タイル

2023年3月29日 (水)

阪急中津駅の白タイル

コーナーのかまぼこ型役物や頂部のボーダータイルがとてもよい。中津駅が高架になったのが大正15年だそうだから、そのときのタイルだろう。先日見た中之島公会堂の白タイルと同じく細かな貫入(ひびわれ)がある。うす暗い通路ななかで仄かに発光しているようでとてもよい。

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2023.03.28、大阪市北区

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2023年3月27日 (月)

中之島公会堂の白タイル

これは見るからに古い。大正7年でよいと思う。光沢があって美しい。小さな貫入(ひびわれ)も手作りらしくてよい。

角で突きつけにしている。タイルの端部を45度カットしているのだろう。とてつもなく丁寧だ。部屋内だけでなく廊下にも同じものを貼っている。何もために貼ったのかな。

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2023.03.22、大阪市、中央公会堂

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2023年3月25日 (土)

このタイルはいつのものか?

地下カフェの床タイル。これは古いぞ! パーティの始まる前からテンションあがるね。さてこれはいつの時代か? ヒントはふたつ。黄色いタイルが2種類あること。白いタイルに黒の粒が入っていること。

黄色いタイルが2種類あるのは、施工時期が違うのだろう。よく見ると大きさも違う。地下カフェは間仕切り壁を撤去して2室を1室に改造している。写真は2室をつなぐ扉の跡だ。わたしの推理では、後から2室をつなぐ扉を設けたときに明るい色のほうを足したと思う。暗い色のほうが古い。

ならば古いほうは公会堂竣工時である大正7年かと言えばそうとも言えない。なぜなら白いタイルがバリ土タイルだからだ。なかに入っている黒い粒は粘土の攪拌度合を調整して作る。撹拌機が普及してからのタイルなので昭和初期だと思う。

そういえば、この地下には今と違うホテル直営のレストランが入っていた。レストランが入ったのが昭和初期だったのかもしれない。手許に資料がないので推理はここまで。

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2023.03.22、大阪、中央公会堂

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2023年1月 9日 (月)

村井銀行のヴィクトリアン・タイル

上質のヴィクトリアン・フロア・タイルだ。とてもよい。年代的(1915)に国産だと思うが詳細不詳。洗ってやりたい。

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2022.12.27、京都市七条通り、旧村井銀行七条支店

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2022年12月29日 (木)

マーブル模様のぷっくりタイル

ぷっくり型でマーブル模様は珍しい。白とベージュが混じりあって清々しい。

どうやって作っているのだろうか。白の釉薬がまだらにかかっていて素地の茶色が顔をのぞかせているのだろうか。それとも、にじんでいるようにも見えるので、透明釉薬を塗った上から白の釉薬を垂らしてにじませたのかも知れない。

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2022.12.27、京都市七条通り

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2022年11月16日 (水)

府庁のタイルは輸入ものなのか?

最初は本業タイルかと思った。でも京都府の知事室に愛知県産のタイルを使うわけはなかろう。だからこれは清水焼ではないかと思う。ただし輸入されたヴィクトリアンタイルだという線も残る。今後の課題ということでメモしておく。

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2022.11.12、京都府庁

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2022年11月12日 (土)

焼きものブロックを見つけた

久しぶりに見つけた。コンクリートブロックに見えるが焼きものである。アイボリー色の焼きあがりが上品だ。1970年ころの住宅に見えたのでそのころの製品だと思うが見かけることは少ない。

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2022.11.05、京都市下京区

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2022年7月24日 (日)

淡いベージュの窯変タイル

町家の腰壁に貼られていた。100角タイルに見えるが測ったわけではない。100角というのは100ミリ×100ミリということ。優しいベージュ色のタイルで淡く緑色に窯変している。貫入(微細なひびわれ)の入った味わい深いタイルである。

目地が太いのが特徴かな。タイルの色に合わせた黄色い目地材を丁寧にかいている。目地材を入れることを「掻く」という。目地幅はタイルの厚みに合わせることが多いので、見た目よりも分厚いのかも知れない。

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2022.07.15、京都市錦通り烏丸西入ル

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2022年7月23日 (土)

布目窯変ボーダータイルを見つけた

孟宗山をスケッチした帰り錦小路で見つけた。背の高い防火壁の道路側を布目の窯変ボーダータイルが飾っていた。ベージュが青く窯変している。土灰だろうか。味わい深い。

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2022.07.15、京都市

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2022年7月15日 (金)

旧乾邸のディテール(14)

連載が長くなった。最後にタイルを紹介して終わろう。

内玄関の布目のモザイクタイル。この大きさの布目タイルは珍しい。表面が少し膨らんでいるので部分的に光を反射して光る。緑色の釉薬が白っぽく窯変したものと混ぜ貼りされていて深い表情を得ている。こうした色むらは長い時間をかけてこうなったように錯覚させる。その錯覚を利用した「時間を封じ込めた」表現でもあるだろう。

背面階段の白タイルはつや消しになっていて光らない。このタイルも珍しい。ピカピカ光らないのだが白さが光を集めて少し肌色のさしたタイル面全体が優しく発光している。

Img_3303内玄関
Img_3293背面階段
2022.05.19、神戸市東灘区住吉

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