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2026年6月

2026年6月30日 (火)

旧岡方倶楽部(3)珍しい外壁仕上げ


外壁に目を近づけて確かめてみた。これは豆砂利入りモルタルに顔料を混ぜ込んだものだろう。顔料はベンガラではないか。モルタルにベンガラを入れるなんて聞いたこともない。おかげでしっくりとした落ち着きのある建物に仕上がっている。

表面は木コテで押さえたあとで掻き落としているのだろう。中の豆砂利が割れているのでガリガリと削り落としたのだと思う。普通は洗い出しにするところを手間をかけている。掻き落としのほうが見た目に柔らかさが生まれるので、それも建物によい表情を与えている。

< 設計者・高松吉三郎について 堀勇良「日本近代建築人名総覧増補版」2022より >
設計者の高松吉三郎は福岡県出身で生没年は不詳。1907年、福岡県立福岡工業学校建築学科卒業とある。明治40年に県立の工業学校に建築学科があったことを知らなかった。

卒後、関東都督府に就職。その後1910年に鹿児島県鹿児島郡立工業徒弟学校の教員になっている。なぜ福岡へ帰らずに鹿児島なのか分からない。そこで8年ほど教鞭をとり、そのあとヴォーリズ合名会社に転職している。突然ヴォーリズの名が出てきたのでびっくりした。

なぜヴォーリズのもとへ身をよせたのかは不明。ヴォーリズは1915年に鹿児島市内で宣教師館を竣工させている。それがきっかけだったのではないか。ひょっとすると現場を見たのは高松かもしれない。

1918年から20年はヴォーリズ建築事務所に在籍。1921年ヴォーリズは福岡県の西南学院本館(現西南学院大学博物館)を竣工させている。高松はこれを担当したのかもしれない。

(長くなったので、つづきは明日)

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2026.06.26、神戸市兵庫区

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2026年6月29日 (月)

旧岡方倶楽部(2)大梁の左官装飾

ただものではない。こういう装飾をほかで見たことがない。大梁の端を3段に形作って、その角に小さな掘り込みを入れている。これを仕上げた左官さんもすごいが、デザインが天才的である。設計者の高松吉三郎って誰だ?

「日本近代建築人名総覧増補版」を見た。びっくりする経歴だった。長くなるので紹介は次回に。

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2026.06.26、神戸市兵庫区

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2026年6月28日 (日)

旧岡方倶楽部(1)モザイクタイル

とてもよい。緑色をうまく使っている。ビクトリアン風のさわやかさがある。これだけでしばらく楽しめるので、なかなか中へ入れない。

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2026.06.26、神戸市兵庫区

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2026年6月26日 (金)

【 建築探偵オンライン講座はじまるよ 】

1ヶ月程度の見逃し配信あり。
第1回 京都編(岡崎公園)京都市京セラ美術館、京都府立図書館
第2回 大阪編(中之島)大阪中央公会堂、中之島図書館
第3回 神戸編(新港)KITO(旧国立神戸生糸検査所)、神戸税関

建築探偵スライドショー。近代建築ヲタクの視点で建物を紹介する。まち歩きを楽しくするための座学。7月から3ヵ月(月1回)。

NHK文化センター
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1334749.html

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2026年6月25日 (木)

シックナー(沈降濃縮装置)

シックナーはいつ見てもかっこよい。ほれぼれする。モダニズムの極致というべき。鉱山系なので良いコンクリートだと思う。できるだけこのまま遺してほしい。
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2026.06.20、兵庫県朝来市、神子畑選鉱場跡

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2026年6月24日 (水)

トロッコ用のターンテーブル

レールの十字路に据えられている。トロッコを回転させるらしいのだが、どうやるのか知らない。十字路のなかはレールがない。このままでは通貨できないのではないか。

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2026.06.20、兵庫県朝来市、神子畑選鉱場跡

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2026年6月22日 (月)

神子畑(みこはた)鋳鉄橋(1885)

思っていたより小さかった。黒錆びに覆われているのか全体的に黒い。鉄の表面は石のように見える。 アーチが極端に薄いので優雅だ。全体が三分割されており、ボルトで組み立てられていた。橋脚は石垣に埋め込まれている。この上を鉄道馬車がいくようすが目に浮かぶ。

前から見たいと思っていた。鋳鉄橋はここともう1ヵ所しか残っていないそうだ。フランスからの輸入品だとばかり思っていたが、フランス人技師の指導のもと日本人が設計施工したと朝来市公式HPにある。ウイッキは横須賀製鉄所製だという。どうりで欄干親柱が和風なわけだ。しかし、橋の裏にフランスの製鉄会社の刻印があるらしい。どういうことだろう。

雨だったので下へ降りられなかった。下から見たようすも美しいらしい。いずれ下からも眺めたい。

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2026.06.20、兵庫県朝来市

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2026年6月21日 (日)

旧神子畑(かんこばた)小学校のプレコン体育館

プレキャストコンクリート製なのが珍しい。プレはあらかじめ、キャストは型にはめること。つまり、あらかじめ作られたコンクリート部材のことだ。ここでは柱と柱どうしをつなぐ部材がコンクリート製だ。シンプルな構成が美しい。

神子畑選鉱場は明延鉱山から産出した鉱石を選別する工場だった。明延と神子畑に数千人規模の鉱山町があったという。鉱山町は山のなかにあることが多いため、三菱は現場で材料を調達しながら町を造った。プレキャストコンクリートはそのために開発された工法である。1972年廃校。

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2026.06.20、兵庫県朝来市

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2026年6月19日 (金)

武田五一の扁平火頭窓

武田五一の設計した金戒光明寺清和殿の連続火頭窓がかっこよいと思っていたところ、同様の意匠を南禅寺で見つけた。こうした手法は昔からあるのだろうか。今後気を付けて探してみる。

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2018.05.11、金戒光明寺(武田) / 2026.04.28.04.28、南禅寺本坊前

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2026年6月18日 (木)

柴犬みたいなキツネさん

笑っている。赤い前掛けをして得意げである。いまにも動き出しそうでかわいい。後ろ姿もキュートである。大正4年秋といえば大正の御大典のときだ。お父さんは石工・安井(大?)八。名工であろう。

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2026.05.16、兵庫県丹波市柏原町、五社稲荷社

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2026年6月17日 (水)

神戸駅のステンドグラスは古いのか

前から気になっているのだが、このステンドグラスは古いのかな。なんとなく新しいものに見えるのだが、新しそうに見えて実は古いものということもあるし。中尾さんに聞いてみるか。

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2026.06.11、神戸市中央区

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2026年6月16日 (火)

たんば黎明館(1885)

明治18年築の旧氷上郡立高等小学校。思っていたより古い。よく遺してくださったものだ。玄関ポーチのコリント風の柱頭飾りがかわいい。柏原は彫り物で有名な町だから、こうした意匠もお手のものだったのだろう。

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2026.05.16、兵庫県丹波市

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2026年6月15日 (月)

パナソニックライティングデバイス円形食堂

171号線から見えるので、いつか行ってみたいと思っていた。JR摂津富田駅からスグだと分かったので行ってみた。思っていた以上にデカい。ドーム型の屋根にカエルの目玉のような突起があるのが愛らしい。

詳細不詳。ネット検索したところ、これは食堂だそうだ。コロナ前にはここを会場としてフェアを開いていたらしい。中もかっこよい。入ってみたい。

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2026.06.13、大阪府高槻市

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2026年6月14日 (日)

教育勅語下賜三十周年記念碑(1920)

柱から四方へ伸びるアカンサスの葉の模様が力強い。その模様が波がしらのようにも見えて港町らしい。柱は筆の軸をイメージしているのだろう。どなたの設計だろうか。

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2026.06.11、神戸市中央区

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2026年6月13日 (土)

伊藤博文銅像台座はレンガ造りでなかに空洞があった

武田五一の作品のなかで、なにかと言及されることが多い(1911年築)。そのわりには分からないことが多すぎるので、事実関係を洗い直しているところだ。探偵のお仕事である。

これまで石造と言われてきたが、さきごろ神戸市文書館で見つかった武田の図面によればレンガ造である。だから中には空洞がある。なんのための空洞なのかは分からない。なにかを封入したのかもしれない。

ただし、公会堂建設(その後中止となる)の敷地造成のおりに現在地へ移している(1935)。公会堂建設を武田は手伝っていたので、もういちど同じように作ることもできたはずだ。それとも今度は空洞を作らずに石を積み上げて作ったのかもしれない。

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2026.06.11、神戸市中央区、1911年築

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2026年6月11日 (木)

御池駅のタイル

タイルに2種類ある。中央が丸く盛り上がったものと平らなもの。ランダムに貼り分けていて、模様貼りではない。部分的に貼りなおしたのでこうなったようにも見えるが、その原因が分からない。謎である。

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2026.06.04、京都市中京区

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2026年6月10日 (水)

生駒ビルヂングツアー

まいまい京都のツアーで生駒ビルヂングを訪れた。生駒さん自らご案内してくださった。生駒さんの建物に対する情熱を感じることができた。貴重なお話を聞けて参加者みんな喜んでいた。生駒さんありがとうございます。

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2026.06.05、大阪市中央区

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2026年6月 9日 (火)

新ダイビルの動物たち・カンガルー

振り向いてこちらを見ている。オーストラリア大陸の生物がロマネスク装飾として登場するところが自由過ぎておもしろい。当時、天王寺動物園にカンガルーはいなかったのだから、動物図鑑を参考にしたのだろう。その図がこの振り向きの構図だったのかもしれない。

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2026.05.30、大阪市北区

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2026年6月 8日 (月)

新ダイビルの動物たち・ウサギ

花のなかにウサギがいる。花ウサギである。耳が異様に長くて目つきが鋭い。いまから鬼退治にでも行きそうな勢いである。これは隣接する中之島ダイビルに立つレプリカ柱だが、レプリカのほうが模様がはっきりして見やすい。

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2026.05.30、大阪市北区

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2026年6月 7日 (日)

新ダイビルの動物たち・ヤギ

ヤギなのか。おまえはヤギなのか。ヤギはもう少しねぼけた目をしていないか。おまえは、ほんとうにヤギなのか?よく分からないが、とりあえずヤギということで。

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2026.05.30、大阪市北区

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2026年6月 6日 (土)

新ダイビルの動物たち・ヘビ

トグロを巻くヘビがこちらを見ている。柔らかそうで、動きだしそうで、コワい。ダイビルにはこれが何匹も棲んでいる。

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2026.05.30、大阪市北区

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2026年6月 5日 (金)

新ダイビルの動物たち・ネコ

ネコだと思う。もしくはネコ的ななにかか? ボールで遊びながらこっちを見ている。新ダイビルの動物彫刻は解体されたダイビルから生け捕りされたオリジナルらしいが、復元も混じっているようだ。これは復元かもしれないが、よくできている。かわいらしい。

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2026.05.30、大阪市北区

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2026年6月 4日 (木)

新ダイビルの復元レンガタイル

オリジナルが1階のサロン1923にあった。ずっとタイルだと思っていたが、厚みが5センチほどあるレンガだった。表面をスクラッチタイル風に筋目を入れている。

いま表面を覆っているレンガタイルは建て替えに当たって復元されたものだ。ここまでやってくださっているのに、こういうのは申し訳ないが、一部の壁をサンプルとして遺してほしかった。そうすれば原設計もよく分かるし、この復元がいかによくできているかということも説明できた。

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2026.05.30、大阪市北区

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2026年6月 3日 (水)

新ダイビル本館(2013)

照明方法がおもしろい。バルコニー下は間接照明で丸い縁を花びら型にしている。吹き抜け天井は正方形の真下にひとつづつ照明を吊り下げて上を照らしている。こんな照明方法があったとは知らなかった。

解体した旧館(1925)のエレベータホールを復元したもの。手すりだけはオリジナルに見える。1階のサロン1923に古い部材が展示してあって自由に見学できた。

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2025.05.30、大阪市北区

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2026年6月 2日 (火)

建築探偵講座はじまるよ!

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近代建築の見どころをスライドで解説する。建築史ではなく材料や作りかたなどの話が中心になろう。まいまい京都のツアーと同じことを机上演習するようなものと思っていただくとよい。楽しい会にしたい。

神戸と香里園(大阪府枚方市)のふたつある。主催は別々だが、ほぼ同時にオファーがきた。どちらも同じような内容になるのは許してほしい。神戸のほうにはオンラインがあるので遠方のかたはご利用いただきたい。

(NHK文化センター神戸教室)
座学 https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1334748.html
オンライン https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1334749.html

(カルチャーハウス香里園)
座学 https://culture-house.com/course/69e9cff57ebb2c0026a27962

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なにわ橋駅(2008)

地下洞窟のようだ。木質系の仕上げ材がまるで鍾乳洞のような凄みを効かせている。天井が高くなると遠くまで見通せるようになる。気持ちのよい場所である。

安井建築事務所のHPによれば、設計者がたくさんいる。中之島の水辺のプロムナードと連携した駅づくりのようだ。

全体監修(設備):日建設計
基本設計:京阪電気鉄道、安井建築設計事務所
基本設計(設備):日建設計
実施設計:内藤建築事務所、共同設計、大建設計、梓設計、安藤忠雄建築研究所
監理:京阪電気鉄道、内藤建築事務所、共同設計、大建設計、梓設計

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2026.05.30、大阪市北区

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