2024年8月11日 (日)

徳川美術館の夢(5)徳川家の裏紋「六葉葵」を発見した

玄関天井は「六葉葵唐草蓮弁飾付格縁」と説明にある。これは「六葉葵・唐草・蓮弁」飾り付きの格縁と読む。格縁とは格天井のことだ。格天井とは天井縁を正方形の格子に組んだ天井。

唐草は直線部分にあしらわれている。その交点にある丸い飾りが蓮弁、つまりハスの花びらの形だ。よく見ると蓮弁部分は二重円になっている。中央の小さい円の中が「六葉葵」となっている。

これは徳川家の裏紋だそうだ。三つ葉葵が公式であるのに対し、六葉葵は非公式で私的なものという意味だそうだ。ここは徳川家の私設美術館であるから六葉葵の家紋がふさわしい。裏紋をほんの小さく入れているのが奥ゆかしい。

Img_2131格子状の天井
Img_21312クッキーのような飾り
Img_21313二重円の中央が六葉葵
2024.07.27、名古屋市 

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