水彩スケッチ

2023年10月17日 (火)

諏訪立川流研究(1)

いまは国宝となっているが、よく残ったと思う。関係者の努力に敬意を表したい。耐震工事中でなかの見学はできなかった。閉じられた正面扉に張り付くっようにしてスケッチした。もっと近くで見たかった。

全体に思っていたより統制のとれたデザインだった。もう少し部分の主張が激しかろうと思っていたのだが、全体プロポーションが厳格で、部分は全体を乱さないよう細心の配慮がほどこされていた。

近年、とりつけられた木彫が諏訪立川流の作品だと判明したとある。玄関上下の木彫がそれだろう。そのあたりだけ装飾が過剰なのは、立川流が意地を見せたように見える。そこがおもしろい。

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2023.08.31/ヴァフアール水彩紙粗目F4、グラフィックペン0.5、固形透明水彩 /長野県松本市

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2023年9月22日 (金)

養父市梁瀬の旅館街

旅館か料亭、貸座敷のようなものではないか。これが集中して建っている場所が残っていた。昭和初期のものに見える。2階座敷の濡れ縁の手すりがなかなかよい。通り全体が60年台の風貌を保っていて、トトロに出てくるボンネットバスがやってきそうだった。

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2023.09.16、養父市梁瀬

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2023年9月14日 (木)

金具屋ディテール(1)

金具屋に泊まった。「千と千尋の神隠し」の舞台のモデルとなったとして人気の宿である。木造4階建ての見事な旅館建築で、竣工当時のディテールをよく遺してらっしゃった。戦後の観光ブームのときにツーリストから建て替えを迫られたが、それを断って名建築を守ったという。その英断のおかげで今でもこうして建物を楽しむことができるのは幸せだ。

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2023.08.30/ヴァフアール水彩紙粗目F4、グラフィックペン0.5、固形透明水彩 /長野県山ノ内町「金具屋」
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2023.08.29、長野県山ノ内町「金具屋」

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2023年7月25日 (火)

新しい仕事場から能勢街道を描いた

大阪中津に仕事場を借りた。その窓から能勢街道を見下ろして描いた。旧街道の曲がり具合がたまらない。これで5分くらい。

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2023.07.24 / A5ノート、ボールペン / 大阪市北区中津

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2023年7月18日 (火)

天沢履(てんたくり)の祇園祭

薙刀鉾(なぎなたぼこ)をスケッチして気がついたことがある。赤いのである。たまたまかとも思ったが、描いているうちに、これはわざと赤く見せているのだろうと思い至った。なぜ赤いのか。最初、五行説の火気の赤かと思ったが、それでは成り立たない。なぜなら祇園神である牛頭天皇は金気と言われており、火気を嫌うからだ。ではなぜか。

柱の上方に縄の結び目がある。数えてみると7つだった。ようやく、ああそうか、と気づいた。これは七赤(しちせき)金星の沢(たく)なのだ。だから赤くなければならないのである。薙刀鉾は名前のとおり金気の車で、それは八卦の沢をしめしている。金気の神様・牛頭天皇に奉仕する。ここに天沢履(てんたくり)の易のかたちが成立する。

天沢履は虎の尾を履んでも大丈夫という意味だ。この場合の虎は疫病をさす。天沢履は最上の疫病除けの呪いなのだ。

描き終わって四条通りを見渡すと函谷鉾(かんこぼこ)が目に入った。赤い。そして縄の結び目が7つ。遠目に見ても長刀鉾そっくりではないか。函谷鉾は長刀鉾と表裏なのではないか。これはまた別の謎である。

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2023.07.13/ヴァフアール水彩紙粗目F4、グラフィックペン0.5、固形透明水彩 /祇園祭

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2023年7月16日 (日)

高原でスケッチ教室を開いた

養父のスケッチ教室で名草神社へ行った。市役所前に集まったときは蒸し暑かったが、妙見山の名草神社へ上がると涼しかった。樹齢300年ほどの妙見杉の群生地でヒグラシが大量に鳴いていた。まるで別世界である。神社はほぼ貸し切り状態で3時間ほど気持ちよくスケッチできた。本殿の軒下に満載の彫刻が見事だった。

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2023.07.15、兵庫県養父市、名草神社

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2023年7月14日 (金)

恒例の祇園祭のスケッチ授業をした

鉾立のスケッチに出た。組み立てるときの大工方のようすは見ていて楽しい。わたしは長刀鉾をスケッチした。すでに飾りつけも終わっていて華麗な姿を見せている。形といい色といい室町時代の美意識はぶっとんでいる。これが「かぶき」なのだろうか。

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2023.07.13、京都市祇園祭

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2023年7月13日 (木)

1928ビルで斜め描きスケッチの練習をした

パースの手法は画面周辺がゆがむのでスケッチ向きではない。ただし、どう描けがよいのか分からないときのヒントにはなる。そう断ったうえで二点パースの仕組みを説明して実演した。斜め描きは正面描きよりも形がよく分かるという利点もある。1時間ほど暑いなかでスケッチしたあと1928ビル地下のアンデパンダンで講評会をしながらビールで涼んだ。

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2023.07.08、京都市三条通り1928ビル

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2023年6月27日 (火)

生野の旧日下旅館をスケッチした

駅前に木造3階建ての旅館が残っていると聞いたので行ってみた。車で踏切をわたり細い道をしばらく進むと突然この建物の前に出て驚いてブレーキを踏むんだ。見上げてもフロントガラスからはみ出る迫力だ。あとで戻ってわくわくしながら描いた。暑すぎて立っていられないけど頭に浮かんだ完成形をスケッチブックに出し切るまでは手を止められない。

唐突に神楽坂のアユミギャラリーで毎年開かれていた「近代建築史への旅展」を思い出した。わたしは毎年のように参加していたが2013年に主宰の建築家鈴木喜一さんが亡くなって翌年を限りに中止となった。今も続いていたならきっとこれを出したろう。また鈴木先生にわたしのスケッチを見てもらいたいものである。

第22回 近代建築史への旅展 2011年
https://ayumi-g.sub.jp/ex11/kindaikenchikushiWEB/sketch01.html

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2023.06.17/ヴァフアール水彩紙粗目F6、グラフィックペン0.5、固形透明水彩 /兵庫県朝来市生野、旧日下旅館

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2023年6月16日 (金)

石橋商店街のビニル天井が美しい

昼から晴れてたので石橋商店街の青いビニル天井が美しい。ここは以前にスケッチしたが、高角レンズで見たように描く方法もあると気づいた。今度やってみる。

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2023.06.14、大阪府池田市、阪急石橋駅前
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2020.02.16、大阪府池田市、阪急石橋駅前

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