ハイパー縁側アーカイブ「建築探偵のハガキスケッチ実演」
昨年出演したユーチューブ番組「ハイパー縁側」がアーカイブで見られるようになった。前半は雑談、後半はスケッチ実演、の1時間10分。興味あるかたはぜひ。
ハイパー縁側vol.325 https://hyper-engawa.com/vol-325-nakatsu/
2023.11.08、大阪市北区中津
昨年出演したユーチューブ番組「ハイパー縁側」がアーカイブで見られるようになった。前半は雑談、後半はスケッチ実演、の1時間10分。興味あるかたはぜひ。
ハイパー縁側vol.325 https://hyper-engawa.com/vol-325-nakatsu/
2023.11.08、大阪市北区中津
フィッシュダンスコースのゴールは十五番館。実は阪神大震災時に修理工事をしていた。耐震補強の必要性が議論されたがなぜか却下され、直後の震災で倒壊した。現在は復元したうえで免震化されている。あのとき耐震補強しておけば良かったと思う。
レンガ塀が遺っている。これは倒壊を免れたのでオリジナルである。文化遺産オンラインによれば、十五番敷地は明治元年に分譲されフランス人がホテルを建設、その後明治14年ごろに現在のものが英国領事館として建てられた。このレンガ塀のほうが十五番館より古いかもしれない。塀の根本の「16|15」の刻み文字がかっこいい。
11/24(日) フィッシュダンスツアー https://teket.jp/11329/39190
10/15抽選申込締切
2024.09.15、神戸市中央区
このグレーの石貼りのような壁面の全部がテラコッタである。テラコッタとは立体的な焼き物のことだ。神戸震災時に一部割れたところがあって、中が空洞のテラコッタだったのを見て見て驚いた。石貼りだとばかり思っていた。
楕円形のメダルが謎めいている。斜めにリボンがかかっている。リボンに文字が書かれているように思うがよく見えない。ただのしわかも知れない。望遠鏡がほしい。
神戸モダン建築祭で特別ツアーがある。参加したいが平日なので仕事があって参加できない。くやしい。
11/24(日) フィッシュダンスツアー https://teket.jp/11329/39190
10/15抽選申込締切
2024.09.15、神戸市中央区
ともかく南玄関と西玄関のアーチのモールディングがすごい。活き活きとして躍動感がある。とくに南玄関のアーチは3次元アーチになっているのがすごい。これは神戸石工の最高峰といえる作品だ。ちなみにテント庇は石工の仕事が良く見えないので取り除いてほしい。
商船三井ビル(1922)。向いの海岸ビル(1911)が元三井物産だからここは三井村だったわけだ。なんで河合浩蔵が設計しなかったのだろう。誰か教えてほしい。
11/24(日) フィッシュダンスツアー https://teket.jp/11329/39190
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2024.09.15、神戸市中央区
エレベーターホールの6本の柱は、南側正面の玄関ホールに立っていたそうだ。
柱の足元に大理石にブロンズを象嵌したような飾りがある。なんだこれ。大理石にブロンズ色の塗料で描いたものなのか。しゃがみこんで触ってみて驚いた。これはホーロー製なのである。大理石模様もブロンズ色の縞模様も金属板に釉薬で描いて焼いたものなのだ。
ひょっとすると大正時代にはこうした技法が流行っていたのだろうか。探せば普通に見つかるものなのか。よく分からない。
11/24(日) フィッシュダンスツアー https://teket.jp/11329/39190
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2024.09.15、神戸市中央区
ドアに「カニ」がいっぱいいる。ドア枠の上にはクラゲ型もいるしとても楽しい。「カニ」とは装飾分解の結果生まれた幾何学的な装飾のこと。わたしの造語だ。1910年代日本のセセッション(独語でゼツェシオン)の特徴でもある。
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2024.09.15、神戸市中央区
ゲーリーはアメリカの建築家で建築会のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞している。代表作はビルバオのグッゲンハイム美術館など。おもしろいと思うが、実はよく理解していないことを白状しておく。正直言って、こういうのは笠原さんに解説してもらうのがよいと思うよ。
ビルバオのグッゲンハイム美術館 https://www.guggenheim-bilbao.eus/
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2024.09.15、神戸市中央区
大空襲でドームを失った。戦後になって安井武雄が復旧した。そのときにデザインを大幅に変えている。ほぼ原形をとどめていない。今回ツアーでは、新旧を見比べてみようと思う。
アーチ両脇に丸い装飾がある。安井の復旧で付け加えられたようだ。植物の輪の中に火の灯ったトーチがある。これはなにか?
11/24(日) フィッシュダンスツアー https://teket.jp/11329/39190
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2024.09.15、神戸市中央区
3階まで一直線の階段は珍しい。最上階にトップライトがあり、そこから仄かに光の粒子が舞い降りてくる。ロの字形プランの場合、中央に光に輪をもうけるのが常套手段だが、ここでは光庭の代わりに直階段を置いたわけだ。アトリウムの早い事例と考えてもよいだろう。
裏へまわればレンガの躯体が眺められる。これもまたいい。1階にあるカフェ「アリアンスグラフィック」はカレードリアがおいしい。内装はレンガをむき出しにしているので構造を勉強するのに最適だ。
11/24(日) フィッシュダンスツアー https://teket.jp/11329/39190
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2024.09.15、神戸市中央区
窓まわりの装飾が古典様式から大胆に逸れている。こうした河合浩蔵の装飾分解は、片岡安など関西の若手建築家に絶大な影響を与えた。また正面を白煉瓦で飾って白ビルを装っている。その後、海岸ビルに建てられたビルはすべて白くなった。わたしはこれを神戸ホワイトと呼んでいる。
11/24(日) フィッシュダンスツアー https://teket.jp/11329/39190
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2024.09.15、神戸市中央区
乙仲通りのラスボスこと昭和ビルの本当の姿は南側に遺っている。近代建築は裏を見よという教えの通りだ。いかにも分離派風のいでたちである。伸びやかな植物模様が壁面に繁茂する。これだけ見事な分離派建築を神戸でほかに見たことがない。
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2024.09.15、神戸市中央区
昭和ビルは仲乙通りのボス的存在だ。こうして見てくると海運仲介業のための賃貸オフィスビルだったことが分かる。この建物は北館と南館が連結している。これは仲乙通り側の北館。壁面に改修痕がある。元は裏側と同じ分離派風だったものがアールデコに変わったのだろう。いつなぜ改修したのかは不明。注目すべきは幾何学的な窓格子で相当美しい。鉄製かと思っていたがよく見ると木製だったので驚いた。
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2024.09.15、神戸市中央区
階段室を搭のように立てたのでモニュメンタルな感じが強くかっこいい。不動産情報によれば1970年竣工。右側の運送会社とくっついている。どんな構造なのか興味深い。
11/24(日) フィッシュダンスツアー https://teket.jp/11329/39190
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2024.09.15、神戸市中央区
木造2階建ての細長い建物なので、倉庫兼事務所だったのだろう。道路側は壁を立ち上げて看板建築にしている。なかなか愛らしい顔をしている。 乙仲通りにはこういった倉庫を兼ねた店も多かったろうが、遺っているものは少ない。中を覗けば大きな床梁が見える。いまはチェコ雑貨店。
11/24(日) フィッシュダンスツアー https://teket.jp/11329/39190
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2024.09.15、神戸市中央区
大きな災害で生き残った建築をグレイトサバイバーと呼ぶ。栄町にはそんな猛者が建ち並ぶ。彼らは阪神大震災だけではなく神戸大空襲も潜り抜けているのだ。偉大なる生還者の名をほしいままできる数少ない建築のひとつである。河合浩蔵もかくやというべき名建築である。近代化遺産リスト未掲載物件。以前中尾さんから情報をいただいたが、謝ビルという名前以外よく分からない。情報求む。
11/24(日) フィッシュダンスツアー https://teket.jp/11329/39190
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2024.09.15、神戸市中央区
これは珍しい。ガラス棒でできている。昼間に見てもガラス棒が光を青く反射してきれいだ。壊れる前に修理してやりたい。榮町ビルディングは見どころが多い。
11/24(日) フィッシュダンスツアー https://teket.jp/11329/39190
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2024.09.15、神戸市中央区
乙仲(おつなか)通りには高度成長期の賃貸オフィスビルが群として残っているようだ。乙仲とは乙種仲立業の略で、貨物の積み込みや荷受けを行う仲立ち(なかだち)業者のこと。神戸港の取り扱い量が爆発的に伸びた華やかなりし時代の建物たちを愛でたい。
11/24(日) フィッシュダンスツアー https://teket.jp/11329/39190
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2024.09.15、神戸市中央区 1)清和ビル(1963)、2)甲南ビル、3)榮町ビルディング
外壁のみと言いながら遺されたディテールは濃い。2階アーチ窓はもとは円窓だったから、今よりもっと不思議な建物に見えたはずだ。アーチを支える2本の付け柱の根元に楕円形のメダリオンを置く。楕円の上のコウモリ状の掘り抜きはメダルを飾るリボンを簡略化したものだろう。おもしろい。
11/24(日) フィッシュダンスツアー https://teket.jp/11329/39190
2024.09.15、神戸市中央区
神戸地下鉄のみなと元町駅出入口として使われている。長く大林組が倉庫として使っていた。わたしもそれは見ている。阪神大震災で被災したがたいして壊れなかった。さすが耐震レンガ造だと思った。その後、マンションとして開発され外壁保存となった。内部は空襲で焼けていたので内装で残すべきものはなかったのかも知れない。外壁だけでも残したことは評価したい。
11/24(日)フィッシュダンスツアー https://teket.jp/11329/39190
2024.09.15、神戸市中央区
武田五一設計の清水坂順正五龍閣(旧松風邸)を見学して湯豆腐をいただくツアー。謎めいた洋館で何度訪れても楽しい。暖炉まわりのタイルなど見どころ多い。
大人の遠足 https://culture-house.com/excursion/66c45d417ebb2c0026a277c5
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