理想の建築

2022年5月19日 (木)

理想的な建築・聖ヨハネ教会(3)

階段の手すりがシンプルでかっこいい。階段は見せ場のひとつなので細かい細工をほどこしたいところだが、逆にシンプルな連続三角形模様にしたところはさすがガーディナーである。野太い手すり子で頑丈に作りながら、三角形が連続することでリボンのような軽やかさを得ている。とてもおもしろい。

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2022.05.15、愛知県犬山市明治村、聖ヨハネ教会

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2022年5月18日 (水)

理想的な建築・聖ヨハネ教会(2)

2枚描いた。聖ヨハネは横顔もよい。この会堂の第一の特徴はその大きな屋根にあるが、そこにゴシック風の屋根窓がついているのがこよなく愛らしい。その尖った窓屋根の上にひとつずつ十字の星がついているところもよろしい。

屋根は当初、鉛葺きだったそうだ。おそらく大屋根が急こう配過ぎて瓦が葺けなかった。この会堂は京都の町中にあったので周囲の瓦屋根に合わせて鉛葺きを採用したのだろうと思う。それが雨が漏るようになって銅板葺きに変わった。移築に当たっても銅葺きが踏襲されている。丘の上に建つ今となっては銅サビの青緑色が似つかわしい。

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2022.05.15/ヴァフアール紙粗目F4、グラフィックペン0.5、固形透明水彩 /愛知県犬山市明治村

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2022年5月17日 (火)

聖ヨハネ教会をスケッチした

京都建築専門学校の見学会で明治村へ行った。明治村では毎回聖ヨハネを描く。聖ヨハネ大好き。

ガーディナーの建築はレンガ造りと木造とのハイブリットであることが多い。ここも1階のレンガ壁(移築時に鉄筋コンクリートに置き換えたが)と2階の大胆な木造トラスの合わせ技にみとれるばかりだ。わたしの理想の建築のひとつである。
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2022.05.15/ヴァフアール紙粗目F4、グラフィックペン0.5、固形透明水彩 /愛知県犬山市明治村

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2022年4月20日 (水)

養父市の養蚕農家の土壁を見よ

このあたりの土は、少し柿色の入ったきれいな黄色だ。中塗り仕上げの表面が風化してやさしげな風合いをもつ。

大壁づくりなのは湿気避けのためだろう。壁の破れ目から細い丸竹が見えた。土蔵づくりのように柱の外側で小舞をかいている。こうした簡単な下地で100年くらいはもつのがすごい。こういう建築をわたしは作りたい。

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2022.04.16/ワトソン紙はがきサイズ、グラフィックペン0.3、固形透明水彩/兵庫県養父市大藪

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2022年4月19日 (火)

八鹿瓦の地蔵堂をスケッチした

六地蔵なのだが7体ある。ほかに小さな墓標のようなものなど入ってにぎやかだ。お地蔵さまには赤い前掛けが掛けられボタンサクラが供えられていた。どなたかが今でもお世話なさっているのだろう。だからお堂は生きているように見える。

赤い瓦は八鹿で焼いていた八鹿瓦だそうだ。焼きムラによる色の違いがとてもきれいだ。瓦葺きにしたおかげでお堂が長持ちしているのだろう。丁寧に造った大工さんの気持ちとお堂を守ってきた方たちの気持ちが染み込んだ建築であろう。

前面上部に見える梁の左右には渦巻模様が彫りこまれている。梁の真ん中にはカエル股が載っている。つまりこれは正式な虹梁なのだ。このお堂はけっこう正統派なのである。背面の板張りにすきまが開いてタテのストライプの光が入るところもおもしろい。わたしの理想の建築に近い。

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2022.04.16/ワトソン紙はがきサイズ、グラフィックペン0.3、固形透明水彩/兵庫県養父市大藪

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2022年3月 8日 (火)

東灘区の現代住宅

通りがかりに「いいなぁ」と思って撮った。そのとき築後10年は経っていないと思った。この近代建築ヲタクのわたしに築後10年以内の真新しいものを「いいなぁ」などと思わせるとはよほどの手練れである。

大きなガラスの木製サッシュや1階の下見板張りの素材感がよい。ライトを思わせる端正なプロポーションの外壁が、気持ちよく伸ばされた庇の下に納まっている感じがとても勉強になる。往年の小川守之の住宅作品を思い出した。

追記 / 堀部安嗣の「住吉の家」(2015)だそうです。ご教示ありがとうございます。中もおもしろい。
堀部事務所のHP https://horibe-aa.jp/work_089.html

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2016.02.29、神戸市東灘区

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2021年12月26日 (日)

和田山の黄色い壁

中塗り仕上げが風化したものだと思う。鮮やかな黄色がとてもきれいだ。土壁の表面が荒いことで壁面の小さな穴に影が細かく入り込んで表情に深み作っている。わたしはこんな表情のある荒い壁が大好きだ。窓まわりの縁飾りをコテでていねいに仕上げているのもとてもよい。伸びやかな置き屋根も美しい。わたしにとって理想的な建築である。

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2021.11.20、兵庫県養父市竹田

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2021年12月25日 (土)

土壁の納屋がとてもいい

荒壁に見える。中塗り仕上げが風化して荒壁風に見えるのかも知れない。この土の感じがわたしは好きだ。

シンプルな壁面構成が土壁のテクスチャーを引き立てている。シンプルな軸組も理想的だ。瓦屋根のむくりや妻側の横軸回転の換気窓などディテールもよい。わたしもこういう建築を作りたい。

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2021.12.11、兵庫県養父市養父広谷

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2021年11月10日 (水)

和中庵のバランスの良さ

和中庵の座敷から角のほうを見ると柱がほとんどない。ここへ来る前に田所さんに写真を見せてもらったがどうなっているのだろうと不思議に思った。現場へ来ることができたので確かめてみた。外から見ればよく分かる。母屋の屋根はさほど大きくない。大きいのは庇なのだ。庇は瓦を少なくして軽くしている。だから縁側の柱は少なくて済む。さらに見事に左右対称となっている。このバランスの良さが建物を強くしているわけだ。よくできている。こういう建築を作りたい。
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2021.11.06、京都市東山区「和中庵」

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2021年11月 9日 (火)

和中庵(和館)の土壁がきれいだった

和館の外壁は赤い土壁でとてもきれいだった。中塗り仕上げなのだと思うが、ざらっとした仕上げも表情があってよい。渡り廊下の垂れ壁が雲形になっていた。遊び心があっておもしろい。こうしたディテールは数寄屋風なのだが広間は長押のまわった端正な書院風だった。すっきりとしたモダンなようすでかっこよかった。こうした建築を作りたい。

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2021.11.06、京都市左京区鹿ケ谷「和中庵」

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