文学部東館(1936)
中庭から眺めたところ。「京都大学建築80年の歩み」によれば、東館のこの部分は大倉三郎の設計で1936年に竣工した。タテ線の入ったタイルで仕上げている。武田はタイルの飾り貼りを楽しくデザインしたが、弟子である大倉も武田の意を汲んでタイル表現を探求している。3階窓の上下に小型のテラコッタ(立体タイル)でラインを入れたのがかっこいい。3階の窓間の小壁に3本の横ラインを入れたのもおもしろい。
ピロティと回廊の床は真ちゅう目地入りの現場打ちテラゾー仕上げだった。幾何学的でシンプルなデザインはアールデコ風だ。プロティの円柱上部のモザイクタイルは有名だが、そのほか回廊側のアイアンワーク(飾り格子)、教室天井の模様張りなど見どころの多い建物である。また改めて写真を撮りにいきたい。一時は解体の話もあったようだが、整備して楽しく使えばよいと思う。


2025.03.23、京都市左京区
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