コロナワクチン接種
昨日2回目のワクチン接種をした。ファイザー社製である。厚労省の発表によれば発症予防確率は95%だそうだ(参照)。これで自分からまわりの高齢者やこどもたちに感染させる可能性は5%まで減った。激減である。しかも無料で受けられたのがありがたい。
参照 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_pfizer.html
今回のコロナ騒ぎはネット上をさまざまなデマが飛び交ったことが特徴のひとつだろう。それはそれで興味深いがコロナのせいで仕事の減ったわたしとしては有害なデマに対して憤りを禁じ得ない。最近ブログでコロナを扱わないのは、どうしてもデマに言及せざるを得ないのが腹立たしいからだ。でも自分にとって節目でもあるので概況だけメモしておく。
<ワクチン接種者の増加>
ワクチン接種を1回以上受けたものが5000万人を超えた(参照)。ワクチン不足を取沙汰する向きもあるが、わたしは実質2か月間で全国民の約半数に接種できたのはすごいと思う。過去の大規模接種でもこれほどの規模はなかろう。世界的に見ても有数の規模だと思う。ここまで急速に進んだもっとも大きな理由はコロナを収束させたいという国民感情だろう。
参照 https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-japan-vaccine-status/
<増加する重症者数>
厚労省の統計によれば(参照)5回目の波が7月なかばから始まっており、重症者数も先週から増えて現在700名ほど。5月末の第4波ピークの重症者数1400名の半分まできた。このまま事態が進行すればお盆明けまでに過去最高の重症者数に至るのは目にみえている。今回の緊急事態宣言はそれを見越した措置だと思う。
参照 https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/
<コロナ医療体制の構築の失敗>
ようするに医療崩壊を防ぐのが目的なのだが、問題はコロナ対応の医療体制の構築に失敗していることだと思う。原因は重症者専用病床が民間に普及しないことがもっとも大きい。その理由は主に民間病院経営に関わることのようで一筋縄ではいかないようだ(参照)。ひとつずつ問題をつぶして協力体制を広げていくしかないが、それがいつまでたってもできないので疑似的ロックダウンへ逆戻りしたというのが今回の緊急事態宣言だろう。なさけない対応と言わざるを得ない。
参照 https://www.medius.co.jp/asourcenavi/numberofbed/
<減少する死者数>
ただし重症者数は伸びているにもかかわらず死者数は減り続けている(参照)。第4波ピーク時の死者は1日100名だったが、このところ10名程度で推移している。これは高齢者へのワクチン接種が進んだ成果だろう。それと治療薬が各種使えるようになったおかげでもあろう(参照)。ワクチンと治療薬という薬学によって平静が保たれているというのが現状だ。
参照 https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/
参照 https://www.medius.co.jp/asourcenavi/anchi_infevtive/
<深刻化する医療ひっ迫>
今後の展開だが、残念ながら関東地方では医療ひっ迫が深刻化するのは間違いない。国が介入して埋立地に野戦病院を作るしか対応策はなかろう。ただし第5波が欧米のような感染爆発につながる兆候はいまのところない。ニューヨークは感染拡大が始まってから2週間ほどで死者が1日あたり600名を超えた(参照)。第5波はすでに感染拡大が始まって2週間がたつがニューヨークのような状況にはいたっていない。
参照 https://news.yahoo.co.jp/byline/abekasumi/20200418-00173917
<今後の展開>
だから大丈夫だとは言えないが、これから感染爆発が必ず起きるとも思えない。これまでの波は拡大が始まって45日ほどでピークを迎えその後は30日ほどかけて下がっていく。第5波もお盆明けから8月後半ごろにピークを迎えて9月末までに下がっていくだろう。しかしそのころにはワクチン接種者が6000万人を超えて集団免疫が発動すると言われる人口の7割に近づく。一部で混乱が起こるとしても全体としては収束の方向だろう。10月の新学期からは通常の生活に戻ることができるのではないかと思う。
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