2025年2月
2025年2月27日 (木)
2025年2月26日 (水)
天理市役所は鳥のかたちか?
天理市役所の南側玄関前に彫刻家・金谷哲郎の「Bird」(1984)という彫刻があった。いままで市役所のかたちが何なのか分からなかったが、これは鳥の形なのではないか。それを示すために玄関前に鳥の彫刻を置いたのではないか。
そういえばスペースシャトルに似ていると思っていた。鳥の飛翔感が屋根のかたちに表れているせいだろう。市役所の東南隅に噴水があるが、その吐水口も鳥に見える。これも傍証となろう。
では、なぜ鳥なのか。もっとも適切だと思うのは石上(いそのかみ)神宮の存在だろう。ここにはフツノミタマの大神が祀られている。フツノミタマは古事記に出てくる剣の名前だ。すなわち金気の神である。石の上という社名の石も金気を示す。上は神の言い換えだろう。
一方、十二支の酉(とり)も金気の方角だ。鳥は金気を表す。しかも、市役所の屋根も酉の方角である西を向いているではないか。
天理市役所は石上神宮にちなんで鳥のかたちに調えられたのだろう。ただし政教分離の原則から神宮にちなんだとは公式には言えない。だから、せめて金谷氏の彫刻を据えて謎解きのしるべとしたのではないか。
国交省近畿整備局基本設計、東畑建築設計事務所実施設計、村本建設施工、1984年竣工。
2025.02.23、奈良県天理市
天理市役所は鳥のかたちか?
天理市役所の南側玄関前に彫刻家・金谷哲郎の「Bird」(1984)という彫刻があった。いままで市役所のかたちが何なのか分からなかったが、これは鳥の形なのではないか。それを示すために玄関前に鳥の彫刻を置いたのではないか。
そういえばスペースシャトルに似ていると思っていた。鳥の飛翔感が屋根のかたちに表れているせいだろう。市役所の東南隅に噴水があるが、その吐水口も鳥に見える。これも傍証となろう。
では、なぜ鳥なのか。もっとも適切だと思うのは石上(いそのかみ)神宮の存在だろう。ここにはフツノミタマの大神が祀られている。フツノミタマは古事記に出てくる剣の名前だ。すなわち金気の神である。石の上という社名の石も金気を示す。上は神の言い換えだろう。
一方、十二支の酉(とり)も金気の方角だ。鳥は金気を表す。しかも、市役所の屋根も酉の方角である西を向いているではないか。
天理市役所は石上神宮にちなんで鳥のかたちに調えられたのだろう。ただし政教分離の原則から神宮にちなんだとは公式には言えない。だから、せめて金谷氏の彫刻を据えて謎解きのしるべとしたのではないか。
国交省近畿整備局基本設計、東畑建築設計事務所実施設計、村本建設施工、1984年竣工。
2025年2月25日 (火)
アンティークハウス(7)サンルームと坪庭
1枚目の写真は、1階居間からサンルーム側を見通したところ。天井に梁を見せているのでリズム感がある。真壁づくりで天井に梁を表すと電気配線ができない。ここは電気屋さんが苦労して配線を通してくださった。
2枚目はサンルームの窓。2枚の開き戸は片方ずつ別のところにあったものなので寸法が違う。三宅家具店さんがうまく調整してくださった。左右の縦長窓も借りたもので、もとは洋館のランマ窓だったものをたて使いにした。ドア上のランマ窓だけ新調した引き違い窓だ。
こうしていくつかの建具を組み合わせたおかげで光がたっぷり入ってくる。部屋を直列にすると中央が薄暗くなりがちだが、それを明るいサンルームが補ってくれた。
吊り照明はガラス棒をランプシェードに使ったアンティークもの。ガラス棒の影が天井や壁に放射状に映り込んでとてもきれいだ。これは猪原さんが調整してくださったもの。
※ 写真は写真家・谷口菜穂子さんの作品です。そうでないものは特記します。
(3枚目だけコントラストを調整しました)
2024.10.26撮影
2025年2月24日 (月)
2025年2月21日 (金)
アンティークハウス(6)4部屋直列型レイアウト
1階は書斎、リビング、食堂、サンテラスと直列させた。ひとつながりに見通せるので広く感じる。柱梁の塗装はお施主さんによる自家施工だ。塗料はドイツの自然系塗料メーカー「オスモ」から選んでいる。
窓と室内建具はお施主さんが買いためていたものと、今回お借りしたものが混じっている。いずれも三宅家具店さんに調整していただいた。家具類は元からお使いのものがほとんどだった。それが新築住宅とよく馴染んでいる。
もともとお施主さんはアンティークがことのほかお好きで、古いものをうまく取り入れた生活をなさっていた。だから新築しても戦前から遺る洋館のような暮らしの風景が実現したのだと思う。
※ 写真は写真家・谷口菜穂子さんの作品です。そうでないものは特記します。
2024.10.26撮影
2025年2月20日 (木)
2025年2月19日 (水)
2025年2月18日 (火)
アンティークハウス(5)2階ホール
ジョネス階段を上がると2階ホールに至る。大きなアーチ扉のなかは本棚となっている。この扉は施主がアンティークショップで見つけたもので由来ははっきりしない。海外のものだそうで、わたしにもそう見える。枠の一部が無かったので三宅家具店に補っていただいた。
天井から下がる大きな照明器具もアンティークだ。これは照明や家具の作家である猪原秀彦さんに修理してもらった。彼には鴨東教会の照明を考案製作していただくなどこれまでもお世話になっている。とても重い照明器具だったが、この吊り込みも猪原さんにしていただいた。ありがとうございました。
※ 写真は写真家・谷口菜穂子さんの作品です。そうでないものは特記します。
2024.10.26撮影
2021.08.07、円満字撮影
2021.09.16、円満字撮影
2025年2月17日 (月)
旧美松劇場(1955)
2館並んでいる。最初からこうなのか、片方が増築なのかよく分からない。以前入ったことがあるが、天井の高いショップになっていた。ところどころ映画館だったころのなごりがあった。天井が高いのだから貸しホールのような使いかたができるのではないか。個人サイト「消えた映画館の記憶」https://hekikaicinema.memo.wiki/ によれば1955年竣工(このサイトはとてもていねいで参考になります)。
2025.02.13、京都市中京区
2025年2月16日 (日)
2025年2月15日 (土)
2025年2月13日 (木)
2025年2月12日 (水)
2025年2月11日 (火)
2025年2月10日 (月)
2025年2月 9日 (日)
2025年2月 7日 (金)
箕面スパガーデン(6)内部階段の手すり
2025年2月 6日 (木)
2025年2月 5日 (水)
2025年2月 4日 (火)
2025年2月 2日 (日)
2025年2月 1日 (土)
箕面スパガーデン(2)工事経路
こんな高さのところに、どうやって高層ホテルを建てたのか。搬入経路を考えてみた。ひとつは、ホテル裏の駐車場へ至る道路だ。観光バスが通れるからある程度の大型車両なら上がれるだろう。まず道を作って敷地を平たんに造成したのだろう。ミキサー車が上がれるとは思えないので、現場にコンクリート製造プラントを設置したのではないか。こうすればセメント、砂、砂利、鉄筋を運び入れれば建築できる。
有名な展望エレベータも搬入に使ったように思う。これは主に職人さんの出入り用だったかも知れない。タワークレーンも設置できるかもしれない。
そのほかの経路として謎の人道橋がある。今は使っていないようだが、これも工事の名残りかもしれない。その橋の下に今は使われていない道路があった。本当はこれが搬入経路かも知れないが、屈曲が大きいので大型車両の進入は難しいかも。いずれにしてもプロジェクトエックス的な工夫がこの現場にはあったと思う。
2025.01.25、大阪府箕面市
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