タイル

2020年8月15日 (土)

【タイル大好き 100】タイルの八芒星(最終回)

八芒星のつもりはなかったろうが、きれいな八芒星になっている。小さなタイルを45度の角度できれいに割って1枚ずつ手で貼っている。乱れたところがひとつもないのがすごい。当たり前に見えるが当たり前こそ一番むつかしい。しかもきれいに貼ることができれば後ではがれることも少なくなり長持ちするのだ。タイルの美しさは素材の良さもさりながら貼り手の技量によるところも大きい。

ステイホームの楽しみのために始めたタイル連載だが予定通り100回続いたので終了する。ありがとうございました。

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2013.12.07、京都市中京区、旧明倫小

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2020年8月13日 (木)

【タイル大好き 99】喫茶田園の施釉小口タイル

喫茶「田園」の緑釉のタイルも粗面に仕上がっていて趣きが深い。表面のざらつきによって光の反射が変わり多様な色彩を生み出す。きらりと光ったあたりでも、ごく小さな黒点が散って陰影をただよわせる。タイル冥利につきる。

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2014.10.25、大阪市阿倍野区、喫茶「田園」

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2020年8月11日 (火)

【タイル大好き 98】喫茶田園の施釉六角タイル

釉薬を施すとツルリとしがちだが、これはザラリとした粗面に仕上がっている。表面の小さな穴が陰影を生み、落ち着いた深い青を作り出している。焼きムラが少ないのでガス窯で焼いた既製品に見えるが、それでも手作り感を大事にした時代の逸品といえよう。1950年代の創業だそうだがタイルは1970年前後に見える。

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2014.10.25、大阪市阿倍野区、喫茶「田園」

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2020年8月10日 (月)

【タイル大好き 97】大判の立体陶板タイル

ぷにょさんのブログに教えてもらうまで、これほどのタイルが三条通りにあることを知らなかった。20センチ角ほどの濃紺のタイルで中央がピラミッド風に盛り上がっている。横から見ると各面が光を反射して幾何学模様を浮かび上がらせて美しい。色が濃いので影は黒く反射面は白く見えることも計算のうちなのだろう。スマートなデザインだが焼きムラの幅があるので工業製品的な冷たさを感じさせない。手作り感があって親しみ深い。

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2015.09.19、京都市中京区

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2020年8月 9日 (日)

【タイル大好き 96】柔らかな表情の逆布目レンガタイル

表面に小さな穴が並んでいる。突起のあるローラーを転がしたのだろうか。それは縄文土器の作り方だ。それとも布目タイルのような型押しだろうか。とりあえず逆布目と名付けておこう。この小さな穴の陰影のおかげでタイルの壁面が柔らかい表情を得ている。その表情が素焼きのレンガ素地の美しさを引き立てている。よくできているではないか。

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2015.09.19、京都市中京区、京都朝日会館(1975、竹中工務店設計部)

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2020年8月 8日 (土)

【タイル大好き 95】中型施釉陶板の鮮やかなブルー

前回の特大陶板を見て先輩の吉積さんが喫茶「六曜社」のタイルに似てるとコメントをくださった。これがそうだ。本当に似ているので同じ作家の作品ではないかと思う。中央のくぼみにたまった釉薬が鮮やかな青に窯変しているのが美しい。大きさは15センチ角くらいだったと思う。昭和25年創業だそうだが、この陶板は1960年代のものに見える。タイルを愛でながらコーヒーを飲む。久しぶりに行ってみたくなった。

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2015.09.15、京都市中京区「六曜社」

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2020年8月 6日 (木)

【タイル大好き 94】大型施釉陶板

緑釉がところどころ青く窯変しているのが美しい。幅は30センチくらいあり厚みは3センチほど。厚みがあるので中はくりぬかれているのだろう。それにしても、これほど大型の陶板はあまり見たことがない。中央がへこんでおもしろい形になっている。京都でも逸品のタイルである。

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2015.09.19、京都市中京区、額縁のヤマモト

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2020年8月 4日 (火)

【タイル大好き 93】海のようなモザイク床

白いトラバーチン(虫食い大理石)と青いモザイクタイルの対比が美しい。シンプルで大胆な武田らしい作品だ。とくに青が端から中央にかけて次第に薄くなるところがすばらしい。ちなみにこのトラバーチンは沖縄産ではないかと思っている。なぜなら当時武田が沖縄でもトラバーチンが採掘できることを発見したからだ。だからこの青は沖縄の海をイメージしたものなのかも知れない。

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2015.10.21、同志社女子大栄光館(1932、武田五一)

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2020年8月 3日 (月)

【タイル大好き 92】旧北國銀行京都支店の床タイル

このピクチャレスクな軽さはなにか。黄色に赤の配色はそれだけで十分派手だが、そのまわりをブルーで巻いたのでは目がちかちかするではないか。こうした洒脱で気楽なタイルの使いかたはゴシックリバイバルからきているのだろう。楽し気でよろしい。

ちなみに北國銀行という名前がよい。猫橋支店というのがあるそうだ。北國銀行猫橋支店と並べるとさらによい。いかにも宮澤賢治的世界ではないか。ぜひゴシックリバイバルで設計したい。

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2015.10.25、京都市中京区、旧北國銀行京都支店(1916、片岡安)

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2020年8月 2日 (日)

【タイル大好き 91】1928ビルの鉛釉湾曲タイル

ツヤのある鉛釉(なまりゆう)の赤が熟したブドウのようで美しい。1枚づつの焼き加減の幅が大きく手作り感にあふれて見飽きない。それでいてタイルの割り付けがぴったりなのが何気にすごい。京都に数あるタイル場のなかでも特推しである。昨年雑誌の取材でスケッチした。内部スケッチはこれが初めてだった。好きな場所なので楽しく描けた。

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2015.12.08、京都市中京区、1928ビル「アンデパンダン」
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2019.06.14/マルマンスケッチブックA4、グラフィックペン0.5、固形透明水彩/1928ビル「アンデパンダン」

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