青蓮院庭園の小堀遠州的なところ
青蓮院の庭は何度か訪れているが気づかなかった。池の向こう側に巨石の連壁が埋もれている。最初は岩盤が露出しているのかと思ったが、いくつかの岩を組んだり積んだりしているので石組みであることは間違いない。よく似ているのは圓徳院庭園の巨石連壁だ。圓徳院庭園は小堀遠州の作庭をねねが伏見城から移築したと伝わる。青蓮院庭園の巨石連壁も遠州作庭ではないのか。
この庭は相阿弥の作庭と言われる。相阿弥は義政の同朋衆だそうだ。よく知らないのだが、遠州よりも50年ほど前の人物である。義政の作庭した銀閣寺庭園にもこうした巨石連壁があるのか。
そもそも巨石連壁と、池のなかの平たい石、それを拝むような青縞の船着石の意味が分からない。庭園の定型から逸脱しているのか、それとも庭が改変されて分からなくなっているのか。今度は銀閣寺庭園を見たい。
2022.08.30/A6セクションノート、ボールペン、色エンピツ/京都市東山区、青蓮院
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