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2024年9月

2024年9月30日 (月)

ハイパー縁側アーカイブ「建築探偵のハガキスケッチ実演」

昨年出演したユーチューブ番組「ハイパー縁側」がアーカイブで見られるようになった。前半は雑談、後半はスケッチ実演、の1時間10分。興味あるかたはぜひ。

ハイパー縁側vol.325 https://hyper-engawa.com/vol-325-nakatsu/

 
2023.11.08、大阪市北区中津

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2024年9月29日 (日)

神戸モダン建築祭ツアー編 ㉑ ゴールは十五番館

フィッシュダンスコースのゴールは十五番館。実は阪神大震災時に修理工事をしていた。耐震補強の必要性が議論されたがなぜか却下され、直後の震災で倒壊した。現在は復元したうえで免震化されている。あのとき耐震補強しておけば良かったと思う。

レンガ塀が遺っている。これは倒壊を免れたのでオリジナルである。文化遺産オンラインによれば、十五番敷地は明治元年に分譲されフランス人がホテルを建設、その後明治14年ごろに現在のものが英国領事館として建てられた。このレンガ塀のほうが十五番館より古いかもしれない。塀の根本の「16|15」の刻み文字がかっこいい。

11/24(日) フィッシュダンスツアー https://teket.jp/11329/39190
10/15抽選申込締切

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2024.09.15、神戸市中央区

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神戸モダン建築祭ツアー編 ⑳ これがテラコッタなんだよね

このグレーの石貼りのような壁面の全部がテラコッタである。テラコッタとは立体的な焼き物のことだ。神戸震災時に一部割れたところがあって、中が空洞のテラコッタだったのを見て見て驚いた。石貼りだとばかり思っていた。

楕円形のメダルが謎めいている。斜めにリボンがかかっている。リボンに文字が書かれているように思うがよく見えない。ただのしわかも知れない。望遠鏡がほしい。

神戸モダン建築祭で特別ツアーがある。参加したいが平日なので仕事があって参加できない。くやしい。

11/24(日) フィッシュダンスツアー https://teket.jp/11329/39190
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2024.09.15、神戸市中央区

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神戸モダン建築祭ツアー編 ⑲ 商船三井の石工ワザを見よ

ともかく南玄関と西玄関のアーチのモールディングがすごい。活き活きとして躍動感がある。とくに南玄関のアーチは3次元アーチになっているのがすごい。これは神戸石工の最高峰といえる作品だ。ちなみにテント庇は石工の仕事が良く見えないので取り除いてほしい。

商船三井ビル(1922)。向いの海岸ビル(1911)が元三井物産だからここは三井村だったわけだ。なんで河合浩蔵が設計しなかったのだろう。誰か教えてほしい。

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2024.09.15、神戸市中央区

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2024年9月28日 (土)

神戸モダン建築祭ツアー編 ⑱ 海岸ビルのホーロー列柱

エレベーターホールの6本の柱は、南側正面の玄関ホールに立っていたそうだ。

柱の足元に大理石にブロンズを象嵌したような飾りがある。なんだこれ。大理石にブロンズ色の塗料で描いたものなのか。しゃがみこんで触ってみて驚いた。これはホーロー製なのである。大理石模様もブロンズ色の縞模様も金属板に釉薬で描いて焼いたものなのだ。

ひょっとすると大正時代にはこうした技法が流行っていたのだろうか。探せば普通に見つかるものなのか。よく分からない。

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2024.09.15、神戸市中央区

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神戸モダン建築祭ツアー編 ⑰ 海岸ビルに棲むカニ

ドアに「カニ」がいっぱいいる。ドア枠の上にはクラゲ型もいるしとても楽しい。「カニ」とは装飾分解の結果生まれた幾何学的な装飾のこと。わたしの造語だ。1910年代日本のセセッション(独語でゼツェシオン)の特徴でもある。

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2024.09.15、神戸市中央区

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2024年9月27日 (金)

神戸モダン建築祭ツアー編 ⑯ 海岸ビルの外壁保存

外壁だけでも遺って良かったと思う。阪神大震災のとき、わたしは普通に修復できると思っていた。でも損傷具合に特別なものがあったと聞いた。具体的になにが問題だったのかわたしは知らないが、結局外壁保存となった。当時、修復の道を懸命に探っていたことは伝えておきたい。

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2024.09.15、神戸市中央区

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神戸モダン建築祭ツアー編 ⑮ 丸亀ビル

初めてじっくり見た。思った以上におもしろい。玄関は左側だけ丸く仕上げている。動きのある楽し気なデザインだ。3階アーチ窓のある塔屋の最上部の左側に鉄製の飾りが付いている。段違いを意匠的に調整する遊びで、屋上の2本の旗立ての垂直線とよく響きあっている。元はオール商会というノルウェイの貿易会社だったらしい。設計施工の詳細不詳。

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2024.09.15、神戸市中央区

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2024年9月26日 (木)

神戸モダン建築祭ツアー編 ⑭ メリケン波止場のフランク・ゲーリー

ゲーリーはアメリカの建築家で建築会のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞している。代表作はビルバオのグッゲンハイム美術館など。おもしろいと思うが、実はよく理解していないことを白状しておく。正直言って、こういうのは笠原さんに解説してもらうのがよいと思うよ。

ビルバオのグッゲンハイム美術館  https://www.guggenheim-bilbao.eus/

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2024.09.15、神戸市中央区

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2024年9月25日 (水)

神戸モダン建築祭ツアー編 ⑬ 神戸メリケンビルの謎のトーチ

大空襲でドームを失った。戦後になって安井武雄が復旧した。そのときにデザインを大幅に変えている。ほぼ原形をとどめていない。今回ツアーでは、新旧を見比べてみようと思う。

アーチ両脇に丸い装飾がある。安井の復旧で付け加えられたようだ。植物の輪の中に火の灯ったトーチがある。これはなにか?

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2024.09.15、神戸市中央区

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2024年9月24日 (火)

神戸モダン建築祭ツアー編 ⑫ 海岸ビルヂングのカレードリア

3階まで一直線の階段は珍しい。最上階にトップライトがあり、そこから仄かに光の粒子が舞い降りてくる。ロの字形プランの場合、中央に光に輪をもうけるのが常套手段だが、ここでは光庭の代わりに直階段を置いたわけだ。アトリウムの早い事例と考えてもよいだろう。

裏へまわればレンガの躯体が眺められる。これもまたいい。1階にあるカフェ「アリアンスグラフィック」はカレードリアがおいしい。内装はレンガをむき出しにしているので構造を勉強するのに最適だ。

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2024.09.15、神戸市中央区

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神戸モダン建築祭ツアー編 ⑪ 海岸ビルヂングの神戸ホワイト

窓まわりの装飾が古典様式から大胆に逸れている。こうした河合浩蔵の装飾分解は、片岡安など関西の若手建築家に絶大な影響を与えた。また正面を白煉瓦で飾って白ビルを装っている。その後、海岸ビルに建てられたビルはすべて白くなった。わたしはこれを神戸ホワイトと呼んでいる。

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2024.09.15、神戸市中央区

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2024年9月21日 (土)

神戸モダン建築祭ツアー編 ⓾ 昭和ビルの分離派

乙仲通りのラスボスこと昭和ビルの本当の姿は南側に遺っている。近代建築は裏を見よという教えの通りだ。いかにも分離派風のいでたちである。伸びやかな植物模様が壁面に繁茂する。これだけ見事な分離派建築を神戸でほかに見たことがない。

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2024.09.15、神戸市中央区

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2024年9月20日 (金)

神戸モダン建築祭ツアー編 ⑨ 昭和ビルのアールデコ

昭和ビルは仲乙通りのボス的存在だ。こうして見てくると海運仲介業のための賃貸オフィスビルだったことが分かる。この建物は北館と南館が連結している。これは仲乙通り側の北館。壁面に改修痕がある。元は裏側と同じ分離派風だったものがアールデコに変わったのだろう。いつなぜ改修したのかは不明。注目すべきは幾何学的な窓格子で相当美しい。鉄製かと思っていたがよく見ると木製だったので驚いた。

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2024.09.15、神戸市中央区

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2024年9月19日 (木)

神戸モダン建築祭ツアー編 ⑧ 丸勉ビルと佐野運輸

階段室を搭のように立てたのでモニュメンタルな感じが強くかっこいい。不動産情報によれば1970年竣工。右側の運送会社とくっついている。どんな構造なのか興味深い。

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2024.09.15、神戸市中央区

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2024年9月18日 (水)

神戸モダン建築祭ツアー編 ⑦ KISCO(株)神戸営業所

旧岸本産業本社ビル。KISCOは岸本産業の旧名だ。ゴムの輸入業として中乙通りに創業した。マヤ遺跡を思わせる特異な姿は名のある建築家の作品と思われるが、まだ誰も調べていない。設計者はおろか竣工年も不明である。階ごとにセットバックしており、ヨコ縞の壁手すりが傾斜しているのがおもしろい。工業用ゴムバンドをイメージしているのかもしれない。

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2024.09.15、神戸市中央区

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神戸モダン建築祭ツアー編 ⑥ ポシュトリカ

木造2階建ての細長い建物なので、倉庫兼事務所だったのだろう。道路側は壁を立ち上げて看板建築にしている。なかなか愛らしい顔をしている。 乙仲通りにはこういった倉庫を兼ねた店も多かったろうが、遺っているものは少ない。中を覗けば大きな床梁が見える。いまはチェコ雑貨店。

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2024.09.15、神戸市中央区

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神戸モダン建築祭ツアー編 ⑤ 栄町のグレイトサバイバー

大きな災害で生き残った建築をグレイトサバイバーと呼ぶ。栄町にはそんな猛者が建ち並ぶ。彼らは阪神大震災だけではなく神戸大空襲も潜り抜けているのだ。偉大なる生還者の名をほしいままできる数少ない建築のひとつである。河合浩蔵もかくやというべき名建築である。近代化遺産リスト未掲載物件。以前中尾さんから情報をいただいたが、謝ビルという名前以外よく分からない。情報求む。

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2024.09.15、神戸市中央区

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2024年9月17日 (火)

神戸モダン建築祭ツアー編 ④ ガラス棒の門灯

これは珍しい。ガラス棒でできている。昼間に見てもガラス棒が光を青く反射してきれいだ。壊れる前に修理してやりたい。榮町ビルディングは見どころが多い。

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2024.09.15、神戸市中央区

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2024年9月16日 (月)

神戸モダン建築祭ツアー編③高度成長期の賃貸ビル群

乙仲(おつなか)通りには高度成長期の賃貸オフィスビルが群として残っているようだ。乙仲とは乙種仲立業の略で、貨物の積み込みや荷受けを行う仲立ち(なかだち)業者のこと。神戸港の取り扱い量が爆発的に伸びた華やかなりし時代の建物たちを愛でたい。

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2024.09.15、神戸市中央区 1)清和ビル(1963)、2)甲南ビル、3)榮町ビルディング

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11/24神戸モダン建築祭ツアー編②旧第一銀行京都支店

外壁のみと言いながら遺されたディテールは濃い。2階アーチ窓はもとは円窓だったから、今よりもっと不思議な建物に見えたはずだ。アーチを支える2本の付け柱の根元に楕円形のメダリオンを置く。楕円の上のコウモリ状の掘り抜きはメダルを飾るリボンを簡略化したものだろう。おもしろい。

11/24(日) フィッシュダンスツアー https://teket.jp/11329/39190

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2024.09.15、神戸市中央区

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2024年9月15日 (日)

11/24神戸モダン建築祭ツアー編①旧第一銀行神戸支店

神戸地下鉄のみなと元町駅出入口として使われている。長く大林組が倉庫として使っていた。わたしもそれは見ている。阪神大震災で被災したがたいして壊れなかった。さすが耐震レンガ造だと思った。その後、マンションとして開発され外壁保存となった。内部は空襲で焼けていたので内装で残すべきものはなかったのかも知れない。外壁だけでも残したことは評価したい。

11/24(日)フィッシュダンスツアー https://teket.jp/11329/39190

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2024.09.15、神戸市中央区

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2024年9月13日 (金)

東華菜館のタイル模様を分析してみた

ツアーでは毎回ご紹介する床タイルだ。1種類の五角形タイルで複雑な模様を作り出している。いったいどうやってデザインしたのか分析してみた。

1.扁平な六角形の網目模様がタテ向きとヨコ向きとが重なりあって五角形を作っている。
2.その模様は方眼紙の上で考えたようだ。
3.方眼紙の上に「適当な」長さの線分をタテ向きとヨコ向きに交互に描く。線分の先端を結ぶと模様が完成する。

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Img_29422六角形の網目がタテとヨコにある
Img_29423方眼紙の上で描かれている
Img_29424方眼紙の上に「適当な」線分を引く。それをつなぐ。
2024.09.11、京都市下京区

 

 

 

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小野八幡神社(戦後復興)

神戸市役所の東側にある。戦災復興のコンクリート社殿。写真は拝殿で、奥に本殿がある。簡略化した様式だが、正面の唐破風が伸びやかでやさしい。

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2024.07.11、神戸市中央区

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ワールド三宮ビル(1977)

角を丸くするだけでなく、左右のバルコニーへの壁の回り込みも丸くしている。ガラスも湾曲ガラスを使うあたり芸が細かい。コンビニの上に赤い庇がついているのもかわいい。不動産情報によれば1977年竣工。設計施工とも不詳。
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2024.07.11、神戸市中央区

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2024年9月12日 (木)

いつも楽しい東華菜館ツアー

1時間ほど館内を見学してランチをいただくツアー。建物は見どころが多いし料理はおいしいし、案内する私が一番楽しんでいるかもしれない。昨日はまだ暑かったが、天気がよいので写真がきれいだ。よい時間を過ごした。

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2024.09.11、京都市下京区

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税関前歩道橋

組み立て式の手すりは珍しい。魚の骨のような弓型の手すり子が美しい。進行方向に手すり子が重なりあって、見え方が変化するのもおもしろい。平らな手すりと階段の斜め部分とが同じ構造なのが驚きだ。どこで固定しているのだろう。設計施工とも不詳。現在架け替え準備中。

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2024.07.11、神戸市中央区

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2024年9月11日 (水)

12/2 カルチャーハウス大人の遠足告知

武田五一設計の清水坂順正五龍閣(旧松風邸)を見学して湯豆腐をいただくツアー。謎めいた洋館で何度訪れても楽しい。暖炉まわりのタイルなど見どころ多い。

大人の遠足 https://culture-house.com/excursion/66c45d417ebb2c0026a277c5

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関西学院大学図書館(1995‐97)

設計は日本設計だそうだ。ヴォーリズスタイルを継承していておもしろい。わたしも図書館を設計したい。

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2024.07.12、兵庫県西宮市

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2024年9月10日 (火)

旧頴川(えがわ)美術館(1973開館)

小さいけれど気になる建物。外壁をベージュのリシン吹付仕上げにして、鉄部を濃いブラウンにすればよいと思う。ウイッキによれば兵庫県が寄贈を受け2021年頴川グリーンホールとなるが2023年閉鎖。質の良い建物なのだから、小さなギャラリーカフェにすれば楽しいと思う。

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2024.07.12、兵庫県西宮市

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関西学院大学の夢(12)外国人住宅

外国人教師用の住宅が並んで町並みを作っている。そこだけ中世的な風景が遺っている。思い返せばキャンパスの校舎群もひとつの理想都市の風景ともいえよう。関学移転を契機とした上ヶ原住宅地開発は、この世界線でまとめられている。中世主義者たちの夢がここには遺っている。

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2024.07.12、兵庫県西宮市

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関西学院大学の夢(12)建物は竹中藤右衛門の寄贈だった

旧図書館(現博物館)は竹中工務店社長の竹中藤右衛門の寄贈だったことを銘板で知った。施工者が自ら施工するものを寄贈するのは珍しい。ダンピングと受け取られかねない行為だが、それを覚悟の寄贈だというわけだ。竹中藤右衛門と関西学院大学との信頼関係のうえに成り立った寄贈だったのだろう。
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2024.07.12、兵庫県西宮市

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2024年9月 9日 (月)

関西学院大学の夢(11)天国は階段室にある

輝く太陽に見える。これはひとえに角の納まりが通常とは違うからだ。通常ならアーチは角から始める。ここではアーチの起点を角からずらしている。このやり方をわたしは他で見たことがない。おかげでアーチの連続感が角で切れることなく全体でひとつの星型のように見えるのだ。

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2024.07.12、兵庫県西宮市

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関西学院大学の夢(10)玄関ホールの満腹感

玄関ホールはいつまでも見ていられる。とくに石造りの階段から振り返ったときのホールの静謐はすばらしい。天井は決して高くないが、それゆえに真っ白な天井と床とが光を反射し合って不思議な静けさを作り出しているのだ。

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2024.07.12、兵庫県西宮市

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2024年9月 8日 (日)

関西学院大学の夢(9)モザイクタイルの床2

緑と黄いろの十字模様が柱型の部分はない。階段まわりもない。階段親柱の根本が丸くなっているが、縁飾りも丸く回り込んでいるあたりは芸が細かい。場所に応じて模様を変化させながら、それでも全体の印象を崩さないところが見ていて気持ちがよい。

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2024.07.12、兵庫県西宮市

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関西学院大学の夢(8)モザイクタイルの床

白を基調としてエビ茶と緑で縁取っている。清楚で華やかだ。縁取りのモチーフは十字架だろう。白床に点在させた模様も十字模様だ。そう考えると玄関上の八芒星ツナギ模様も十字架主体なのかもしれない。

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2024.07.12、兵庫県西宮市

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2024年9月 7日 (土)

関西学院大学の夢(7)関学トリフォイユの描きかた

この不思議なトリフォイユ(三つ葉)アーチの描きかたを考えてみた。これは正三角形を分割して描かれていると思う。三位一体の図学的表現なのだろう。

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2024.07.12、兵庫県西宮市
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関西学院大学の夢(6)八芒星ツナギの模様がきれいだ

アーチ上の八芒星ツナギの模様がいい。星型と十字の組み合わせでレース飾りのような軽やかさがある。型押しだと思うが、どうやって作ったのだろう。わたしも左官さんとこんな模様の壁を作りたい。

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2024.07.12、兵庫県西宮市

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関西学院大学の夢(5)窓が聖人たちに見える件

このアーチは三つ葉模様の変形だろうが、こんな形は見たことがない。いったいこれは何なのか。いま気づいたが、これは聖人像ではなかろうか。そう思うとそれ以外には見えなくなる。おもしろい。

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2024.07.12、兵庫県西宮市

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2024年9月 6日 (金)

関西学院大学の夢(4)モザイクタイルの屋根

遠目からだんだん接近して見え方の違うのを楽しんだあと旧図書館(現博物館)の前に立っていた。ここからいきなり探偵モードでディテール愛の世界へ入った。最初に気づいたのは屋根が東華菜館と同じモザイクタイル貼りということだ。これはいいネタ拾った。タイル貼りの屋根とという常識破りな事例のふたつめである。100年近く風雨にさらされて、なぜタイルがはがれないのか大謎である。

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2024.07.12、関西学院大学博物館(1929)

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2024.08.10、東華菜館(1926)

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関西学院大学の夢(3)塔のある風景

時計塔は鐘つき塔の発展形だろう。鐘つき塔は街の中心にあって町全体に時を知らせる。この時計塔もキャンパスの中心にあって四方から時刻を確かめることができる。関学キャンパスはそんな中世的な都市風景としてデザインされているわけだ。とてもよい。

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2024.07.12、兵庫県西宮市

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関西学院大学の夢(2)四角いキャンパス

正門を入ると長方形の前庭がある。この広がりに面して校舎を並べるキャンパス計画だ。甲山めがけたメインストリートの都市計画とよく響きあっている。関学のヴぉ―リス建築のうちでもっとも注意したいのは、この前庭だろう。手入れされた芝生とスパニッシュコロニアルの白い校舎とがよく溶け合って美しい。

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2024.07.12、兵庫県西宮市

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2024年9月 5日 (木)

関西学院大学の夢(1)甲山を背負っているのはなぜ

大学を中心とした宅地造成が行われている。メインストリートは正しく甲山(かぶとやま)を目指している。いったい誰がどのような思惑でこのような計画を行ったのだろうか。その計画と学園の関係はいかに。

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2024.07.12、兵庫県西宮市

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夜の京都駅は格別だ

陽光の下の吹き抜けもよいが、夜の闇の底に沈む姿もよい。人通りが少なく広い床に景色が映り込むようすもよい。

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2024.07.02、京都市下京区

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京都駅前バスターミナルアーケードは夜に見ろ

かまぼこ天井が端へいくほど反りあがっている。天井は中央と端部の3つに分割されている。分割せず一体的にしたほうが伸びやかな感じが出ると思うが。そうした細部が夜だと気にならず、ゆるやかな曲線美が際立っていておもしろい。

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2024.07.02、京都市下京区

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2024年9月 4日 (水)

阪急十三駅京都線ホームは曲がっている

曲がり具合がけっこう無理やりに見える。このカーブは夜に見ても美しい。そこへ車体を傾けながら車両が滑り込んでくるようすもかっこいい。

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2024.07.17、大阪市淀川区

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阪急中津駅の跨線橋

ここも3本の鉄橋が並んでいる。下を通っていたJRは地下化したので、いまは空き地になっている。線路の隙間から陽がさして案外明るい。その明るさと鉄橋の圧迫感の対比がおもしろい。

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2024.07.12、大阪市北区

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2024年9月 2日 (月)

阪急電車の駅名板は2:3である

タイルの大きさは100×200ミリのいわゆる100角2丁タイルだ。2枚で正方形となる。この方眼で駅名板を見れば2:3の比率であるのが分かる。広告板もやはり2:3だった。かつて建築家・武田五一は、黄金比に近い2:3の比率を推奨し自らも多用した。その名残が、こうしたところに残っているのだろう。

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2024.07.12、京都市

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インターロッキングの正しい貼り方

インターロッキングは舗装用のコンクリートブロック。模様が途切れないよう張り方に工夫がある。この山形模様は下から3つ目に変化があるのがお分かりだろうか。ここから先は、山形の中心線がブロック半個分だけ左へずれる。歩道の幅の変化に合わせているわけである。

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2024.07.12、京都市中京区堀川通り

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阪急中津駅改札口の白タイル

ウイッキによれば中津駅の高架化は1915年。そのときのタイルだろう。ボーダータイルなどの役物がおもしろい。乾式工法の陶器質タイルだが、焼きが甘いため貫入が多い。それもいい味出している。もともとこのタイルは風呂場などで使う屋内用タイルで、こうした半屋外で使うものではない。設計者は清潔な感じを出したかったのだろう。

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2024.07.12、大阪市北区

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2024年9月 1日 (日)

大丸ヴィラの刻印レンガ

以前も紹介したと思う。地下鉄入口のところにある。通りがかるたびに写真は撮る。1枚目は「ワ」だと思う。2枚目も「ワ」なのか? この刻印はメーカーを示すものか、それともロットを表す記号なのか、それさえ分からない。

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2024.07.16、京都市上京区

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済生会病院前の阪急架道橋

50メートルほどの鉄橋が3本並ぶ姿が圧巻だ。道路からの高さが6メートルほどと低いのも良い。青信号を待ちながらいつも写真を撮る。鉄橋の隙間から空が見えるのも楽しい。

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2024.07.10、大阪市北区

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