洋館

2023年6月 8日 (木)

京都岡崎の I 邸

岡崎公園あたりは洋館がまだ残っている。ここは改修を重ねて丁寧にお使いのようだ。次の改修のときに外壁をドイツ壁風の吹付仕上げにしてはどうかと思う。「京都市の近代化遺産」に大正から昭和初期とあった。設計施工不詳。

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2023.06.03、京都市左京区岡崎

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2023年6月 6日 (火)

池田の K 家住宅 (1930)その2

アーチがあるがそれは飾りアーチなのだ。アーチから下はタイルで装われている。タイル部分とアーチ部分とを玉子型の帯状飾りが縫い留めている。1階と2階の窓のあいだの小壁に楕円のメダルがはめられている。いずれも型押しのモルタル製だが、それがよい具合に風化したようすが愛おしい。タイルは小口サイズのボーダータイルで、ベージュ色が親しみやすい。細部へのこだわりが、施主と設計者、施工者とが楽しみながら作ったろうと想像できる良き建築である。

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2023.06.04、大阪府池田市

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2023年6月 5日 (月)

池田の K 家住宅(1930)

山崎さんに教えられて一緒に見てきた。とても美しい洋館だ。丁寧な修理を重ねてらっしゃって保存状態が良好なのが頼もしい。中世主義風の作風で名のある建築家の作品と思ったところ「大阪府の近代化遺産」に小笠原建築事務所とあった。住友系の小笠原祥光のことだ。

昭和5年竣工だそうである。北側が木造の和風建築で南側が鉄筋コンクリート造りの洋館だ。洋館は事務所なのかも知れないが、けっこう大きいので集会所機能もあるのかもしれない。煙突があるので地下にボイラー室があって温水ラジエータが各室に備わっていたのだろう。池田を代表する近代建築と言って過言ではあるまい。

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2023.06.04、大阪府池田市

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2023年5月31日 (水)

旧浅田家住宅洋間

浅田家は生野の近代化に尽力した家柄だ。住宅は寄贈されて地域で使える施設となっている。和館と洋間で構成されていて、どちらも見ごたえがあった。洋間はなぜ?と思うほど屋根の勾配がきつい。積雪への対処かも知れない。インテリアは端正なセセッションスタイルで清楚な印象を受ける。丁寧な修復に頭が下がる思いだ。

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2023.05.20、兵庫県朝来市生野町、旧浅田家住宅洋間(口銀谷銀山町ミュージアムセンター)

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2023年5月 3日 (水)

石切の洋館

近鉄奈良線の車窓から見えていた。下見板張りの洋館。石切に用事があって降りたので写真を撮ってきた。大事にお使いのようで原型がよく残っている。大正時代くらいのものかな。とてもよい。このあたりは洋館がいくつかあったが、この20年でほとんど無くなってしまった。

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2023.04.30、大阪府東大阪市石切

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2023年3月 3日 (金)

府庁近くの洋間付き住宅

岩肌の窯変タイルが美しくて足を止めた。横目地を通して貼りまわし、窓まわりを左官仕上げの額縁が取り囲む。縦長の窓のプロポーションがよろしい。蔵に隣接しているので蔵の前室のような使いかたなのかも知れない。

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2023.02.25、京都市上京区

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2023年3月 2日 (木)

石薬師通りの住宅

丸いステンドグラスが入っている。角に出窓を回した趣向がモダンである。よく手入れされていて竣工時の状態を保っている。

上品に仕上がった数寄屋数風住宅といってよかろう。熊倉工務店を思わせる。近代化遺産リストに載っていなかった。見たところ昭和5年ころ。

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2023.02.22、京都市上京区

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2022年10月22日 (土)

洋館の腰掛窓

ブロンズ製の小さなバルコニーが取り付けてある。先端がカーブしているのもおもしろいが、その中央にある支えの方杖もカーブしている。大正時代くらいだと思うがメンテナンスがしっかりしていて大切にお使いになっているのが伝わる。

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2018.03.25、京都市中京区

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2022年9月24日 (土)

四条通りの木造洋館

背の高い洋館のプロポーションに縦長の窓がよく似合っている。元は下見板張りだったように見える。典型的な木造洋館で端正な美しさがある。

改装されてはいるがほぼ原形を残している。このあたりの四条通り拡幅は昭和に入ってからだったと思うが、見かけは大正期なので拡幅以前の建てものなのかも知れない。

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2018.02.15、京都市中京区壬生。四条松本電機

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2022年9月23日 (金)

壬生の洋館

壬生寺近くの洋間付き住宅。緑釉瓦とタイル壁が美しい。鬼瓦になにか鬼ではないようなものがいておもしろい。デザインのテイストが末松工務店の住居部分と似ているので同じ設計者なのではないか。

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2012.09.13、京都市中京区壬生

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