理想の建築

2019年9月14日 (土)

この夏見た一番きれいな建築

 朱塗りのため軒下が明るい。檜皮葺がやさしい。柱間に壁がなく軽やかである。この軽やかで優しく明るい建築が深い森の巨木のあいだに見えるようすはこの上もなく美しかった。引率でなかったらスケッチしたと思う。今度また行ってみる。

 まったく同じお堂がふたつ並んでいる。弁慶が渡り廊下に肩を入れて荷(にな)ったというので「にない堂」の別称がある。正式には左を常行堂、右を法華堂と呼ぶそうだ。ちょうど修行中で堂内から読経の声が聞こえていた。その声が深い森にしみわたっていくようすも不思議でおもしろかった。

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2019.08.02、にない堂(比叡山延暦寺西塔)

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2019年9月 1日 (日)

広縁が気持ちがよい民家

 今回のわたしの目当てはこれ。摂丹式の小振りな民家だ(摂丹とは摂津国と丹波国のこと)。黄色い土壁がやさしくて美しい。庭に面して6畳ほどの広縁があり、これがとても気持ちがよい。このまま現代住宅として住めると思う。

 椎葉の民家より軸組が細いので古い形式を伝えているように思う。家の中央にいろりを切るあたりがリトルワールドの韓国民家と共通している。土壁の形式は寒い地域で発達したのかも知れない。

 この絵にバッバッと色を塗りたかった。昔は色塗りが苦手だったが、いつからか色塗りがないと物足りない自分がいる。

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2019.08.25/マルマンスケッチブックA4、グラフィックペン0.5/大阪府民家集落博物館

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2019年5月14日 (火)

【リトルワールド】沖永良部島の高倉が大好き

 ふんわりとしたワラ葺きの下の板張りが斜めになっているところが秀逸である。とっても素敵だ。柱の上に巻かれたブリキはネズミ避けだそうだ。こうやって見ると高床形式はネズミ避けが第一目的だったようにも見える。竹で作られた下の床でお弁当をいただいた。暑い日だったが風が通って気持ちがよかった。

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2019.05.12/マルマンスケッチブックA4、グラフィックペン0.3、固形透明水彩/愛知県犬山市「リトルワールド」沖永良部島高倉

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2019年5月12日 (日)

【リトルワールド】韓国古民家がとてもいい

 京都建築専門学校の遠足で愛知県の世界の古民家を集めたリトルワールドへ行った。広いので全部をゆっくり見る時間はない。前回の遠足時に目をつけておいた韓国古民家をじっくり見ることにした。

 壁面構成が美しくてまるでモンドリアンの絵のようだ。太めの柱や横材で区切られたなかに土壁と板壁がはめ込まれている。構造イコール意匠という考えがいさぎよくて気持ちがよい。わたしの理想の建築に近い。

 構造的には日本とだいぶ違っていた。床束がなかったり大梁がなかったりした。比較的横材が太くて柱どうしを強く結びつけるのが特徴らしい。仕口がどうなっているのか興味深かったが見ただけではよく分からなかった。

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2019.05.12/マルマンスケッチブックA4、グラフィックペン0.3、固形透明水彩/愛知県犬山市「リトルワールド」韓国の農家

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2018年9月16日 (日)

ワクワクする土壁の家

 兵庫県北部の但馬地方は独特の土壁の発達している。土壁大好きの私にとってわくわくランドだ。これは思わず見とれてしまった土壁である。私の理想の建築そのものだ。

 右側が蔵で左側が作業場かなにかだ。2階の窓の左側の下が下張りになっているところが意匠的にとてもよい。元は資材を釣り降ろすための扉があったのだと思う。1階の引き戸の左側に郵便受けのついた巾の狭い板壁があるのもよくできている。土壁は横筋が掻いてあって、中塗りであることが分かる。中塗り最高である。


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2018.09.15/ワトソン紙ハガキサイズ、グラフィックペン0.3、固形透明水彩/兵庫県養父市関宮町中瀬

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2016年9月15日 (木)

ネギ小屋

 7月に近所のたんぼに突如現れた。収穫したネギを干すための小屋で2週間ほどで消えた。シンプルな架構で美しい。これなら地震で倒れることもなかろう。建築はこれで良いと思う。わたしの理想の建築に近い。

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2016.07.23、京都府向日市

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2016年8月 7日 (日)

戦前の洋小屋スタイル

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 以前、二条駅前の倉庫街をルポした(参照)。そのときには気づかなかったが、ガイドマップの取材をしていた5年前に見つけた。なかなかよい。側面の柱に支えがあり、それが丸太であることがすごい。よくもまあ丸太で組めるものだ。さすが木材の街だ。私は伝統木構造が一番だと思うが、こうしたシンプルなトラス構造も好きだ。わたしの理想のひとつである。

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2016.02,19、京都市中京区二条駅前、吉澤商店

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2016年8月 4日 (木)

黄色い土壁の倉庫

 山科を歩いていて、とてもいい感じの土壁の建物を見つけた。背が高いので材木倉庫かも知れない。土壁の黄色がとてもきれいだ。等間隔に立つ柱が壁を心地よく分割して端正な印象を作り出している。建築はもうこれだけで十分だと思う。理想的である。

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2016.08.04、京都市山科区東野

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2016年8月 1日 (月)

土壁の小屋

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 京都府乙訓地方の竹林にこんな小屋が点々とある。タケノコ掘りの道具でも入っているのだろうか。土壁がとても美しい。単純な構造に土壁の美しさが加われば建築として無敵ではないか。住宅ならこれだけでもう十分だ。わたしの理想の建築である。

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2016.07.19、京都府長岡京市

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2016年1月29日 (金)

理想の建築 物置小屋

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 自転車散歩のたびに遠くに見える建物でかっこいいと思っていた。近くに寄ってみたところ反対側はもっとかっこよかった。

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 そもそも長い建築が好きなのだが、それだけではない。素直な構造、板張りの外観、隙間のある意匠、どれをとっても私の理想の建築だ。

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2016.01.11、京都府長岡京市

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