建築探偵の写真帳

2026年3月 6日 (金)

本業タイルのかけらを拾った

湿った黒土のなかに点々と散らばっていた。大きいものは銅板転写紙を使った本業タイルだろう。銅板転写紙は明治20年以降だそうなので明治ー大正期のものと思う。茶碗のかけらも明治から大正にかけてのものに見える。

分からないのは、ここに寛永通宝が混じっていることだ。おそらくこの銅銭は鎮めもので、家屋か井戸かカマドの築造時の神事で使われたものだろう。京都市内の表層土が黒いのは火災の跡だ。銅銭は天明大火(1788)後の町家再建時もの、そのほかはどんどん焼け(1864)後の町家のものだろう。

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2026.01.18、京都市

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2026年3月 5日 (木)

関西テレビ本社(扇町キッズパーク、1997)

ここにも鏡の国がある。吹き抜けは円の1/4なのだが、それがガラスの内壁に写って半円に見える。しかも一番上は完全な円に見える。円錐型の塔が幻のように浮かび上がる。おもしろい。

「大阪ビル景」によれば安い建築設計事務所設計、竹中・大林・住友・鴻池共同企業体施工。

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2025.07.18、大阪市北区

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2026年3月 4日 (水)

旧赤穂塩務局網干出張所庁舎と倉庫

まいまいで網干に行き始めて1年、これがあることに初めて気づいた。なかなかかっこよい。保存状態も極めてよい。「兵庫の近代化遺産一覧」には竣工年、設計施工とも不詳とある。塩倉庫が残っているのもすごい。倉庫も端正でよい建築である。

同一覧に赤穂本局は明治41年6月竣工とある。窓仕様や屋根窓が本局と同じだから、ほぼ同時と考えてよいのではないか。赤穂が妻木頼黄の設計と言われているのだから、これも妻木かもしれない。

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2026.02.28、兵庫県姫路市網干

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2026年3月 3日 (火)

姫路の動物瓦

先日姫路を歩いて見つけた。楽し気な動物瓦である。ユニークな作風が近江八幡瓦と似ている。姫路あたりはこういうものが多いのだろうか。おもしろ過ぎる。今後は注意深く見ていきたい。

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2026.02.28、兵庫県姫路市、法性寺

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2026年3月 2日 (月)

山陽亀山駅で溝付きレールを見つけた



車窓から一瞬見えた気がしたので帰りに下車して確かめた。山電はホーム上屋や線路柵などにレールの古材を転用する事例が多くて楽しいが、溝付きレールは珍しかろう。形がおもしろいので隅々まで見てしまった。あやしい人である。

溝付きレールで土台と支柱を作り、そのほかはL型アングル鋼で仕上げている。支柱に穴に鉄筋を通すやりかたも珍しいが、この周辺の線路柵はすべてこのやり方だった。

部材どうしはボルト締めだが、ところどころリベットが残っている。最初はすべてリベットだったものを後でボルトに入れ替えたわけだ。リベット留めということなら、この柵は戦前のものの可能性が高い。探せばもっとあるのかな。

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2026.03.01、兵庫県姫路市

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2026年3月 1日 (日)

大阪産業創造館(2000)

 玄関ホールの吹き抜けを見上げたところ。鏡面仕上げの白大理石にトップライトや窓が映り込んで鏡の国になっていておもしろい。照明器具を吊り下げたリングもよい味を出している。「大阪ビル景」によれば大阪市住宅局+東畑建築事務所設計、清水建設施工。

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2026.02.10、大阪市中央区

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2026年2月25日 (水)

大丸京都店の無限アーケード(2004)

前を通るたびに見とれている。アーケードを横切って人が通るのがおもしろい。2004年の改装時にこうなった。山型アーチは東側出入口に残る竣工時(1927)のものを模している。よい改装である。

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2026.02.12、京都市下京区

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2026年2月24日 (火)

純白のルネサンス式

日露戦争時の物価高騰のため石張り面積は縮小されたが、正面階段にはふんだんに大理石が使われた。しかも純白だ。白はかたちをよく見せる。ルネサンス式の精密な細部がことさらに強調されてすごみがある。まぶしい

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2026.02.20、京都市上京区

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2026年2月23日 (月)

旧西陣電話局(1921 )

学生のころはエロいと思っていたが、今見るとそうでもない。力強くて躍動的な踊りが見えるようだ。トルソー下の太い柱が舞台のセリのような上昇感がある。柱の支える放物円は踊り子の上昇する天空なのだろう。天空もまた踊り子のレリーフに満ちる。音楽が聞こえてきそうだ。とてもよい。

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2026.02.20、京都市上京区

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2026年2月22日 (日)

新風館(1926)

いつ見ても美しい。木製の下地にプラスター(西洋しっくい)を塗りあげて仕上げたのだと思う。よくこれだけ平滑な三次元曲面を作れるものだ。さすが京左官である。さすがである。

交差ボールトはボールト天井が交差したものをいう。ボールト天井とはカマボコ天井のこと。ボールト天井は断面が半円になるのが基本形だ。ここでは対角線方向のアーチも半円になっている。したがって中央のランプの吊元の天井がもっとも高くなる。

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2026.02.20、京都市中京区

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