陰陽五行説

2021年4月 3日 (土)

奈良公園で五芒星を見つけた

切り株に五芒星があった。木を伐ったあとでわざわざ刻んだようだ。いったいこれは何か。ただし五芒星の向きが正しくないので呪的な意味はなさないだろう。オリエンテーリングの目印かもしれない。

ちなみに五芒星の正しい向きは下が北である。

   
西
   

なぜなら通常は☆の左が陽気で右が陰気だからだ。ネットを見ているとこの正しい向きを逆五芒星と呼ぶ者があるが、なにをもってして「逆」というのだろうか。

  土気・中立  
火気・陽気 金気・陰気
木気・陽気 水気・陰気


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2021年4月 1日 (木)

圓徳院北庭を初めて見て気づいたこと

高台寺のライトアップのあと隣接する圓徳院のライトアップも見てきた。観光客が少なくほぼ貸し切り状態だった。圓徳院を訪れるのは初めてである。いくつか気づいたことがあるのでメモしておく。

1598年秀吉没
1605年圓徳院(木下家の菩提寺、ねねの在所)伏見城からねねの化粧御殿と庭園を移築
1606年高台寺創建(秀吉の菩提寺)小堀遠州が作庭
1624年高台寺が曹洞宗から臨済宗へ改宗

まず高台寺庭園のふたつの池はつながっていたように見えること。中門を作った際に作り替えたのだろう。池がつながっておれば開山堂の建つ場所は蓬莱島に見える。

二つ目は圓徳院庭園は高台寺庭園とセットであろうということ。高台寺庭園の開山堂には橋がふたつ架けられているが圓徳院庭園の蓬莱島にもふたつの橋がかかっている。蓬莱島にかかる橋は普通は1本で行き止まりになっているが円徳寺庭園のように蓬莱島を2本の橋で通り抜けられるかたちは珍しい。ふたつの庭園構成がよく似ていることもセットであることを示すように思う。

三つ目は上にある高台寺が秀吉、下にある圓徳院がねねの場所なので易の「天沢履(てんたくり)」の形式に見えること。秀吉を天神に、ねねを天神を祀る巫女になぞらえているわけだ。高台寺と圓徳院はセットで鎮魂のための装置となる。

四つ目はねねは相当人気があったのだろうということ。カリスマ性が強いので政治利用を避けるために家康はねねをアジールへ隠したのだろう。高台寺あたりは現世権力の及ばないアジールだったわけだ。圓徳院の掌美術館にねねのくつしたが展示されていた。防寒用の綿入れの大きな白い足袋だった。なんだかおもしろい。

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2021年3月19日 (金)

安芸の宮島は鬼が島のようだった

宮島SAの展望台から異様なかたちの島が見えた。鬼ヶ島のようだねぇと話していたらこれが宮島だった。中央の高い山が弥山(みせん)というそうだ。弥山は須弥山のことだろう。世界の中心にそびえて天地をつなぐ生命の山である。

この山の真下に入り江があり有名な厳島神社がある。厳島の「いつく」は「斎(いつ)く」だろう。天神を斎く巫女の島なわけだ。巫女は八卦の沢だから天沢履の易卦を体現している。天沢履とは最高の安全を意味する。

この島は標高が535メートルもあり瀬戸内海では小豆島(817)に次いで高い。遠くからでもよく見えるこの島が古代より航海安全の守護であったことが少しわかった。

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2021.03.17、宮島の遠景

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2021年2月19日 (金)

平城宮にはなぜ大極殿がふたつあるのか

写真は復元された第1次大極殿で、この東隣にほぼ同じ規模の第2次大極殿がある。平城宮発掘当初は第1次の次に第2次ができたと考えられていたが発掘が進むにつれて同時にふたつあったことが分かった。それなら第1次、第2次の名称を変更すべきだ。

歴史学者の今泉隆雄は「平城京大極殿朝堂再論」(1993年所)で西側の大極殿は平安宮の豊楽殿のような儀典用施設だとした。わたしはそのとおりだと思う。ふたつの大極殿は何度も建て替わりながら常にふたつある状態は崩れなかった。つまり宮は大極殿と豊楽殿とがセットであることに意味があると考えるのが自然だろう。

大極殿には陰陽のふたつがあると説明すれば分かりやすいかもしれない。陰気の領域である西側にあるのが儀典用の陰の大極殿、陽気の領域である東側にあるのが政り事を行う陽の大極殿だ。古代の統治スタイルは卑弥呼に見るように鬼術を用いて神事を行う大巫(おおふ)と政治を行う弟王のセットになっているのが特徴だ。琉球の聞得大君と琉球王のセットもそれと同じだろう。

聖徳太子と推古天皇のセットはこの古代の統治スタイルをなぞったものだ。平城京を造営した元明天皇と皇太子の首皇子(聖武天皇)のセットは聖徳太子をなぞっているのは明らかだ。逆に言えば元明ー聖武のセットになぞらえて藤原不比等が聖徳太子伝説を再調整したのだろう。法隆寺が遷都と同時に再整備されたのも偶然ではないとわたしは考えている。

おそらく則天武后(在位690‐705)の即位に力を得て、日本の古代の統治スタイルに合わせた律令体制を作ろうと不比等は考えたのだろう。そのことは仏教を用いた日本の宗教再編の一環であったと私は思うがそれは別の話になる。とりあえずここでは大極殿がふたつある謎について確認しておいた。

参照 朝堂院研究(7)http://www.tukitanu.net/2016/08/post-729e.html

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2021.02.17、平城宮

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2020年12月30日 (水)

トランプはなぜ13までなのか

トランプの数字は1から13までだ。13とはあまりにも半端ではないか。黒と赤が陰陽の対になっていることは先に見た。黒が2種、赤が2種ならばそれは四季を示す。陽気の春夏と陰気の秋冬の4つなのだろう。とすると13もまた1年と関係があるのではないか。と考えたところで、なぜ13までなのか分かった。1から13までを足すと91となる。それが4種類なので91×4=364だ。それにジョーカーを加えると365、つまり1年の日数となる。これは偶然ではなかろう。トランプは暦占いとして仕組まれているのではなかろうか。

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2020年12月16日 (水)

【色と五行説16】トイレの男女の色分け

トイレの男女表示は女が赤で男が黒か青だろう。他色はあまり見たことがない。そしてこの配色はおそらく東洋限定だろう。なぜならこれは九星図の配色だからだ。

碧(青)

赤と青は九星図2段目の左右の配色だ。青は陽気なので男性、赤は陰気なので女性を示す。青と赤の組み合わせが本来の配色である。

黒は青の代用として使われているのだろうが、それだと意味が通じない。九星図だと黒は土気なので陽気ではない。五行説でもおかしい。

   
   

五行説だと赤と黒の配色はあるが、赤は陽気なので男性、黒は陰気なので女性を示す。男女の配置が逆になるのだ。これは青赤の配色が九星図によることを知らないものが勝手に書き換えてしまったのだろう。みんなもデザインするときには色の意味をよく考えてね。

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2020年12月15日 (火)

【色と五行説15】形容詞化する色名は古い

色の名前のうち形容詞化するものがある。赤いとか白いなどだ。それほど多くなさそう。

名詞が直接に形容詞化するのは赤い、白い、青い、黒いの4つほどしかない。これは日本語として古いと思う。古代日本人の使っていた色名のうち現代まで生き残っているのがこの4色なのだろう。

ほかに黄色いと茶色いがある。これは黄や茶のあとに「色」という言葉を挟んだうえで形容詞化している。ただし緑色いとか紫色いなどはない。黄色と茶色限定の形容詞化だ。

とりあえず五行の赤、青、黄色、黒、白の5色はすべて形容詞化できる。黄色いという言葉ができた時代に五行説は一般化したのではないか。それがいつごろなのか。飛鳥時代の冠位十二階に黄色は入っているのでそれ以前であることは確かだろう。わたしは古墳時代までさかのぼるのではないかと思っているが確かめたわけではない。

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2020年12月14日 (月)

【色と五行説14】もうひとつの黒と白

黒と白の組み合わせは陰陽を示すことは(5)でみた。黒と白にはもうひとつの意味がある。それは九星図における黒と白だ。黒は二黒土星の地、白は八白土星の山を示す。ふたつ合わせて地山謙となり先に見た紅白の天沢履と対になる易である。地山謙は謙譲の心を持った王の軍隊は敵国を征伐するという意味がある。

天が天神であるのに対して地は大地の女神だ。大地の女神とはイザナミのような死の国の女神である。一方、山には小男の意味がある。天沢履に天神と少女のイメージがだったのに対し地山謙は大地の女神に仕える少年のイメージがある。古来より英雄が少年の姿なのはそのためだと私は思う。ヤマトタケルや牛若丸など事例をあげればきりがない。

だから黒と白は葬礼の色使いとなる。葬礼の場が死者の領域であることを黒で示し、魔を祓う少年を白で表して聖域を護るのであろう。

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2020年12月13日 (日)

【色と五行説13】赤と白

いわゆる紅白だ。これは九星図による配色だろう。白は六白金星の天、赤は七赤金星の沢(たく)。天と沢との組み合わせはトラの尾を履んでも大丈夫という最上の予祝となる。これは数字の組み合わせだと8と9で聖徳太子はこの予祝を使って17条の憲法を作ったことを吉野裕子は明らかにしている。つまり8と9を足して17とすることで憲法に天と沢による予祝を盛り込んだわけだ。おめでたいときに紅白の幕を張るのも日の丸が紅白の配色なのも同じ理由からだとわたしは思う。

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2020年12月12日 (土)

【色と五行説12】赤と黒

これはルーレットとトランプの色の取り合わせだ。いずれも西欧起源のもので五行説とは関係がない。ないはずだけど、これも五行説にぴったりと当てはまる。これは五行説の色配置に従っている。五行説の色配置は次のとおりだ。

   
   

赤と黒は表の上下に位置している。赤は火気、黒は水気だ。この色配置は四神相応と同じだから、それで考えたほうが分かりやすいかもしれない。赤は南方の朱雀、黒は北方の玄武である。朱が赤、玄が黒の別名だ。赤は極陽、黒は極陰なので陰陽のセットとしてふさわしい。

トランプは14世紀、ルーレットは19世紀には今のかたちになったという。これはわたしの想像だがイスラム文明のなかに五行説が紛れ込んでいたのではないか。イスラム文明がヨーロッパに流れ込んだゴシックの時代(12‐15世紀)にそれが伝わったように思う。

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