2024年2月24日 (土)

裏千家住宅(2)年越しの茶事

畳を敷いた廊下のような場所がおおみそかだけ茶室になるという。そこで使った湯と炭を残しておく。翌元日早朝の初釜では、残しておいたおおみそかの湯と炭に新しい湯と炭を足して使うそうだ。水と火の再生を願う儀礼に見える。水は梅の井を使う。炉は梅の井の真ん前にあった。

おおみそか専用のこの茶室は溜精軒と名付けられている。玄々斎が杓の柄を使った下地窓のある袖壁を作ったという。もともとは炉を切らずに風炉で済ましていたのかも知れない。梅の井に菊花石の手水鉢を据えたのと同時にたたみ廊下を茶室に改造したのではなかろうか。ヒシャクの柄は梅の井の象徴だろう。ならば、この茶室に溜めるべき精とは梅の井の水の精だろう。

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