大安寺をお参りした(3)
大安寺の広大な境内は住宅地となっている。杉山古墳は住宅地のなかに残っていた。これを見たかった。古墳は大安寺の旧境内の北東角を押さえている。古墳を起点として大安寺を配置したことは明らかだ。この古墳が大安寺の位置を定めたのなら、そこから敷衍して平城京全体の配置を決定したのかもしれない。
墳丘の南西側に瓦窯(がよう)があった。復元された窯がおもしろい。燃焼室の下部から炎が吹きあがるかたちとなっていた。瓦用の土は古墳から採ったようで、瓦窯のある古墳の南西角がかき取られている。この発想はなかった。
土気の作用は土用と言って、各気を活発にさせる触媒としての効果がある。寺院の東北角を押さえる守り神のような古墳の土には霊力が備わっているのかもしれない。その土で作られた瓦が大安寺の観音力を強化すると考えたのだろう。
2024.05.23、奈良市大安寺
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