建築たぬき

2019年8月17日 (土)

重森三玲の波心庭を見てきた

 重森三玲の作庭。波心庭というそうだ。1939年の造園で同じ重森作の東福寺方丈庭園と同年である。ふたつを同時に見たので彼の特徴がよく分かった。

 どちらも石の立て方がえげつない。とくに波心庭は地球に降り注いだ多数の大隕石が大地や水面に突き刺さったような荒々しい風景となっている。それらの石が見事な大刈込の背景によってひとつの世界観にまとめあげられていた。大刈込という古典的な作法を使いながら強引にまとめるあたりはさすがだと思った。
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2019.07.26、東福寺光明院庭園

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2019年8月10日 (土)

唐破風をはじめて設計した

 唐破風をはじめて設計した。屋根葺き士研修の実測実習が早めに終わったので各自唐破風を自分流にデザインする課題を出した。もちろん規矩術の原則を踏まえることが条件だ。ちょうど高台寺の観月台の実測図があったのでそれをベースにした。自分で設計すると仕組みがよく分かるのでよい。

< 大唐破風の上手な作り方 >
1.軒の出は柱間の1/3が標準。ここでは柱間が小さいので1/2にアレンジ。
2.破風板の頂点は柱間の1/4が標準。
3.破風の勾配は2寸8分が標準。このあたりは破風板の幅とも関係するのでアレンジが必要。
4.破風板の照りむくりの境界は下から5.5/10が標準。
5.照り(反り)は破風板巾の0.6、反りは0.35が標準。
6.イバラビレは柱間の1/5が標準。

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円満字作品
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生徒作品

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2019年8月 5日 (月)

月間茶の間8月号あります

 わたしのスケッチで「五龍閣夢二カフェ」「1928ビルアンデパンダン」「東華菜館」を紹介した。中へ入れる近代建築というラインナップとなっている。京都にお越しの際にはぜひお寄りいただきだい。

 さて同誌をたくさん頂戴したのでご希望があればお送りするのでご連絡ください。先着順でよろしく。

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2019.07.30

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2019年7月30日 (火)

檜皮葺きの職人さんに実測製図を教えている

 先週から檜皮葺きの職人さんの研修会で実測製図を教えている。研修所に唐破風の1/4模型があってそれを測る。測り方は唐破風の標準設計を参考にした。唐破風ってこうやってできているのかと新鮮な驚きがあった。ただし檜皮の複雑な葺き方についてはまったく分からない。これは生徒の職人さんに教えてもらっている。勉強になる。

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2019年5月17日 (金)

【リトルワールド】森のなか

 リトルワールドは森のなかにある。珍しい植物の自生地もあるそうだが私には分からない。適当なところで適当な植物をスケッチしておいた。これも何だか分からないが。

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2019.05.12/マルマンスケッチブックA4、グラフィックペン0.3、固形透明水彩/愛知県犬山市「リトルワールド」

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2019年5月15日 (水)

【リトルワールド】バリ島の貴族の家

 この複雑な模様には前から興味があった。植物に囲まれた神獣に見える。石彫りのレリーフと赤レンガの対比が美しい。顔の両側に手のひらがあるが、裏側ではグーになっていた。陰陽論なのだろうか?

 中へ入ると正面は祭壇だった。貴族とは豪農や村長のようなものではなく地域を霊的に守護する神官なのではないかと思った。

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2019.05.12/マルマンスケッチブックA4、グラフィックペン0.3、固形透明水彩/愛知県犬山市「リトルワールド」バリ島の貴族の家

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 この絵を描いているところを建築課の高橋勝さんが写真に撮ってくださっていた。暑いので日陰で描いている。自分の写真はあまりないのでありがたい。ありがとうございます。

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2019年5月14日 (火)

【リトルワールド】沖永良部島の高倉が大好き

 ふんわりとしたワラ葺きの下の板張りが斜めになっているところが秀逸である。とっても素敵だ。柱の上に巻かれたブリキはネズミ避けだそうだ。こうやって見ると高床形式はネズミ避けが第一目的だったようにも見える。竹で作られた下の床でお弁当をいただいた。暑い日だったが風が通って気持ちがよかった。

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2019.05.12/マルマンスケッチブックA4、グラフィックペン0.3、固形透明水彩/愛知県犬山市「リトルワールド」沖永良部島高倉

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2019年5月12日 (日)

【リトルワールド】韓国古民家がとてもいい

 京都建築専門学校の遠足で愛知県の世界の古民家を集めたリトルワールドへ行った。広いので全部をゆっくり見る時間はない。前回の遠足時に目をつけておいた韓国古民家をじっくり見ることにした。

 壁面構成が美しくてまるでモンドリアンの絵のようだ。太めの柱や横材で区切られたなかに土壁と板壁がはめ込まれている。構造イコール意匠という考えがいさぎよくて気持ちがよい。わたしの理想の建築に近い。

 構造的には日本とだいぶ違っていた。床束がなかったり大梁がなかったりした。比較的横材が太くて柱どうしを強く結びつけるのが特徴らしい。仕口がどうなっているのか興味深かったが見ただけではよく分からなかった。

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2019.05.12/マルマンスケッチブックA4、グラフィックペン0.3、固形透明水彩/愛知県犬山市「リトルワールド」韓国の農家

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2019年4月 7日 (日)

尾道のガウディハウスに行った

驚いたのは町の人が普通に「ガウディハウス」という名前をご存知だったことだ。たどりつくまでにおふたりに道を教えてもらった。ガウディハウスは建築家・渡邉義孝さんと地元の職人さんらでつくる空き家プロジェクトという非営利活動の作品である。名が知られているということは住民の支持と期待を受けている証だろう。よいことだと思う。

ガウディハウスのもっとも大きな特徴は坂に面した角の柱の1階部分が無いことだろう。2階の角が坂道に対して宙に浮いたように突き出している。2階の一部を増築した結果こうなったように見える。

尾道は入り組んだ坂道や路地のため敷地が変形していることが多い。建物はそれに合わせて三角形や五角形など変形に建てている。こうした変形建築は技術的にはとても難しいのだがそれを難なく成し遂げているところがすごい。隠岐ノ島でも感じたが造船の盛んな地域は建築技術も高い。ガウディハウスは高い建築技術がこの地域の特性のひとつであることを教えてくれる。


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2019.04.05/マルマンスケッチブックA4、グラフィックペン0.3、固形透明水彩/広島県尾道市「ガウディハウス」

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2019年3月18日 (月)

【現場たぬき】久しぶりの地鎮祭

 久しぶりに舞い込んだ新築住宅の設計に四苦八苦しながらも地鎮祭にこぎつけた。まずはめでたい。朝からの雨も地鎮祭が始まるころには晴れ上がり、透き通った青空に神主さんの祝詞が天に吸い込まれていくように思った。無事に完工するようわたしも祈った。これからおりおり現場のようすなどメモしておきたい。

 

 

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