旧岡方倶楽部(3)珍しい外壁仕上げ
表面は木コテで押さえたあとで掻き落としているのだろう。中の豆砂利が割れているのでガリガリと削り落としたのだと思う。普通は洗い出しにするところを手間をかけている。掻き落としのほうが見た目に柔らかさが生まれるので、それも建物によい表情を与えている。
< 設計者・高松吉三郎について 堀勇良「日本近代建築人名総覧増補版」2022より >
設計者の高松吉三郎は福岡県出身で生没年は不詳。1907年、福岡県立福岡工業学校建築学科卒業とある。明治40年に県立の工業学校に建築学科があったことを知らなかった。
卒後、関東都督府に就職。その後1910年に鹿児島県鹿児島郡立工業徒弟学校の教員になっている。なぜ福岡へ帰らずに鹿児島なのか分からない。そこで8年ほど教鞭をとり、そのあとヴォーリズ合名会社に転職している。突然ヴォーリズの名が出てきたのでびっくりした。
なぜヴォーリズのもとへ身をよせたのかは不明。ヴォーリズは1915年に鹿児島市内で宣教師館を竣工させている。それがきっかけだったのではないか。ひょっとすると現場を見たのは高松かもしれない。
1918年から20年はヴォーリズ建築事務所に在籍。1921年ヴォーリズは福岡県の西南学院本館(現西南学院大学博物館)を竣工させている。高松はこれを担当したのかもしれない。














































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