タイル

2021年11月29日 (月)

武田的ディテール(48)フォーチュンガーデンの丸タイル[続報]

既報のとおり丸型モザイクタイルなのだが、チョコレート色の縁取りラインはどうやって入れているのか確かめてきた。やっぱり1枚ずつ半分にカットしてつなぎ合わせている。これはモザイクタイルの場合よく使う手である。四角い普通のモザイクタイルの半分カットをわたしは旧明倫小学校の玄関で見たことがある。

旧明倫小学校のモザイクタイル http://www.tukitanu.net/2020/08/post-30e0da.html

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2021.11.19、京都市、フォーチュンガーデン(旧島津製作所本店)

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2021年10月30日 (土)

武田的ディテール(42)フォーチュンガーデンの丸タイル

丸タイルで愛らしい模様を作り出している。丸い磁器タイルがいつどこで発生したのか知らないが、これは日本では早い時期の使用例だと思う。

旧島津製作所本店は昭和2年竣工で荒川義夫設計、武田五一設計顧問である。武田は京焼のみならず常滑や多治見などの窯業地域での国産タイルの生産に尽力した。これもそうした成果のひとつだろうと思っているが裏をとったわけではない。

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2021.08.25、京都市、フォーチュンガーデン

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2021年10月14日 (木)

同志社弘風館のレンガタイル

前を通るたびに見とれる。

小口サイズのタイルでレンガ調の温かい素材感がある。エッジもレンガのような切り放ちで角が立っている。角が立つことで目地の影が際立って印象がシャープになる。4~5種類の色を混ぜ貼りしているので表情に深みが出る。

設計は大倉三郎だろうと勝手に思っている。隣接する大倉設計の徳照館と似ているからだ。でも設計者を確かめたわけではない。タイルが芋目地なのも武田グループ(武田五一の教え子たち)のよくやる手だ。そのうち調べてみる。

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2021.09.29、同志社大学今出川キャンパス「弘風館」

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2021年10月11日 (月)

京菓子處「鼓月」四条烏丸店のタイル

人通りが多いのでなかなか撮れなかったが、たまたま人がいないときに通りがかったので写真に納めた。やっぱりきれいだ。白タイルは色むらが大きいために均質には見えず柔らかい印象を与えてくれる。ところどころ混じる緑タイルは窯変を起こし始めており見ごたえがある。

深目地である。壁体内に水が入りやすいので難しい貼り方だ。この時代(1970年前後)に流行ったようでたまに見かける。よく見ると目地材に白い粒が入っている。なんだろう、これは。1969年開店、富家建築事務所設計。

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2021.09.26、京都市中京区

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2021年10月 8日 (金)

東華菜館で国産ヴィクトリアンフロアタイルを見つけた

5階の元パーラーの床にきれいなタイルがあった。ここを見たのは初めてだ。とてもうれしい。五角形タイル4枚で六角形を作る貼り方がおもしろい。色目はパステル調で世紀末のヴィクトリアンフロアタイルを模しているのだろう。東華菜館は1926年竣工なのでこれは国産タイルだと思う。カウンターは青緑のタテライン模様のタイルで大理石の天板が載っていた。ガイド中だったので写真はない。今度撮ってくる。

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2021.10.03、京都市、東華菜館

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2021年9月20日 (月)

村半のモザイクタイル

井戸まわりがモザイクタイルで飾られていた。タイル貼りの井戸は珍しい。モンドリアン風の乱貼りがきれいだ。窯変タイルを使っているので古いものではないかと思う。

この近くに新しい流し場があって、そこも似たモザイクタイルを使っていた。村半は修復が丁寧で見習うべき点が多いが、タイルで遊ぶとはなかなかセンスがよろしい。

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2021.08.18、岐阜県高山市、若者等活動事務所「村半」

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2021年5月 7日 (金)

常滑時間旅行10、テラコッタパークで武田五一と出会った

このミュージアムでもっともうれしいのは、いわゆる「野放し」であることだ。「野放し」とは公開された洋館などをヲタクが自由に見てまわることのできる状態をさす。観覧時になにかと注意されることの多いわたしにとってありがたいことこの上ない。

テラコッタパークも監視されずに表から裏まで舐めまわすように見ることができた。至福である。大型テラコッタをどうやって建物にひっつけているのかよくわかった。ひっかけているのである。

鉄筋をテラコッタに差し込んでモルタルで穴を埋めて固着し、その鉄筋を鉄骨下地に溶接している。テラコッタへの挿し筋はときとして先端がカギ状になっていて脱落を防止している。おそらく石貼りの工法と同じなのだろう。

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朝日生命館、1930

京都府立図書館が外壁を残して解体されたとき、壁面のテラコッタはイナックスが引き取ったことを思い出したので探したところちゃんと展示されていた。アーチ窓のキーストーン部分だ。邪険に扱われることの多かった武田がこうして大切されているのを見るのはとても気持ちがよい。ちなみにこれは日本で最初の国産テラコッタだと言われている。たぶんそうだと思う。武田と常滑の関係は深いのである。

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京都府立図書館、1909
2021.04.20、愛知県常滑市、イナックスライブミュージアム

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2021年5月 6日 (木)

常滑時間旅行09、メソポタミヤの粘土釘を見た

世界のタイルミュージアムでもっとも驚いたのがこれ。写真の左側は断面の接写で右側に部屋の奥の壁が映っている。円錐形のタイルで頭に釉薬で色がついている。口紅かクレヨンのような感じのものでこれを土壁に挿し込んで奥の壁のような模様を作る。こんなものがあったとは知らなかった。なかなかおもしろい。部屋の壁は湾曲しているので幾何学模様を作るのは難しかろう。

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2021.04.20、愛知県常滑市、イナックスライブミュージアム

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2021年5月 5日 (水)

常滑時間旅行08、ヴィクトリアン・フロアタイルの新品を見た

世界のタイル博物館の玄関ホールにヴィクトリアン・フロアタイルが復元されていた。外光を鈍く反射して美しい。明治期の洋館でたまに見かける人気タイルだが、新品のときも落ち着いた雰囲気は同じだだと分かった。よく復元できたものだ。中央の模様入りのものは色土を練り込んで作った象嵌タイルだろう。これらのタイルは釉薬を使わずに陶土そのものに色がついているのだと思う。だから表面がこすれて剥がれても色はあまり変わらない。よくできている。

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2021.04.20、愛知県常滑市イナックスライブミュージアム

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2020年12月 7日 (月)

マジョリカタイルを探せ

ここの黒タイルは前から知っていたがマジョリカタイルが混じっていたことには気づかなかった。建物が大正時代に見えるのでそのころのタイルなのだろう。そうなると国産初期のマジョリカタイルというわけになる。コロマン・モーザーの分離派ポスターを思わせる四隅の点がかっこいい。緑色が鮮やかで100年たっているとは思えない。

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2020.11.14、京都市下京区

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