タイル

2021年9月20日 (月)

村半のモザイクタイル

井戸まわりがモザイクタイルで飾られていた。タイル貼りの井戸は珍しい。モンドリアン風の乱貼りがきれいだ。窯変タイルを使っているので古いものではないかと思う。

この近くに新しい流し場があって、そこも似たモザイクタイルを使っていた。村半は修復が丁寧で見習うべき点が多いが、タイルで遊ぶとはなかなかセンスがよろしい。

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2021.08.18、岐阜県高山市、若者等活動事務所「村半」

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2021年5月 7日 (金)

常滑時間旅行10、テラコッタパークで武田五一と出会った

このミュージアムでもっともうれしいのは、いわゆる「野放し」であることだ。「野放し」とは公開された洋館などをヲタクが自由に見てまわることのできる状態をさす。観覧時になにかと注意されることの多いわたしにとってありがたいことこの上ない。

テラコッタパークも監視されずに表から裏まで舐めまわすように見ることができた。至福である。大型テラコッタをどうやって建物にひっつけているのかよくわかった。ひっかけているのである。

鉄筋をテラコッタに差し込んでモルタルで穴を埋めて固着し、その鉄筋を鉄骨下地に溶接している。テラコッタへの挿し筋はときとして先端がカギ状になっていて脱落を防止している。おそらく石貼りの工法と同じなのだろう。

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朝日生命館、1930

京都府立図書館が外壁を残して解体されたとき、壁面のテラコッタはイナックスが引き取ったことを思い出したので探したところちゃんと展示されていた。アーチ窓のキーストーン部分だ。邪険に扱われることの多かった武田がこうして大切されているのを見るのはとても気持ちがよい。ちなみにこれは日本で最初の国産テラコッタだと言われている。たぶんそうだと思う。武田と常滑の関係は深いのである。

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京都府立図書館、1909
2021.04.20、愛知県常滑市、イナックスライブミュージアム

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2021年5月 6日 (木)

常滑時間旅行09、メソポタミヤの粘土釘を見た

世界のタイルミュージアムでもっとも驚いたのがこれ。写真の左側は断面の接写で右側に部屋の奥の壁が映っている。円錐形のタイルで頭に釉薬で色がついている。口紅かクレヨンのような感じのものでこれを土壁に挿し込んで奥の壁のような模様を作る。こんなものがあったとは知らなかった。なかなかおもしろい。部屋の壁は湾曲しているので幾何学模様を作るのは難しかろう。

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2021.04.20、愛知県常滑市、イナックスライブミュージアム

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2021年5月 5日 (水)

常滑時間旅行08、ヴィクトリアン・フロアタイルの新品を見た

世界のタイル博物館の玄関ホールにヴィクトリアン・フロアタイルが復元されていた。外光を鈍く反射して美しい。明治期の洋館でたまに見かける人気タイルだが、新品のときも落ち着いた雰囲気は同じだだと分かった。よく復元できたものだ。中央の模様入りのものは色土を練り込んで作った象嵌タイルだろう。これらのタイルは釉薬を使わずに陶土そのものに色がついているのだと思う。だから表面がこすれて剥がれても色はあまり変わらない。よくできている。

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2021.04.20、愛知県常滑市イナックスライブミュージアム

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2020年12月 7日 (月)

マジョリカタイルを探せ

ここの黒タイルは前から知っていたがマジョリカタイルが混じっていたことには気づかなかった。建物が大正時代に見えるのでそのころのタイルなのだろう。そうなると国産初期のマジョリカタイルというわけになる。コロマン・モーザーの分離派ポスターを思わせる四隅の点がかっこいい。緑色が鮮やかで100年たっているとは思えない。

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2020.11.14、京都市下京区

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2020年10月12日 (月)

施釉ブロックを見つけた

茨木市(大阪府)を歩いていて見つけた。3例目かな。釉薬をかけて焼いているように見える。コンクリートブロックのような穴あき型ではなくL字型だと思うがよく分からない。今度は裏側も見るべしだな。ついでに1例目と2例目もあげておく。

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2020.10.02、大阪府茨木市
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2016.2.29、兵庫県神戸市
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2016.2.24、大阪府岸和田市

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2020年8月15日 (土)

【タイル大好き 100】タイルの八芒星(最終回)

八芒星のつもりはなかったろうが、きれいな八芒星になっている。小さなタイルを45度の角度できれいに割って1枚ずつ手で貼っている。乱れたところがひとつもないのがすごい。当たり前に見えるが当たり前こそ一番むつかしい。しかもきれいに貼ることができれば後ではがれることも少なくなり長持ちするのだ。タイルの美しさは素材の良さもさりながら貼り手の技量によるところも大きい。

ステイホームの楽しみのために始めたタイル連載だが予定通り100回続いたので終了する。ありがとうございました。

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2013.12.07、京都市中京区、旧明倫小

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2020年8月13日 (木)

【タイル大好き 99】喫茶田園の施釉小口タイル

喫茶「田園」の緑釉のタイルも粗面に仕上がっていて趣きが深い。表面のざらつきによって光の反射が変わり多様な色彩を生み出す。きらりと光ったあたりでも、ごく小さな黒点が散って陰影をただよわせる。タイル冥利につきる。

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2014.10.25、大阪市阿倍野区、喫茶「田園」

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2020年8月11日 (火)

【タイル大好き 98】喫茶田園の施釉六角タイル

釉薬を施すとツルリとしがちだが、これはザラリとした粗面に仕上がっている。表面の小さな穴が陰影を生み、落ち着いた深い青を作り出している。焼きムラが少ないのでガス窯で焼いた既製品に見えるが、それでも手作り感を大事にした時代の逸品といえよう。1950年代の創業だそうだがタイルは1970年前後に見える。

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2014.10.25、大阪市阿倍野区、喫茶「田園」

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2020年8月10日 (月)

【タイル大好き 97】大判の立体陶板タイル

ぷにょさんのブログに教えてもらうまで、これほどのタイルが三条通りにあることを知らなかった。20センチ角ほどの濃紺のタイルで中央がピラミッド風に盛り上がっている。横から見ると各面が光を反射して幾何学模様を浮かび上がらせて美しい。色が濃いので影は黒く反射面は白く見えることも計算のうちなのだろう。スマートなデザインだが焼きムラの幅があるので工業製品的な冷たさを感じさせない。手作り感があって親しみ深い。

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2015.09.19、京都市中京区

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