日常の風景

2021年4月11日 (日)

全力の桜

電車を待ちながら満開の桜を見た。枝いっぱいに花を咲かせた桜は力強い。いつもの駅が違う世界のように見える。満開の桜が異世界を全力でパーンと弾けるように召喚したようなすごみがある。そんな気がした。

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2021.03.31、京都府向日市

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2021年4月 8日 (木)

二度見する風景

いい感じの路地があった。波型のプラスチック板で覆われているので影のない薄明りに包まれている。しかもプラ板が変色しているせいで光が黄ばんでいる。光に色がつくことなど滅多になくて珍しい。いったん通り過ぎたのだが、あれーと思って引き返してしばし見とれていた。

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2021.04.06、京都市

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2021年4月 5日 (月)

水のなかにも空がある

波が静かで夕暮れが鏡のような水面にも映っていてとてもきれいだった。水面があることで天地がひっくりかえって見える効果はとてもおもしろい。

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2021.04.02、大阪府岬町小島漁港

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2020年8月19日 (水)

夏は水路のなかに

この水路は空がきれいに映っていることが多いとっておきの場所だ。水面ではコントラストが高まるようで実際よりもはっきりものが映る。今年は雨が多かったがようやく夏らしい空が映りこむようになった。「雲の通ひ路吹き閉じよ」という歌を思い出した。

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2020.08.15、京都府向日市

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2019年9月19日 (木)

ひとときだけ明るくなる玄関の日常

 風を入れるために扉を少し開けている。夕方になるとそこから西日が指し込んで明るい。いつもは暗い玄関がほんのひととき輝くように明るくなることは何かとても良いことのように思える。こうしたささやかな変化を楽しむことが暮らしというものなのだろう。

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2019.09.18、自宅

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2016年7月 7日 (木)

自宅マンション廊下の日常風景

 廊下に陽の光と影が落ちていると気分が高揚する。普通のマンションの普通の開放廊下がロマネスク寺院の回廊のようなとても良いものに思える。光と影を踏みながらゆっくり歩きながら、この高揚感は誰にも共有されないまま忘れられていくのだろうという寂しさも覚える。でも、忘れられたっていいじゃないか。今この廊下を歩く楽しさを楽しめ。

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2016.06.21、自宅マンション

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2016年7月 3日 (日)

庭が緑色に輝いている日常風景

 きのうセミが鳴いていた。フライングかも知れないが空はもう夏の色だ。陽射しが厳しくなったためか、午前中の庭がまぶしいほど明るい。部屋の中まで緑色の光線が紛れ込んでくる。美しさは日常に潜んでいる。

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2016.07.02

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2016年6月13日 (月)

日常を撮る(2)

 いつもの駅の何も変哲もない風景なのだが、何かが気になってシャッターを切った。西日が射しこんだ具合をきれいだと思ったのは間違いない。でもいまひとつ何が気になったのか分からない。写真を見直してみると、壁や床に反射した光が映り込んでいている。どうやらそれをきれいだと思ったようだ。

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2016.06.02

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2016年6月11日 (土)

日常を撮る

 最近、夏の陽射しになったためか、見慣れた場所ではっとすることがある。これはマンションの自転車置き場で特になんということもない場所なのだが、光線の具合で映画のワンシーンのようになっていた。日常世界は美しさに満ちている。

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2016.06.10

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