建築探偵の写真帳

2025年6月24日 (火)

山本真蔵邸(7)菊の懸魚

和館屋根の懸魚(げぎょ、破風飾り)が見事な菊だった。活き活きとして動きがあってダイナミックだ。山本邸は洋館・和館とも宮大工の手になるという。これだけの彫り物をなさるのだから相当腕のたった棟梁なのだろう。どういう方なのか興味深い。

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2025.06.15、兵庫県姫路市網干

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2025年6月23日 (月)

山本真蔵邸(6)タイルか石か

見たときは白いバリ土タイルに見えた。でもこれは本当にタイルなのだろうか。これは白い花崗岩なのではないか。

バリ土とは粘土の粒子が混ざりきっていない状態のものをいう。バリ土タイルが使われるようになるのは、粘土かくはん機の普及する大正末から昭和初期以降だ。こだから大正初期のバリ土タイルはとても珍しいということになる。今度行ったら確かめてくる。

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2025.06.15、兵庫県姫路市網干

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2025年6月22日 (日)

山本真蔵邸(5)松葉模様のマジョリカタイル

松葉模様がかわいい。淡陶(だんとう)製ではないかという。大正はじめだと数社がマジョリカタイルを作っているので断定はできないと思うが、国産なのは間違いない。ちなみにマジョリカタイルとはイタリアのマジョリカ産の施釉タイルのことだ世紀末ウイーンで建築家オットー・ワーグナーがマジョリカハウスで使って流行した。

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2025.06.15、兵庫県姫路市網干

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2025年6月21日 (土)

山本真蔵邸(4)サンルームのそら豆色のタイル

白とソラマメ色がさわやかだ。この色使いは珍しい。この貼り方はビクトリアンフロアタイルをまねている。国産だと思うがどこのタイルだろうか。

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2025.06.15、兵庫県姫路市網干

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2025年6月20日 (金)

山本真蔵邸(3)炭の暖炉

わたしは初めて見た。炭の暖炉だという。つまり暖炉のかたちをした火鉢である。屋根に煙突はない。代わりに温風ダクトが炉床から天井裏まで通じているそうだ。天井の四隅に吹き出し口があり、そこから暖かい空気が下りてくるという。下りてくるというより天井裏と室内の空気を循環させる仕組みだろう。おそらく温めるのは2階の床のほうではないか。大正前期の温風ダクト式空調設備として貴重な事例だと思う。

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2025.06.15、兵庫県姫路市網干

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2025年6月19日 (木)

山本真蔵邸(2)1階応接間の照明

型ガラスを使っているので光が乱反射する。摺りも入れているようで白く見える。球体表面に白い光線が踊って美しい。おもしろいのは基底部に透かしがあること。天井裏の反射光で透かしが浮かび上がっている。こういう照明器具はあまり見たことがない。大正4から7年竣工というので国産品ではないかと思う。

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2025.06.15、兵庫県姫路市網干

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2025年6月18日 (水)

山本真蔵邸(1)1階応接間

網干銀行頭取・山本真蔵邸をまいまい京都のツアーで行ってきた。管理なさっている網干歴史ロマンの会のみなさんに案内いただいた。建築愛あふれるご案内に参加者一同感激した。わたしも今回は野放し状態だったので写真を撮りまくった。

これは1階の応接間。カーテンも含めて仕上げも家具の照明器具もすべて当時のままだというのが驚きだ。いかに大切に守られてきたのかが分かる。また、管理を担っているボランティアのみなさんの丁寧な掃除にも頭が下がる。ありがとうございます。

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2025.06.15、兵庫県姫路市網干

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2025年6月17日 (火)

大阪府庁のカリョウビンガに脚があった

人面鳥であるカリョウビンガの舞いの図だと思っていたが鳥の脚があった。つまりこれは舞いの図ではなくカリョウビンガそのものということになる。ひょっとすると不死鳥やそのほかの霊鳥なのかもしれない。図を読み読み進めるほど、かえって謎は深まる。今度行ったら、ほかのレリーフも見てくる。

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2025.04.17、大阪市中央区


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2025年6月16日 (月)

大阪府庁の3羽の小鳥さん

写真を見ていて気付いた。カリョウビンのまわりに3羽の小鳥がいる。これは何なのだろうねぇ。

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2025.04.17、大阪市中央区

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2025年6月13日 (金)

豊國神社のキャンチレバー

拝殿の縁がキャンチレバー(片持ち梁)だった。なかなかかっこよい。神社HPによれば昭和36年竣工。設計施工不詳。藤原義一+棚橋諒のような気がするが不詳。

キャンチは傾斜、レバーはテコの意味。斜めに突き出したテコというほどの意味だろうと思う。

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2025.04.17、大阪城公園

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