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2024年10月

2024年10月31日 (木)

夢の国奈良ホテル(14)車寄せの乳金物

玄関の車寄せに乳金物が付いている。丸いキャップで釘隠しと同じ役割である。キャップ内部に釘か木栓が隠されているのだろう。デザイン的にも面白い。ここの場合はタテの材とヨコの材の中心線の交点に取り付けられている。伝統的な木構造の構成がはっきり分かる位置である。伝統木構造へのこだわりはただものではない。

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2024.07.26、奈良市

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2024年10月30日 (水)

夢の国奈良ホテル(13)赤いツルハシ2

よく見るとファイアホースと書かれている。そうだよなぁ。消火器入れにしては大きいと思った。これは消火用ホースの収納なのだ。いつのころかホースは止めになって、かわりに消火器入れとなったのだろう。消火用ホースがあったということは、消火ポンプもしくは連結送水管があったことになる。空調だけでなく消火設備も最新鋭だったわけだ。

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2024.07.26、奈良市

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2024年10月29日 (火)

夢の国奈良ホテル(12)赤いツルハシ

廊下の消火器置き場に赤いツルハシがある。他所で見たことがない。おそらく出火時に個室のドアを破るためのものだろう。いつから置いているのか知らないが、現行の消防法にツルハシは出てこない。ひょっとすると外国の消防法には定めがあるのかも知れない。

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2024.10.29、奈良市

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2024年10月27日 (日)

夢の国奈良ホテル(11)メインダイニング「三笠」の照明器具

中心に六角形の胴体があり、そのまわりに小振りな六角形のあんどん風の照明が取りついている。真ちゅう製の枠がていねいな造りで端正な美しさを得ている。

器具を吊り下げる真ちゅうパイプのまわりに6本の細いパイプがある。振れ止めだろう。そのパイプの中間に節がある。節が光を反射することで単調さを破っている。このころの器具はこうなっていることが多いが、よくできていると思う。

竣工当初の写真を見ると最初はもっと小さな照明器具だったようで、いつのころか作り替えたようだ。金属の戦時供出のせいかも知れない。

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2024.07.26、奈良市

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2024年10月25日 (金)

夢の国奈良ホテル(10)暖炉その2

根院ダイニングの暖炉。床の間の違い棚風になっている。上の段の左右に付いているのが違い棚の筆返しである。そもそも洋風のものである暖炉を和風にデザインするときに、床の間を模倣するのはうまい考えだと思う。おもしろいのは段のあいだの奥を鏡張りにしたこと。このおかげで、奥が透けているように見えて軽やかな浮遊感を生み出している。こうした遊び心が建築を豊かにするだろう。

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2024.07.26、奈良市

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2024年10月24日 (木)

夢の国奈良ホテル(9)メインダイニング「三笠」

見晴らしがよく興福寺の塔も眺められる。落ち着きのある和風ダイニングで照明器具や暖炉など見どころも多い。

長押(なげし)が二重に通っているのが特徴だ。長押とは壁を水平に横切る材で、柱どうしを繋ぐ構造的な意味がある。二重なのは珍しい。

格式を示す飾りとして扱われることも多いが、ここの場合は背の高い壁面を引き締める構造的な意味合いがまずある。加えて白い壁面を2本の水平ラインで区切ることでリズム感を与えるデザイン的な意味もある。赤レンガ壁に白い石で水平ラインを描く辰野式の和風バージョンといえるかもしれない。辰野の和風もなかなかよい。

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2024.07.26、奈良市

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2024年10月23日 (水)

「新日本風土記、大阪モダン、旅する昭和」再放送決まる

昨年11月に放映されたものの再放送。まいまい京都の淀屋橋ツアーが収録されている。人気のある番組らしくこれまで何度も再訪されている。見逃したかたはぜひごらんください。

( BSプレミアム4K )
2024年1028日(月)21:0021:59
2024年11月  3日(日)  6:006:59
2024年11月  8日(金)  8:008:59

淀屋橋ツアー部分だけのネットアーカイブもできている。
大阪の近代建築ツアー「大大阪」時代の誇りを今に伝える、モダンな建築物
https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0004991082_00000

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2024年10月22日 (火)

夢の国奈良ホテル(8)絵のように美しい窓

上げ下げ窓の桟に1/4円の丸い飾りがついている。それだけのことなのに特別感がある。窓は景色を切り取る額縁だが、角を丸くすることで額縁感が強調されるのだろう。このあたりは辰野の工夫だと思う。あの人はヒゲ面の怖い顔をしているが、作るものはいたって流麗で細やかな情緒を大切にしている。辰野作品が愛されるゆえんであろう。

廊下側の扉のすりガラスには玉子型の透明部分がある。ガラスを入れたのは、扉を開けるときに向こう側に人がいないことを確かめるためだ。透明部分を作ったのは、やはりそこから見える景色を楽しむためであろう。廊下をあるくとき玉子窓から部屋内がかいま見える。それは絵のように美しい。

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2024.07.26、奈良市

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2024年10月21日 (月)

夢の国奈良ホテル(7)暖炉とセントラルヒーティング

ロビー「桜の間」には1914年のスチーム暖房のラジエータが遺されていた。設備系が遺っているのは珍しい。公式HPでスチーム(蒸気)暖房とあるが温水暖房のようにも見える。

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2024.10.21、奈良市

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2024年10月20日 (日)

夢の国奈良ホテル(6)てまり型の照明器具がかわいい

手まりのようでかわいい。玄関ホールに隣接するラウンジ(ロビー「桜の間」)の照明器具だ。奈良ホテルの公式HPのフル写真を見ると、当初のものと形が違う。どうやら2代目のようだ。戦時中に金属供出されたのかも知れない。わたしはいまの手まり型のほうが、このラウンジによく似合っていると思う。暗くて分かりにくいが、手まりの上にタカのような鳥がいる。神武天皇を援けた金鵄(きんし、金色のトンビ)だと思う。

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2024.07.26、奈良市

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2024年10月19日 (土)

夢の国奈良ホテル(5)玄関ホールの和風シャンデリア

2階に上がれば、吹き抜けのシャンデリアを目前で愛でることができる。和風のシャンデリアでなかなかよくできている。中央から四方に衣紋掛け状の腕が四方に伸びていて4つのランタンを下げている。その腕の幕板に流水にモミジの紋様があるのが興味深い。竜田姫を連想させる。

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2024.07.26、奈良市

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2024年10月18日 (金)

夢の国奈良ホテル(4)昔のままのフロント

吹き抜けの下にフロントがある。木製カウンターがかっこいい。普通のカウンターよりも低くて、座って字が書けるようになっている。正面の大時計と大金庫も時代がかっていてとてもよろしい。

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2024.07.26、奈良市

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2024年10月17日 (木)

夢の国奈良ホテル(3)鳥居形暖炉のリンゴ色のタイル

玄関ホールに有名な鳥居形暖炉はある。焚口まわりの赤タイルがリンゴ色でとてもよい。今は使えない鉛を混ぜた釉薬だろう。炉前のすすけた白タイルも赤タイルとの対比がきれいだ。公式HPによれば1909年竣工の5年後の1914年に暖炉からスチーム暖房に切り替えられている。

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2024.07.26、奈良市

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2024年10月16日 (水)

夢の国奈良ホテル(2)ドラマチックな吹き抜け

玄関を入るとそこには見事な吹き抜けがある。高欄をめぐらせたバルコニーがある。手すりの下が湾曲しているのがかっこいい。日本建築の軒下に支輪(しりん)と呼ばれる湾曲部がある。それと似ているがバルコニー下に使うのは珍しい。これは辰野の工夫だろう。おもしろい。

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2024.07.26、奈良市

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2024年10月15日 (火)

夢の国奈良ホテル(1)片岡安ー河合浩蔵ライン

客室エリア以外は写真を撮ってよいのがうれしい。しかもSNSにアップしてもよいという。これは万年モダン建築祭状態だ。うれし過ぎるだろう。

わたしはここで結婚式を挙げて以来34年ぶりに訪れた。34年前に見ているはずなのに初見のように新鮮だった。当時もここが好きで式場に選んだはずなのだが、ちゃんと見えていなかったようだ。

(マニアックな余談)
さて、ディテールに入る前に少し整理しておきたい。

以前は誰の設計か分からなかったが、今は辰野片岡事務所の設計と判明している。辰野片岡事務所とは辰野金吾の大阪事務所で所長が片岡だった。設計者が判明したいきさつを知らないが奈良ホテル側になんらかの証拠が残っていたのだろう。片岡家は奈良ホテルの経営に深くかかわっていたから辰野片岡事務所の手になるのは自然だ。つまり仕事を取ってきたのは片岡安だったわけだ。1909年に竣工している。

見た目は長野宇平次の奈良県庁そっくりなので、辰野一門の近代和風の一例としてよい。面白いのは現場を河合浩蔵が担当したことだ。河合は辰野3年後輩で辰野の弟子ではない。辰野金吾はホテル設計の実績が無かったので河合に頼んだと言われている。河合は1906年に神戸のミカドホテルを竣工させているので、その経歴が買われたと言うわけだ。

しかし、当時河合は関西建築界のアニキ的存在だったので、辰野一門の仕事の尻拭いをする立場ではない。河合に頼むのなら、設計そのものを河合に譲るべきだろう。なぜ設計は辰野安井事務所で現場は河合なのか。

奈良ホテルは当初から鉄道院が関わっていた。当時、国際基準に沿ったホテル整備は国際だったのではないか。神戸のミカドホテル、京都のミヤコホテル、奈良の奈良ホテル、これらは後の国際観光ホテルの祖型となった。「ホテル」という名称そのものが、国際基準に沿うことを担保しているように見える。

木造ホテルの系譜は、湯ノ島館(丹羽英二 /鈴木貞二の教え子、S2 )、金具屋ホテル(S11)、万翠楼(武田五一、S13 )と続く。調べればもっとあるだろう。一貫して伝統木構造の良さを外国人観光客に印象付けることをテーマとしている。そのために各地の建築家を総動員したのではなかろうか。奈良ホテルはその初期型として位置づけられるべきだろう。

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2024.07.26、奈良市

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2024年10月14日 (月)

旧中日ビルの天井モザイクが保存されていた

無くなったと思っていた。見つけたときはうれしかった。元は玄関ホール吹き抜けの天井いっぱいを飾っていた。いまはその一部が壁画状に展示されている。切り取るのは難しかったろうに。よくぞ遺してくださった。

思えば名古屋はモザイクタイルの国だ。遺されたモザイク画はそのことを雄弁に物語っている。

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2024.07.27、名古屋市中区栄

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2024年10月13日 (日)

裏寺通りのうさぴょん

いつ見てもよくできていると感心する。ほどよく丸みを帯びたウサギが追いかけっこをしているようすが愛らしい。雲形に見えるのは波頭である。この図柄をわたしは波乗りウサギと呼ぶが、正式には「波ウサギ」である。強風にあおられて波立つ海面をウサギが駈けるようすに見立てたようだ。明治時代ものに見えるが裏はとっていない。

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2024.09.18、京都市裏寺通り

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2024年10月11日 (金)

中日文化センターで近代建築の講座を始めることになった

名古屋での座学3回、関西への建築めぐり3回の計6回講座。受付が始まっている。

「京都・大阪・神戸名建築さんぽ」座学と現地見学
https://www.chunichi-culture.com/programs/program_205749.html

10/21(月) 1回目 座学、三条通りの建築たち
11/25(月) 2回目 京都三条通り近代建築めぐり
12/16(月) 3回目 座学、中之島の建築たち
01/20(月) 4回目 大阪中之島の近代建築めぐり
02/17(月) 5回目 神戸、海岸通りの建築たち
03/17(月) 6回目 神戸海岸通りの近代建築めぐり
座学は15:30-17:00、建築めぐりは13:00-15:00(現地集合、現地解散)

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2018.04.07、京都市三条通り、矢邉徳時計店

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全日検神戸支部(竣工年不詳)

神戸モダン建築祭ツアーの下見をしていて、よい感じのビルを見つけた。なにしろ翠色のタイルが美しい。エッジを利かせたフォルムと滑らかに光るタイルとがよく馴染んでいる。設計施工竣工年とも不詳。全日検というのは船荷の検査分析を行う一般社団法人。

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2024.10.10、神戸市中央区

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2024年10月10日 (木)

国枝博ここにあり(ナカシンビル1938)

正直いってよく分からない。国枝のことをよく知らないこともある。旧八木通商(現グランサンタクス淀屋橋)の華麗なテラコッタタペストリーと同じ人物の作品とは思えない。

そういえば難波の南海ビルを華麗なテラコッタタペストリーで飾った久野節(くのみさお)も三国丘高校同窓会館はインターナショナル式でまとめていた。わたしは大きな勘違いをしているのかも知れない。

インターナショナルスタイルは歴史様式を否定した上で成立した科学的建築だと習ってきた。でも20‐30年代の日本の建築家にとっては歴史様式もインターナショナル式も分け隔てがなかったのかもしれない。ナカシンビルの中を見ればもっと分かる気がする。

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2024.10.06、ナカシンビル(神戸市中央区)
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2011.06.15、八木通商

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2024年10月 8日 (火)

神戸メリケンビルの新旧比較< 続報2 >

北面と西面の2階にアーチ窓が遺っている。これらの面はほぼ元のままなのではないか。なかでも北面の中央あたりだけデザインが違っていて、その最上部に装飾が遺っている。これは当初のものかも知れない。

北面、西面は簡略化されているのであまり注目されてこなかった。公道からあまり見えないので当初から簡略化されていたとも思う。戦後の改造にあたっても白タイルを貼っただけで手を入れなかったのではないか。だから当初のデザインがそのまま遺っている可能性は高い。そうであれば北面、西面は元設計を考えるよすがとなる。朗報である。

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2024.10.06、神戸市中央区

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海岸ビルヂング研究

40年くらい前の学生時代に、ここの3階のいるか設計でバイトをしていた。模型製作のために幾晩もここで徹夜した。だからよく知っていると錯覚していた。恥ずかしながらこのポイントからこの建物を見たのは初めてだった。ここはベストポイントである。

スケッチしてみて、わたしは初めて河合浩蔵の設計意図が分かった……気がする。これは海からの見え方を意識している。いつも近くで見ていたので装飾の派手さにばかり目がいっていた。しかしここから見れば装飾はむしろ控えめで上下の窓の間だけに収まっている。装飾を抑えて壁面を短冊状に分割した簡素なデザインであることが分かる。ドームを復元すればどう見えるかを検討してみたい。

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2024.10.06、神戸市中央区、海岸ビルヂング

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2024年10月 7日 (月)

神戸メリケンビルの新旧比較<続報>

先日東面を比較したので、今度は南面を比較してみた。判明したことは次のとおり。

・1階はほぼそのまま。1階窓と2階窓の間の装飾もそのままである。特に玄関まわりは意識的に遺したように見える。
・2階は窓の形をアーチから方形に変更。玄関上の装飾は取り除かれている。
・3階は列柱が遺るが、列柱の根本のバンド状の装飾は取り除かれている。玄関上の装飾やアーチはない。

整理すると次のとおり。

(南面)
2階のアーチ窓は方形に改造する。3階の列柱は残すが根元のバンドは削り取る。
南玄関まわりは記念として遺す。ただし三角の破風には手を入れて簡素化する。
(東面)
全面的にやりかえる。
(全体として)
元の設計はウイーン分離派風の華麗なものだった。元の壁体をほぼ使っていることから復元は技術的に可能だったと考えてよい。意匠が変更されたのは施主の意向が強かったのだろう。施主の意を汲んで安井は2階、3階を簡素化し、ウイーン分離派からシカゴ派風のモダニズムへ意匠を変更した。それなりにお金をかけているので、積極的な変更だったと思う。ウイーン分離派よりモダニズムのほうがよいとする風潮があったのかもしれない。わたしとしては残念である。

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2024.10.07、神戸メリケンビル(旧日本郵船神戸支店)

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影と一体化したイス

どこまでが影で、どこからがイス本体なのか分からない状況。

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2024.09.20、摂南大学

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2024年10月 6日 (日)

「大阪の近代建築ツアー」アーカイブ公開

昨年放映された「新日本風土記、大阪モダン、旅する昭和」に収録されていた私のガイド部分がNHKのHPのアーカイブで公開された(4分30秒)。#まいまい京都

大阪の近代建築ツアー「大大阪」時代の誇りを今に伝える、モダンな建築物
https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0004991082_00000

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2023.09.17収録、まいまい京都「淀屋橋コース」

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2024年10月 5日 (土)

神戸メリケンビルの新旧を比較してみた

神戸メリケンビルは戦災に遭ったが、1953年に安井武雄が修復し再生させたという。正面のドームは焼け落ちて再生されなかった。そのほかも安井が手を入れたが、だいたいデザインとしては古いまま残っているようなニュアンスで聞いていた。全然違った。新旧を描いてみてはっきりした。正面に関しては古いものはほぼ無い。

デザインどころか窓の位置まで変えている。レンガ造の場合、屋根が焼け落ちるとき外壁上部が崩れることがある。ここも激しく燃えて外壁の一部が崩壊したのではないか。そこで安井は復元するに当たって新たにデザインし直したように見える。
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2024.10.05、神戸メリケンビル(旧日本郵船神戸支店)

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兵庫県立歴史博物館(丹下健三1982)

わたしの思う丹下らしさは無いがすっきり仕上がっている。姫路城を見渡せる大きなガラス窓がすごい。ガラスの壁が大きいので建物が軽やかに見える。

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2024.08.30、兵庫県姫路市

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2024年10月 4日 (金)

カトリック淳心会本部(第10師団、師団長官舎)

戦後にカトリック系の教会に払い下げられたらしい。松の翠と赤い屋根がよく似合っていてフォーゲラーの描く田園風景のようだ。兵庫県近代化遺産リストによれば大正13年竣工、設計施工不詳。

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2024.08.30、兵庫県姫路市

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2024年10月 3日 (木)

久屋大通り公園のかっこいい水飲み場

これこそ酒船石型だ。3つの水飲み用蛇口から流れ出た水がひとつになって側面へ落ちていく仕組みがかっこいい。シンプルなかたちもとてもよい。隣接する大噴水が1969年だから、そのころのものだと思う。

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2024.07.27、名古屋市中区

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2024年10月 2日 (水)

大手前公園のかっこいい水飲み場

かっこいい。曲がったコンクリート板の先端に水飲み蛇口がある。そこから流れ出る水がコンクリート板の背中を流れ落ちるようすが一番かっこいい。飛鳥の酒船石みたいだ。この時代のストリートファニチャーは最高にかっこいい。水飲み場地下の駐車場と同時期なら1971年の作品。

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2024.08.30、兵庫県姫路市

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大手前公園地下駐車場(1971)

姫路城前の地下駐車場。ラッパ柱の並ぶ梁無し構造がおもしろい。銘板によれば安井建築設計事務所設計、大林組施工、1971年竣工。安井事務所はガスビルの安井武雄の事務所。

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2024.08.30、兵庫県姫路市

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2024年10月 1日 (火)

本町通り商店街のアーケード

波型の樹脂板で軽やかに仕上げている。軽いので骨組みも細くて目立たない。まるで通りの上全体がトップライトのようだ。かまぼこ型の扁平アーチのかたちも柔らかく包み込むようで優しい。

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2024.08.30、兵庫県姫路市

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