バスでしかられた話
先日バスに乗っていてしかられた。吊革につかまりながら友人と話をしていたら車内放送で「コロナ感染予防のため車内での会話はご遠慮ください」と言われてしまった。びっくりした。いつから禁止されているのだろう。最近ではどこのレストランにも対策本部の配った黙食カードが張られていて、いつしかられるのだろうかとビクビクしながら食事をしている。知らないあいだに徐々に包囲されている気がして落ち着かない。
先日バスに乗っていてしかられた。吊革につかまりながら友人と話をしていたら車内放送で「コロナ感染予防のため車内での会話はご遠慮ください」と言われてしまった。びっくりした。いつから禁止されているのだろう。最近ではどこのレストランにも対策本部の配った黙食カードが張られていて、いつしかられるのだろうかとビクビクしながら食事をしている。知らないあいだに徐々に包囲されている気がして落ち着かない。
紫外線殺菌灯とは紫外線を使って消毒を行う蛍光灯のようなもののことだ。医療機関でよく使うものらしい。どこかの公衆トイレに壁付のそれがあった。そんなものが広いトイレにひとつだけでは効果はなかろうに。
で、そのときわたしは紫外線殺菌灯を初めて見た。なんだろうと思ってしばし眺めていた。妖しい青い光が吸い寄せられるように美しい。
すると光の出ている部分の下に小さな文字でなにか書かれている。なんだろうと思ってつつっと近づいた。最初の「注意」という文字は読めたが他は小さすぎて読めない。わたしはさらに顔を寄せて小さな文字を読み取ろうとした。ぎりぎりまで近づいて文字をじっと見つめたところ、ようやくそれが読めた。そこにはこう書かれていた。
「注意 目を傷めるおそれがありますので見つめないでください」
実はわたしは美術館や博物館でちょくちょく注意を受ける。
たとえばメモを取ろうとして注意を受けたことがある。ノートを開いてシャーペンを取り出したところで背後を取られた。
「おそれいりますがシャープペンシルのご使用はご遠慮ください」
「えっ? インクを使わなければいいのじゃありませんか?」
ここでお互いに顔を見合わせることになる。美術館でインクの筆記具、つまりボールペンなどを使うことはダメだ。インクが散って作品を汚す可能性があるからだ。でもシャーペンならいいだろう。なぜダメなのか。
「申し訳ございません。当館では決められた筆記具しかご使用できない決まりになっております」
ああそうか! 「決まり」ならしょうがない。ルールには誰も逆らえないのだ。この美術館では普通にメモを取ることもルール上許されないのだ。
「わかりました。ではその指定された筆記具を貸してください」
係員が遠慮がちに差し出したのはゴルフコンペでスコアに記入するときに使うようなプラスチックの先に長さ数ミリの鉛筆の芯が埋め込まれたクリップペンシルだった。
これを筆記具を呼ぶのは文房具に対する冒とくではないかと思ったが黙って受け取った。問題なのはクリップペンシルが文房具なのかどうかではなくシャーペンとどこが違うのかということだろう。なんだか世の中がどうでもよくなってくる。
それからは最初にクリップペンシルをもらうことで注意されることを回避してきた。いくらわたしでも多少は社会性というものを学ぶのである。ところがその努力をあざ笑うようにわたしはまた注意を受けるのだった。その話はあした。
マスクを鼻までかけろと係員から2度も注意された。マスクを鼻までかけるとメガネが曇るので鼻先にかけているのだが、鼻が低いのですぐズリ落ちるのだ。
「おそれいります。マスクを鼻までおかけください」
さすが国立だけあって言葉使いが丁寧だ。丁寧だが反論を許さない同調圧力を感じる。わたしは同調圧力が苦手なので眉をひそめるが、そもそも反論の余地もないので素早く黙ってマスクをあげる。
おもしろいのは係員が注意するとき両手にもったA3サイズの説明パネルを見せることだ。正しいマスクのかけ方をイラスト付きで示したもので3ヶ国語の説明書きがある。
お前は正しいマスクのかけ方を知らないのだなと言わんばかりのパネルなので、知っていることをアピールするためにできるだけパネルを見ずに素早くマスクを上げることになる。何も持っていないよりは効果抜群だろう。いまいましい限りだがよくできている。
それ以降、パネルをこちらに見せながら近づいてくる係員に気づいた時点でマスクを鼻まであげるようになった。それなのに2度目の注意を受けた。背後を取られたのだ。みんなも気をつけてね。
設営を手伝った。わたしはショーウインドーの飾りつけ。高橋さんから糸と落ち葉を渡されて、これで飾ってねと言われたので工夫してみた。室内は高橋さんとかみさんのふたりで楽しそうに飾り付けていた。やはり落ち葉や枯れ葉を使ったものでおもしろい。
会期は11月17日から3日間、場所は京都市役所近くのギャラリー「テイクツゥー」 。
高橋礼子・円満字亜矢子ふたり展「ガラスと糸、やわらかな時間」
2020年11月17日(火)~19日(木)
12時から午後6時30分まで(最終日は5時まで)
会場 ギャラリーテイクツゥー(HP/http://www.gallery-taketwo.com/)
京都市中京区御幸町通り御池上ル亀屋町399
地下鉄東西線京都市役所前駅下車徒歩5分
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