建築探偵の写真帳

2022年12月 7日 (水)

ヴォーリズ天井に見とれる

東華菜館へ行くと、階段室の1階から見上げたところにいつも見とれる。少し広くなっていることと、適度に薄暗いことで気持ちよい場所になっている。天井飾り、八角形の窓、不思議な形のアーチがとても楽しい。

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2022.08.11、京都市、東華菜館

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2022年12月 5日 (月)

大阪市立大江幼稚園(1930)

園舎が木造のまま残っていること自体が珍しくなった。下見板張りの愛らしい園舎である。ガラス扉の上にガラスの欄間を設けて明るい玄関にしている。手慣れたデザインだ。屋根は葺き替えられているが、窓がアルミに変えず木造のままなのがうれしい。大切に使われているのだろう。HPの沿革によれば1930年竣工、設計施工不詳。

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2022.10.23、大阪市天王寺区

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2022年12月 2日 (金)

協繊京都営業所

外壁のトップが中央で高くなっていて、左右にセセッション風の飾りがついている。窓はアルミサッシュに入れ替えられて一回り小さくなっている。外壁の下部が立体的な幾何学模様なのがかっこいい。玄関ドアが元のままでガラス窓の上部が曲線なのがきれいだ。

協繊は西陣織のネクタイメーカー。HPの沿革によればこの場所へ移ったのは戦後らしい。ということは何かの建物を購入したということだろう。見た感じでは金融か保険関係に見える。前身が何なのかは戦前の地図で調べればすぐ分かるのではないか。「京都の近代化遺産(2006)」によれば竣工は昭和初期、設計施工不詳。木造2階建てとあるが本当だろうか。

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2022.11.30、京都市上京区

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2022年11月30日 (水)

能村毛メリヤス製造所伊佐工場

見たとたんに劇場ではないかと思った。福井県名田庄や近江八幡で見た劇場建築とよく似ていたからだ。だが、この建物が劇場だったかどうかわからない。毛メリヤス工場の看板がかかっていた。メリヤス工場はこんなふうに背が高くなるのだろうか。

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2022.11.19、兵庫県養父市八鹿町伊佐

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2022年11月27日 (日)

仁和寺霊宝館と藤井厚二について

片岡の設計した仁和寺霊宝館(1926)で片岡展を見てきた。仁和寺に残っていた図面類を大工大が調査したそうだ。ちなみに大工大は片岡が創立した関西工学専修学校が前身で今年100周年だ。展覧会はその記念事業として開かれた。

霊宝館はコンクリート和風・高床式通風・中庭式採光の3つが特徴だろう。校倉造り風の外観はコンクリートの壁にV字型のプレキャスト板を取り付けることで実現している。これは展示されていた図面でよく分かった。

考えたことがふたつあるのでメモしておく。

ひとつめは構造が日比忠彦(1873-1921)的であること。霊宝館は床・壁・屋根のコンクリートボックスに見える。ボックス構造の初めはライトの帝国ホテル(1923)と言われるが、わたしは日比の藤田美術館収蔵庫(1911)が最初ではないかと思う。日比と武田と片岡は友人どうしだった。3人でよってたかって鉄筋コンクリート造を導入しようとした時代の初期作品として霊宝館は興味深い。

ふたつめは通風と自然採光の工夫が藤井厚二的であること。霊宝館とよく似た収蔵庫に清水組設計施工の豊国神社宝物館(1925)がある。豊国神社宝物館は武田五一の関与もとりざたされている。中庭を使った自然採光の工夫はたしかに武田的だ。

当時、武田が教えていた京大建築学科で設備講座を担当していたのは藤井厚二だった。もし豊国神社宝物館の設計に武田が関与したのであれば、通風や採光などの設備的な工夫は藤井が担当したろう。片岡は武田や藤井の研究を応用して霊宝館の設計を仕上げたのではないか。

藤井は同時期に大覚寺心経殿(1925)を設計している。鉄筋コンクリート造の八角堂だが、高床式であることや校倉造り風の外観が霊宝館とよく似ている。このことも片岡や藤井が情報共有していたことを思わせる。

片岡が大工大の前身である関西工学専修学校を開いたのは1922年だった。日比や武田や藤井も開校に協力したのであれば、卒業生たちが片岡や武田たちのコンクリート建築の導入の仕事を引き継いだといえよう。導入期の作品である霊宝館は100周年記念のテーマとしてふさわしいかろう。

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2022.11.17、京都市、仁和寺霊宝館

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2022年11月26日 (土)

亀岡末吉がおもしろい

華麗な色使いで見飽きない。門扉の透かし彫りと合わせて遠目にも亀岡の作品だとわかる。仁和寺の勅使(ちょくし)門で1914年の竣工。桃山様式とバロック建築を混ぜているように見える。どちらも1600年ころの建築様式で共通するところもあるから、混ざっていることに気づかないかもしれない。そうした分かるか分からないかギリギリの遊び感覚が楽しい。

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2022.11.17、京都市右京区、仁和寺勅使門

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2022年11月21日 (月)

旧小出医院(1918)

黄色い壁が美しい。軒下の壁は表面がでこぼこしたドイツ壁風に仕上げている。写真では分かりにくいが、その部分は少し赤みがかかっている。色使いがウイーン分離派風だ。玄関ポーチの柱頭の飾りも分離派風だ。当時の最新流行スタイルを理解したうえでのデザインであることが分かる。ちなみに屋根は赤が似合う。スケッチは赤い屋根にしてみた。

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2022.11.19、兵庫県養父市八鹿町伊佐

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2022年11月19日 (土)

和風の仁和寺御室駅(1925)

かっこいい和風駅舎だ。仁和寺門前なのでこの意匠となっている。小さいけれど密度の高い和風で見飽きない。プラットフォーム側が変化があっておもしろいと思う。いまはスレート葺きだが元は檜皮葺きだったように記憶している(違うかな)。元の屋根葺き材に戻せばさらにかっこよいだろう。

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2022.11.17、京都市右京区御室

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2022年11月17日 (木)

小さな柱頭飾りを見つけた

小さ過ぎてはっきり見えないが、見てのとおりのかわいらしいコリント式だ。玄関バルコニーの雨トイのトップにあった。トイ飾りにここまで細かく作りこんだ柱頭飾りを取り付けるのをほかで見たことがない。京都の錺(かざり)職たましい炸裂である。

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2022.11.12、京都府庁

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2022年11月13日 (日)

松室の愛らしいディテール

親柱のうえのレタスみたいのは本当はアーカンサスの葉なのだろうけど、どう見てもレタスに見える。建築家・松室重光の設計はきちんとし過ぎるきらいがあるがディテールは愛らしい。

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2022.11.13、京都府庁

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