タイル

2025年4月24日 (木)

京都府庁のヴィクトリアンタイル(1904)

これもやはりイギリス製なのだろう。暖炉がふたつあって、それぞれ違うタイルが使われている。これも鋳鉄製の暖炉枠とセットで買い入れたのだと思う。炉床にも同じようなタイルが敷かれていた。暖炉セットに炉床も含まれているのだろうか。

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2022.11.12、京都府庁

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2025年4月23日 (水)

三重県庁舎のヴィクトリアンタイル(1879)

西郷従道邸ではなく三重県庁だった。知事執務室の暖炉にヴィクトリアンタイルがあった。これを見ていると鋳鉄製の暖炉枠に最初から張られていたように見える。暖炉枠そのものがイギリスからの輸入品なのかも知れない。

とすると京都府庁(1904)の暖炉のタイルもイギリス製だったのかもしれない。それは次回に。

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2025.04.10、愛知県犬山市「明治村」

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2025年4月22日 (火)

神戸市博物館の暖炉のタイル

まいまい京都の神戸ツアーで神戸市博物館へ行った。そのミュージアムショップの奥に旧トムセン邸(1900年)の家具と暖炉が展示されていた。先日、明治村の西郷従道(つぐみち)邸で見たタイルとよく似ている。ヴィクトリアンタイルだと思う。19世紀イギリスの絵本の挿絵のような独特の雰囲気がある。

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2025.04.20、神戸市

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2025年4月 2日 (水)

祇園のモダンタイル

角を丸くしてスパニッシュ風の青いS字瓦を載せている。カーブのところに瓦を葺くのは難しいだろうに、それをきれいに納めている。タイルの色使いを渋くまとめたのもとてもいい。角のショーウインドウの木製建具の枠幅を少し太くして額縁のように見えているのもおもしろい。

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2025.03.27、京都市東山区

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2024年10月17日 (木)

夢の国奈良ホテル(3)鳥居形暖炉のリンゴ色のタイル

玄関ホールに有名な鳥居形暖炉はある。焚口まわりの赤タイルがリンゴ色でとてもよい。今は使えない鉛を混ぜた釉薬だろう。炉前のすすけた白タイルも赤タイルとの対比がきれいだ。公式HPによれば1909年竣工の5年後の1914年に暖炉からスチーム暖房に切り替えられている。

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2024.07.26、奈良市

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2024年10月14日 (月)

旧中日ビルの天井モザイクが保存されていた

無くなったと思っていた。見つけたときはうれしかった。元は玄関ホール吹き抜けの天井いっぱいを飾っていた。いまはその一部が壁画状に展示されている。切り取るのは難しかったろうに。よくぞ遺してくださった。

思えば名古屋はモザイクタイルの国だ。遺されたモザイク画はそのことを雄弁に物語っている。

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2024.07.27、名古屋市中区栄

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2024年9月13日 (金)

東華菜館のタイル模様を分析してみた

ツアーでは毎回ご紹介する床タイルだ。1種類の五角形タイルで複雑な模様を作り出している。いったいどうやってデザインしたのか分析してみた。

1.扁平な六角形の網目模様がタテ向きとヨコ向きとが重なりあって五角形を作っている。
2.その模様は方眼紙の上で考えたようだ。
3.方眼紙の上に「適当な」長さの線分をタテ向きとヨコ向きに交互に描く。線分の先端を結ぶと模様が完成する。

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Img_29422六角形の網目がタテとヨコにある
Img_29423方眼紙の上で描かれている
Img_29424方眼紙の上に「適当な」線分を引く。それをつなぐ。
2024.09.11、京都市下京区

 

 

 

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2024年9月 2日 (月)

阪急中津駅改札口の白タイル

ウイッキによれば中津駅の高架化は1915年。そのときのタイルだろう。ボーダータイルなどの役物がおもしろい。乾式工法の陶器質タイルだが、焼きが甘いため貫入が多い。それもいい味出している。もともとこのタイルは風呂場などで使う屋内用タイルで、こうした半屋外で使うものではない。設計者は清潔な感じを出したかったのだろう。

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2024.07.12、大阪市北区

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2024年8月23日 (金)

【歴彩館講演ネタ③美術館の床タイル】

摩耗しているが、それでも味わい深い。格子状のシンプルなデザインが、焼きムラのある釉薬タイルを上手に取りまとめている。もし部分的な貼り換えを行えば、ご覧のような一体感を失うおそれがある。リニューアルに際して不要な更新をしなかったのはとてもよいと思う。

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20243.01.10、京都市左京区

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2024年7月23日 (火)

KIITOのディテール愛(7)ヴィクトリアン風タイル

あちこち探したが今のところここにしかない。旧館()の正面玄関入った横にある。赤と黒のタイルでヴィクトリアンフロアタイル風だ。色がくすんでいるのが特徴だ。年月とともに表面が荒れて、さらに柔らかい感じになっていてとてもよい。もとは玄関ホール全体がこれだったのだろう。ここだけでもよくぞ遺してくれたものだ。ありがとう。

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2024.07.11、神戸市中央区

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