どうでもよい謎

2014年7月 7日 (月)

どうでもよい謎 少女マンガの歴史の大筋

 少女マンガをそれほど読んでいるわけではないが、そこから派生したコミケの歴史は概観したことがある。およそ70年代の少女マンガ状況が前提になっていた(参照)。断っておくが現在ヲタクといえば男だが、コミケは本来的には女の文化だ。戦後日本の女性観が大きく揺れ動いたが、コミケはそれへの反抗として始まったようにわたしには見える。で、その少女マンガ自体の源流はどこなのか。わたしの描いている大筋では石坂洋二郎の「青い山脈」〈1947)に出てくる女性像あたりが源流ではないかと思う。それが映画(1949年)をとおして大衆化し、ある種の理想形として男女から支持された時代があるのだろう。1949年といえばまだ連合国の占領下である。当然占領軍の民主化政策とリンクしていたと思う。
 映画が文化に与えた影響は計り知れない。わたしは映画をまったく見ないが、社会現象の資料としてなら見てもよいとも思う。おそらくそこに出てくる都会の日常は社会の写しだったから、それがまたたく間に地方に伝わったことだろう。地方のマンガ少女たちが競って東京へ集まったのは映画の影響も大きかったわけだ。
 大筋に戻ると、60年安保あたりからようすが変ってくる。高度成長期の女性観は青い山脈のころからかけ離れているように見える。それへの反発として少女マンガが変り、さらにそれがコミケへとつながったのだろう。ちなみに女性観はバブル景気のあたりでまた変わったように見える。考え始めたばかりで具体的にはまだ答えられないが、そうした女性観の変貌が住居とりわけキッチンの設計に大きく影響したように思う。それは女性観が食文化と直結しているからではないか。まあ大筋はそんなところだ。

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2014年7月 6日 (日)

ダイエット日記をやめること

 ダイエット日記をやめること
 きのうラジオで、食事の写真を撮るのは失礼だしそれをブログにアップしてもおもしろくないとか言っていた。まあそれはそのとおりなのでダイエット日記をやめることにした。最近太り気味なので嫌になっていたこともある。実際日記の中身もダイエットと関係が無くなっていたから別に何かが変わるわけでもない。ただしこれからも何かを書き続けると思うので新しい日記カテゴリーを立てようと思ったが今朝は思いつかない。しかも何かを書くと言って何を書くつもりなのだろう。少しそれを考えておきたい。

 けっこうヲタクなことしか書いてこなかったということ
 これまで時事的なことはできるだけ書かないよう心掛けてきた。なぜなら自分の意見ができあがっていないことが多いからだ。では何を書いてきたかというとやっぱり「風水」「都市論」「自然観察」みたいなことが多い。でもそういうカテゴリーは別に立てているわけだからそっちで書けばよかろう。

 テーマはしぼれないということ
 よく分からないのはブログ自体のテーマを絞れという人が多いことだ。アニメならアニメ、風水なら風水のブログに特化しろと言う。そうしないと訪問者が増えるないという。それはたしかにその通りなのだが、それじゃ楽しくないだろうと思ってそうしてこなかった。好きなことを自由に書けるのがブログのおもしろさだろう。

 日記ではないということ
 それから「日記」というジャンルそのものもよく分からない。日々の暮らしをつづるというジャンルが本当にあるのだえろうか。日記と称しても、だいたい書く内容は限定している人が多いと思う。日記を書くということと公開することは違うのだから、公開前提である時点で日記でなくなっているのではないか。そんなことを思っているのでわたしも本当の日記を書いたことはない。

 書きながら考える楽しさ
 ほかの人はどうか知らないが、わたしは書き始めるときどう終わるか考えていないことが多い。オチは書きながら考える。オチを思いついた時点で何を書いていたのか自分でも判然とする。そういう書き方が楽しい。読者放置のコラムが多いのはそのためでもある。どこへ逢着するか分からずに書くのはある種の推理小説に似ているかもしれない。まあいずれのカテゴリーも推理の要素は強いな。そのへんは建築探偵のブログタイトルどおりだ。

 どうでもいいことしか書いてこなかった
 以前「どうでもいい謎」という連載をしたことがあった(参照)。そのときは言葉探し中心だったが、よく考えてみればこのブログ全体がどうでもよいことのかたまりだ。新しい日記カテゴリーを「どうでもいい謎」にしておいて雑多なことを書き散らすのが良いかもしれない。なんかゆるい感じにしておきたい。

 

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