空の研究

2019年10月 9日 (水)

空の研究 191008夕景

 台風前のせいか夕焼けが美しい。筋状の層積雲の横が赤く染まったので、赤い筋が幾本も並んで見える。とてもきれいだ。

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2019.10.08、関大にて


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2019年9月28日 (土)

空の研究 190927 空は同じか

 空は毎回形が違うのになぜ空だと分かるのか。写真は普通の空である。なぜこれが「普通」なのか。おそらくそれは色と関係がある。青と白の色の濃さと量があるていどの範囲内であれば「普通の空」分類となるのだろう。それは気象による危険がさし迫っていないという安全認識でもある。

 これがもし赤いと「夕焼け」分類となる。夕焼けがただちに危険というわけでもないのになぜほかの空と区別するのか。それは赤が血の色だからだろう。夕焼けの赤は血を連想するので胸騒ぎがしてほかの空と区分されているのだと思う。やはり色によってカテゴリー分けしているのだろう。

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2019.09.26、大阪市内
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2019.09.23、京都府向日市

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2019年8月14日 (水)

空の研究 190813

 台風10号が近づいている。明日の朝には九州あたりの上陸するという。2日前から京都では強い風が吹いていて、空もご覧のように台風の空だ。低空を積雲が飛ぶように流れる。東から西への向きは台風の回転と一致する。その上は1万メートルくらいまでなにもなく、よく乾燥していて深い藍色をしている。

 このごろ思うのは台風の風の力の強さだ。台風の強風圏の直径は1000キロに及ぶ。一方、台風の高さは10キロ程度だ。台風は薄っぺらいコインのような形をしている。その原動力は中心を噴き上げる上昇気流にある。気流は左回りに回転しながらものすごい力で噴き上げている。これがコイン全体を回転させる。500キロ以上離れた場所に秒速15メートルの風を吹かせる力を生み出すには、どれくらいの強さの上昇気流が必要なのだろう。

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2019.08.13、京都府向日市

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2019年6月 5日 (水)

空の研究 190604

 先日に引き続き積雲の群れを観測した。ひつじ雲と似ているが、あれは高度5000Mほどなので高さが違う。ひつじ雲が2000Mまで降下すればこんな風に見えるのかもしれない。ただの積雲なのだが、大量に発生することと、空が乾燥して透明度が高いことで不思議な空に見える。おもしろい。

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2019.06.04、京都市

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2019年6月 3日 (月)

空の研究 190603

 梅雨入り前のこの時期にこんな雲が出る。高度2~3キロの低層を細切れの積雲が空を埋め尽くす圧倒的な侵略軍の宇宙船団のようにゆっくりと流れていく。そのはるか1万メートル上層に筋雲が張り付いている。綿雲のように見えるのはその中間の高積雲かも知れない。空気が完全に乾いており青空の色が濃紺で白雲を際立たせるのでまるで異次元の世界を見ているような気分にさせてくれる。とてもうれしい。

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2019年1月28日 (月)

空の研究 190127

 京都盆地の西山連山の向こうに丹波高原の厚い雪雲が見える。高さ2~3キロの積雲だ。雷雲でもあろう。たまに西山を越えて猛烈な吹雪が吹き込むことがあるが、たいがいはこんな感じで山を越えない。風水でいうところの山に囲まれた土地は平穏であるというのはこうした自然観察から発した思想だったことがよく分る。

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2019.01.27、京都府向日市

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2018年9月17日 (月)

空の研究 180904 台風前の乳房雲

 このモロモロとした雲は嵐の前触れだそうだ。話には聞いていたが見たのは初めてだった。下降気流が発生していて竜巻になる可能性が高いらしい。写真を撮った4時間ほど後に台風21号が京都盆地の西方を通過した。小規模な竜巻も多数発生したようで風の被害が出た。乳房雲には気をつけろ。


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2018.09.04、京都府向日市

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2018年8月21日 (火)

空の研究 180821

 電車から降りて振り返ると変な雲が見えた。空は感想しているようで青が濃い。それを背景に浮かぶ積雲の下に霞がまとわりついている。積雲の下で雨が降っていたのかも知れない。


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2018.08.21、京都府向日市

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2018年7月29日 (日)

空の研究 180729

 台風一過の空が抜けるように青い。実際、空は宇宙まで抜けているわけなので、青のなかに宇宙の黒が混じっているように見える。

 たいへんなスピードで流れる積雲は地表から2キロほどの高さだ。その合間に見える青空にわずかに浮かぶ筋雲は地上10キロほどの高さで、その上はすぐ成層圏となる。宇宙はそのずっと上で、その高さは地上から1万キロ以上ある。地球の直径が1万2千キロなので、それと同じくらいの距離だ。宇宙はいかにも遠いが、それでもこうして見えているのが不思議だ。


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2018.07.29、京都府長岡京市

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2017年11月 1日 (水)

空の研究 171101

 朝7時に家を出たら、ものすごいウロコ雲だった。高積雲という種類で高度2~7キロあたりに出るという。飛行機よりも下だ。

 今朝は高気圧が近づいていたから、大陸の乾いた冷たい空気が吹き下ろし始めて地上の湿った空気層の上面を結露させたようだ。それが不均質に湧き立つように起こるためきれいなウロコ模様を描いている。

 雲の上の透明度が高いのは、高高度まで乾いている証拠だ。今夜はきっと星がよく見える。


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2017.11.01、京都府向日市

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