ガラス

2026年1月26日 (月)

駒井邸の黄色い型ガラス(1927)

ダイヤと呼ばれる型板ガラスである。ザラメのような凹凸が光を拡散して階段室を黄色に染める。黄色いガラスは礼拝室によく使われる。心を落ち着かせる効果があるのだろう。階段室は駒井邸の一番の見どころであるが、それはこの黄色い型板ガラスによる効果が大きい。

大正期の国産型板ガラスは4~5ミリと分厚かったようだ。これが2~3ミリとベルギー産なみに薄くなるのは1930年以降だそうだ。もしそうだとすれば、このガラスは薄いので輸入品ということになる。

材料からみた近代日本建築史その3、板ガラス生産と近代の日本家屋
https://www.kensetsu-plaza.com/kiji/post/29651

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2026.01.25、京都市左京区、まいまい京都ツアーにて

 

 

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2026年1月22日 (木)

カトリック八幡教会(1954)の色ガラス

中央はあざやかなグリーンの型板ガラス。左右は梨地の型板ガラスで色が付いているように見える。2種のガラスなのか、1種のガラスの表裏をひっくり返しただけなのか。教会堂の色ガラスは黄色が多い印象だが緑色も美しい。

大切にお使いになっていることが外から見てもよく分かる。戦後の京都のカトリック教会は振興木構造が多いので、ここもそうかもしれない。

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2025.11.22、京都府八幡市

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2026年1月17日 (土)

昭和型板ガラス「矢車格子」

とりあえず「矢車格子」と名付けた。シンプルな構成だが、矢車のような放射線が角度によって影が変わるので、格子状のおもしろい陰影を作り出している。1970年ごろと推定。

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2025.11.22、京都府八幡市

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山本家住宅(1915~18)の型板ガラス「初期銀河」

とりあえず「初期銀河」となずけた。大正モダン風の家具に使われている。彫りが深くてカットグラスの趣きがあるが型板ガラスであろう。なかなか美しい。国産品か輸入品かはいまのところ不明。この家具が建物と同時に作られたのかどうかも分からない。今度行ったら聞いてくる。

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2025.10.05、兵庫県姫路市網干、まいまい京都

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2026年1月16日 (金)

国産初期の型板ガラス「初期フローラ」

とりあえず「初期フローラ」と名付けておいた。京阪八幡駅前に残っていた。型板ガラスは高度成長期のものが全盛だが、こうしたビンテージものも味わい深い。建物は見たところ昭和初期のもの。

八幡駅から男山ケーブルまでの道筋にある。ケーブル開業が大正15年だからそのころかもしれない。

最近ガラスの美しさに魅せられている。これまでにもアップしたことがあるが「ガラス」カテゴリーを作ったので改めてコレクションしていきたい。おたのしみに。

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2025.09.06、京都府八幡市

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2025年11月10日 (月)

旧成徳中(7)笹模様の型板ガラス

玄関回りの型板ガラスは3種ある。竣工当時のものは笹模様のものだろう。ほかで見たことのない珍しい柄だ。いい感じに光を散らして美しい。

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2025.11.01、京都モダン建築祭ツアーにて

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2025年9月25日 (木)

〈 越前を行く-10 〉ガラス

1枚目はサンドブラストだと思う。絵の線がつながっていないので型紙を使ったのだろう。同じ絵をいくつも作ることができる。

2枚目は型紙を使わないサンドブラストだと思う。既製品なのかもしれない。

3枚目はニカワガラスだと思う。ニカワガラスは大正期に流行ったようだ。これらのガラスもそのころのものなのかもしれない。

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2025.07.06、福井県南越前町

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2025年7月 4日 (金)

フォーチュンガーデン京都の網入りガラス

ここは網入りガラスの宝庫だ。この楕円窓だけでも何種類の網入りガラスが入っているだろうか。左上から2枚目はタテストライプの型板ガラス、左一番下は戦後のワイヤー型ガラスだ。右の上から2枚目と3枚目は網目を絞っていて亀甲になっている。
先日、テレビ取材でうかがったときに気が付いたが、総じて1階はガラスがそろっている。上階へいくほどバラバラになる。これはなぜか。おそらく御大典前の建築ラッシュで網入りガラス不足が生じたのではないか。

当時、隣地では市役所が工事中だった。近辺ではほかに歌舞練場、勧業銀行、住友銀行、京都銀行(現みずほ)も工事中だった。なんとかかき集めたものの、網目模様がそろわなかったのだろう。とりあえず目につく1階だけは網目をそろえて、あとは混ぜ張りにしたのだと思う。そのため、かえって味わい深いガラス窓となった。

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2025.07.03、京都市中京区、旧島津製作所本社

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2025年5月23日 (金)

帝国ホテルの金箔ガラス

ステンドグラスで金色に光っているのは、ガラス片に金箔を貼ったものだそうだ。ステンドグラスは光を透かした色ガラスをめでるものなので、明るいほうから見れば色も分からない。しかしこれだと、どちら側から見ても金色が輝いてきれいに見える。ステンドグラスに金箔を使うのは他で見た覚えがない。ライトが考え出した技法だろうか。こういう発想はどこから思いつくのだろう。

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2025.04.10、愛知県犬山市「博物館明治村」

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2025年5月13日 (火)

夏目漱石邸のニカワガラス

漱石邸にニカワガラスがあった。結霜(けっそう)ガラスともいう。なかなかきれいな模様が入っている。外の緑が映り込んでおもしろい。

グルーチップグラスともいう。グルーとはニカワのことだ。ニカワは動物性の煮凝りのことで接着剤として使われてきた。グルーチップの作家さんのブログによれば、ニカワをガラスに塗ってオーブンで100度ほどまで熱するらしい。そうするとニカワがウロコのようにはがれる。はがれるときにガラスの表面に傷がついてこの模様ができるらしい。下手をするとガラスが割れてしまうそうだ。けっこう高い技量が必要なのだろうと思う。

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2025.04.10、愛知県犬山市「博物館明治村」

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