日記・コラム・つぶやき

2024年11月11日 (月)

月光がヴィバルディに似ている件

ベートーベンの月光第3楽章について考えたことがあるのでメモしておく。

1.バイオリン曲に聞こえる件  

音の展開がピアノというよりもバイオリンに聞こえる。検索したところ同じように思う者もあるようでいくつかのバイオリン演奏がユーチューブに上がっていた。それらを聴くとたしかにこれはバイオリン曲だと思う。そもそもベートーベンはピアノの速弾きで有名になった人だから、バイオリンの速弾きのようなピアノ曲を披歴してウイーンの聴衆を驚かせたのかもしれない。

ベートーベンの「ピアノソナタ"月光"第3楽章」をバイオリンで弾いてみた
https://www.youtube.com/watch?v=79yE-zkdZLA

ピアノで聞くと速いだけの演奏と情緒たっぷりの演奏に分かれて、どっちもしっくりこない。そんな違和感がバイオリンで聴くと無くなる。


2.ヴィバルディの四季・夏に似ている件  

そっくりである。なんで似ているのだろう。

ウイッキによれば、月光は1801年ベートーベンが30歳のときの作品、四季は1725年ヴィバルディ47歳の作品。
ベートーベンが故郷のボンからウイーンに出て9年目。革命を夢見る青年音楽家でハイドンの弟子という触れ込みで宮廷や貴族のあいだをわたり歩くパリピだったようだ。数々の浮名を流してもいたらしい。月光を含む楽曲集は14歳の伯爵令嬢に献じられている。

一方、ヴィバルディはベネチアの司祭。修道院の音楽教師を10年務めるが、35歳で劇場付のオペラ作曲家となる。45歳のころから各地の宮廷へ出入りするようになった。1741年、公演先のウイーンで病没。63歳だった。

経歴を見てもヴィバルディとベートーベンの接点は存在しない。それでも似ていると思う。

【超絶技巧】ヴィバルディ四季より『夏』(Vivaldi:Summer)第3楽章
https://www.youtube.com/watch?v=lNW-wlZN_4w

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2024年4月30日 (火)

天命反転芸術を体験した

天命反転芸術をモデルにしたワークショップがあった。郡さんが出展なさったので参加してきた。

天命反転芸術は、ニューヨークを拠点に活躍した現代芸術家・荒川修作の造った公園「養老天命反転地」で知られている。
大地をでこぼこにして平衡感覚を狂わせる体験型の芸術だ。

郡さんの「蜃気楼階段」は、大きな階段をボックスだった。全体が万華鏡になっていて、上から覗いたり中に入ったりできる楽しい作品だった。階段のまわりの床に居間や食堂などの文字や記号が散りばめられていて、建築のなかで階段だけ特別な存在であることが強調されていたのもおもしろかった。

荒川の作品紹介ビデオを見たので天命反転芸術がよく分かった。平衡感覚を養うことで、人間の野生の感性を取り戻し、大地との絆を取り戻そうとするのがテーマだと思う。太極拳に似ている。

東洋的であること、芸術が美術館の外に出ること、最終的にラブ&ピースに至るあたりは時代なのだろう。その説教臭さを取り除いたあと何が残るのかが分からなかった。

『空間と身体感覚の相互作用にもとづく空間デザインの研究ー 荒川修作+マドリン ・ ギンズ「手続き型建築」の形態を探るー』

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2024.04.27、大阪市北区、大工大

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2024年4月21日 (日)

本づくりイベント三富中立売書店へ行ってきた

開催不定期の自作本フリマである三条中立売書店が、大垣書店のギャラリーでイベントを打つというので行ってきた。アート系や町歩き系など充実している。わたしは大武千明さんの自作本をゲットした。読むのが楽しみ。

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2024.04.20、京都市上京区、堀川新文化ビルヂング

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2024年3月13日 (水)

「不染鉄」展観てきた

おもしろかった。ポスターになっているこの絵が一番よかった。この画家はものすごく細い筆で細かい絵を描くのだが、それがタタミ2畳分のパノラマとなっている。富士山を中心にして手前を伊豆半島とし、奥には日本海が広がる。その世界はまるで異世界のようだ。神仙郷を描いているのだろうと思う。

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2024.03.10、奈良県立美術館

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2024年1月 2日 (火)

第十八番の吉

初もうではいつもの荒神さん。今年のみくじは吉と出た。

暗き時を離れ明るき時を迎える
無位無官だった麻の衣は緑色の官服に替わり
ここにあって旧き憂いは退き終わる
輝きある貴人と交際するのにふさわしい俸禄で処遇されることだろう

憂いが無くなるとは喜ばしい。
精進してよい一年としたい。

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2024.01.02、兵庫県宝塚市、清荒神

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2024年1月 1日 (月)

あけまして2024

冬休みになったのでネットで消費税登録をしようと国税のホームページを開いたところ冬休みメンテ中だった。年末作業のひとつがなくなったので、年賀状づくりに早目に取り掛かることができた。さいわいである。おおみそかに投函することができた。おめでたい。ことしもよろしく。

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2023.01.01、向日神社に初もうで

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2023年1月 2日 (月)

第五十八番の吉

恒例のみくじを引いたところ五十八番の吉だった。建築家・吉田五十八(いそや)を連想した。今年は数寄屋を勉強すべしということなのかな。吉田先生よろしく。

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2023.01.01、兵庫県宝塚市、清荒神

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2023年1月 1日 (日)

ようこそ2023

年末は部屋の片づけをしようと思っていたが、家の大掃除などしていたら時間がなくなり、部屋の片付けは来年でいいや、と先延ばしして年が明けた。きょうは今から初もうでに行く。部屋の片付けは明日でいいや。
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2023.01.01、自宅のおせちとお雑煮

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2022年11月18日 (金)

嵐山の紅葉いまさかりなり

仁和寺寺宝展のかえりに嵐山を通り過ぎた。中之島橋から見た水面に紅葉が映ってきれいだった。しばし見とれた。



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2022年11月 6日 (日)

堀川茶室は別天地だった

京都建築専門学校の学園祭「建工祭」の堀川茶室へ行ってきた。堀川の石垣の下にある親水公園に学生たちが自力でお茶室建てた。茶室の中や外でお茶をふるまっている。お天気もよくにぎわっていた。

堀川の底は周囲の喧騒が嘘のように静かだ。市中の山居とはこのことだろう。茶室の順番を小一時間ほど待つあいだ、スケッチをしたりうららかな日差しをあびてぼんやりしたり貴重な時間を過ごすことができた。堀川茶室は6日(日)まで。

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2022.11.05、京都市堀川丸太町

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