2019年3月 9日 (土)

「萩の露」の新酒をいただいた

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 京町家カフェ「満月の花」の「究極のしぼりたて今朝しぼりの宴」に参加してきた。午前1時半に京都を出発して午前3時から始まる瓶詰め作業を手伝ってきたそうだ。ラインから最初に出てきたビンが確保されており、まずそれをみんなで分けて飲んだ。思っていた以上に荒々しい酒で、濃厚な甘みのなかに舌を刺激する酸味とさわやかな苦みとが混然と一体になっていてうまかった。1本目以降はまろやかでフルーティな甘さに仕上がっていてうまかったが、最初の1本のとげとげした味わいは忘れられない。よい酒をいただいた。

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 酒のさかなは「満月の花」渾身の京料理だった。右のグラスは白身魚とカブラのカルパッチョ、その左はシメサバ、黒豆、真ん中は豚肉の時雨煮、その上は玉子焼きのエビ添え、白和え、万願寺唐辛子。それぞれのほのかな酸味や辛さが酒の甘さをひきたててくれる。最後に新酒の酒粕を使ったおでんの粕汁が出てきて、新酒の酒粕まで余すところなく使うあたり「満月の花」らしいなと感心した。

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2019.03.07、京都市「満月の花」

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2017年9月19日 (火)

新潟「久保田」(ひょうたん)

 さっぱりとした飲み心地だ。甘さが香ってうまい。辛い酒もいいが、わたしはどちらかと言えば甘い酒が好きだ。そのほうが米で作りましたという感じがする。久保田はそんな酒だ。


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2017.09.19、京都駅前立ち呑み「ひょうたん」

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2017年7月22日 (土)

満月の花利き酒セット「達磨正宗、海中熟成酒」

 風変りな酒が入っていたのでさっそく利き酒。

 この蔵は熟成酒専門だそうだ。普通は瓶詰したものを蔵で寝かすが、これはカキ籠に入れて水深20メートルの海底で熟成させた。籠にはウキがついており、海底から少し浮いた状態でフラフラ動く。このゆりかご効果が熟成に効くという触れ込みだった。

 蔵熟成のものと飲み比べてみてもさほど差はない。あえて言えば海中のほうの若い。熟成のがあまり進んでいないように思う。それはゆりかご効果のせいか海中温度のせいかは分からない。ともかく半年では結果が出るには早いと思う。3年待てば結構差が出ると思う。


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2017.07.21、町家カフェ「満月の花」

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2017年7月 9日 (日)

吉田酒造(福井県永平寺町)「旭泉(あさいずみ)」

 冷酒をお願いしたら円満字先生にぴったりのお酒があると言いながら出してきた。
 甘くない。酸味があってさっぱりとした辛口だ。「そこらにあるような、わざとらしい辛口とは違う」と言ったら「そのとおり。うまいこと言うなぁ」と褒められた。お酒の味の半分は言葉でできている。「肉料理に合うのではないか」と言ったら「そうかも知れない」と言いながら自分も一口飲んでいた。おもしろい店だ。

 吉田酒造は「白龍」で知られた蔵元だ。この酒は昔風のうまい酒を造ったのだそうだ。そのために精米歩合を85%に落としている。そのことと特徴的な酸味とは関係があるのだろうか。少なくともきりっとした辛口でありながら、ふんわりと優し気なコクがあるのはそのせいだろう。不思議な酒「あさいずみ」。

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2017.07.09、町家カフェ「満月の花」

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2017年5月 8日 (月)

熊野酒造「久美の浦」

パース教室の終わった後で日本酒の飲み比べをしている。珍しいお酒をいただいた。辛酸っぱいのだ。酸味に強い酒は普通は甘酸っぱいか苦酸っぱい。ところがこの酒は辛酸っぱい。辛酸っぱくてうまい。全国的に見ても珍しいと思う。良い酒をいただいた。
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2017年4月29日 (土)

満月の花「利き酒セット」

 富山の銘酒蔵・吉乃友酒造の造ったお神酒用のどぶろくだ。二種のうち一方は竹炭で黒くしている。黒白、つまり陰陽そろえているのが珍しい。米粒がまだゴロゴロと入っていて、飲むというより食べるという風情の酒だ。あっさりとした甘酸っぱさでほろ酔いになれる。期間限定の良い酒をいただくことができてうれしい。

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2017.04.24、京都市四条烏丸、町家カフェ「満月の花」

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2017年3月13日 (月)

寺田酒造「木桶造り」

酸っぱ苦くてうまい。今時めずらしく不思議な味わいだ。江戸時代初期の創業の酒蔵。そのころじゃ、清酒じゃないよね。今日もおいしいお酒をいただきました。
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2017.03.13、京都市四条烏丸、町家カフェ「満月の花」

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2017年2月27日 (月)

大観4年熟成うまし

パース教室の後ひとりで利き酒をしている。大観が命名したという茨城県の銘酒。4年ものはまろやかでどこまでも優しくあまい。至福のひとときを過ごしている。
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2017.02.27、町家カフェ「満月の花」

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2017年2月 2日 (木)

向井酒造「伊根満開(赤米酒)」(京都府伊根町)

 町家カフェ満月の花で赤米酒をいただいた。見た目もすっかりワインだが、味もフルーティで甘く酸味があり、まるでロゼのようだ。飲み心地がさわやかで、春先の日曜の朝のような清々しさがある。とても不思議でうまい酒だ。丹後の向井酒造は女性杜氏で有名な蔵元だそうだ。「京の春」がメインブランドだが、奇をてらわず実直でうまい酒だ。赤米酒は見た目は派手だが、実直さは建材である。良い蔵元だ。

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2017.01.29、町家カフェ「満月の花」にて

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2016年12月31日 (土)

鳳鳴酒造「鳳鳴」(兵庫県篠山市)

 大晦日に酒を呑む。いつもとは別の特別な酒のような気がする。そこで、きょう旅先で買った小ビンを熱燗にしてみた。甘い香りが匂い立つ。さぞ甘い酒だろうという予想を裏切って超辛口だった。わずかな酸味に縁どられた透明感のある辛さの奥に豊かな甘さを確かに感じる。

 灘の菊正宗に似ているが、それよりも深いコクがある。賀茂鶴とも似ているが、あのドライな味わいよりはもっと艶っぽさを感じる。日本酒は普通に作れば甘くなるはずだが、どうすればこんな風な味になるのだろうか。本年最後に良い酒を呑んだ。来年も良い酒を呑みたい。

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2016.12.31

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