建築探偵の写真帳

2017年12月 9日 (土)

関大の階段

 ちょうど陽が沈んだところだ。白く浮かび上がった階段が、まるで西方浄土へ続くようだ。名神高速の赤いテールランプの列と夕日の残照とがよく馴染んでいた。なにげない風景なのだが、ああきれいだ、と足を止めさせるくらいの力があった。


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2017.12.05、関大にて

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2017年11月23日 (木)

H鋼の混合接合

 階段鉄骨の継手なのだが、ウエッブ(H鋼の垂直部分)と下のフランジ(水平部分)は高圧ボルト接合なのだが、上のフランジは現場溶接になっていた。こういう接合があることに初めて気づいた。こんなことしてもいいんだと驚いた。

 おそらくH鋼の上端にデッキプレートを載せるのにスパイスプレート(当て板)が邪魔になるのでこうしたのだろう。上フランジにボルト穴がないので最初からこうするつもりだったことが分かる。

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2017.11.20

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2017年11月21日 (火)

希望の泉(名古屋栄)

 月1回の風水講座のために名古屋栄へ通っている。講座の終わったあとウロウロしていたらここへ出た。なかなか迫力のある噴水だ。大型円盤を重ねた軽やかな姿と丸みを帯びた円盤下を青く塗ったあたりがシンプルだがかっこいい。ウイッキには1969年竣工とあった。60年代らしい力強さである。

 昔テレビドラマの「俺たちの旅」のオープニングに使われた噴水は新宿歌舞伎町だそうだ。少し離れたJR新宿駅で坂倉準三の西口開発が竣工したのが1966年だという。同時代だ。

 この時代、戦後の駅前闇市の再開発に広場はつきものだったが、そこには新しい時代を象徴するような造形に満ちていた。この噴水もそんな新造形のひとつであろう。

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2017.11.22、名古屋市栄

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2017年11月20日 (月)

建築学校の遠足で閑谷学校へ行った

 25年ぶりの訪問だった。感動したね。年齢を重ねるごとに感動は深まるものらしい。今回とくに感動したのは、その居心地良さだった。風水テキスト通りの配置計画が、これほど気持ち良いとは思わなかった。建物もさりながら、このロケーションこそが閑谷学校の第一の魅力だと思う。

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2017.11.19、岡山県「閑谷学校」

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2017年11月14日 (火)

阪急烏丸駅のテラゾーブロック

 いつも利用しているのに見過ごしていた。よく見ると見事なテラゾーブロックだ。ここは阪急四条烏丸駅のコンコースだ。プラットホームも同じ仕上げが続いているので、駅の開業した1963年当時のものだろう。

 テラゾーとは大理石のくずのことだ。これをセメントで固めて表面をサンダーで磨いた工場生産品をテラゾーブロックという。人研ぎとも言うが、これは人造石研ぎ出し仕上げの略だ。意味はテラゾーブロックと同じだがブロックを使わず現場磨きを行うときには人研ぎ仕上げなどという。

 この仕上げは今でもできる。わたしは幼稚園の足洗い場増設のときに既存がこれだったので同じ仕上げにした。研ぎ出し中はたいへんな粉塵が出て左官さんがたいへんだったが、きれいに仕上がってうれしかった。もっと使ってみたい。

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2017.11.13、京都市阪急烏丸駅

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2017年10月19日 (木)

曽根崎公西会市場

 鉄筋コンクリート造りだ。今までまったく気づかなかった。50‐60年代に見える。柱のない水平性を強調したよくできたデザインだ。トップライトとトップサイドライトの併用がが50年代のソ連モダニズムを彷彿とさせる。

 よくわからないが戦前物件と言われてもそうかなと思う。大阪府の近代化遺産リストには載っていなかった。やっぱり戦後モダニズムなのだろうか。

 お初天神商店街から、すでに更地となった曽根崎公設市場へ続く通路だ。公西会とは公設市場の西側という意味だろう。

 わたしは曽根崎市場を知らない。戦前の鉄筋コンクリート造りjのモダニズムだったらしい。そのおもかげがこの商店街に残っているのかも知れない。

 見たところ空き店舗が多そうだった。こんなによい立地なのだからいくらでも入居希望者はあるだろうに。こんな敷地じゃ高層化もできなかろうだから、このまま権利関係を動かさずに楽しく使うのが所有者にとってメリットがあると私は思う。


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2017.10.19、大阪市北区

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2017年10月13日 (金)

まちまちに建つビル

 大阪駅あたりは元は砂州だったからか、土地割りがまちまちになっている。そのまま高層化したのでビルの向きがバラバラになる。とてもおもしろい。


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2017.10.12、大阪市梅田

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2017年10月11日 (水)

波乗りうさぎの欄間

 なぜウサギなのか。

 関大の実測演習に使わせていただいた古民家の書院の欄間だ。

 ウサギは大黒の使いで子だくさんを象徴する縁起物だ。

 この座敷が出産や子安を祈念したものなのかも知れない。


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2017.10.10、大阪市豊中市

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2017年9月28日 (木)

鏡の国の京都駅 03

 鏡面仕上げの大理石に映った鏡面ガラスのカーテンウォールに空が映っている。さて、本物の空はどれでしょう。

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2017.09.19、京都駅

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2017年9月27日 (水)

鏡の国の京都駅 02

 おもしろいでしょ。至るところにあるから試してごらん。原さんはこうなることを分かっててやっていると思う。

 鏡の池に映る平等院やベルサイユ宮殿の鏡の間のように、鏡の作用は異世界との通路を開く。そこまで原さんが考えていたかどうかわからないが、ひょっとしたら何かの寓意を籠めたのかも知れない。これで推理小説が一本書けるね。


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2017.09.19、京都駅

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