2024年2月 7日 (水)

もうひとつの現存最古の駅舎

信越本線開業当時の駅舎を調べている。信越本線は、明治19年に新潟県の直江津から関山まで、明治21年に関山から長野県の上田まで開通した。2015年に路線を3つに分割され民営化されている。

開業当時の駅舎は直江津、高田、新井、関山、田口(現妙高高原)、柏原(現黒姫)、牟礼、豊野、長野、篠ノ井、屋代、坂城、上田の13駅。そのうち残っているのは牟礼(むれ)駅しかなかった。

民営化に伴って改造されているがよく当初の姿をまもっている。ここまで来たかいがあった。ちなみに屋根上の煙抜き状のものは改造時に付け加えられた飾りらしい。こういう改変はやめてほしい。

いまのところ現存最古の駅舎は明治19年の亀崎駅(愛知県半田市)だと言われている。牟礼駅は本来明治19年に開業予定だった。しかしコレラの全国的な流行によって工事が遅れて開業が21年にずれこんだ。

わたしは部材の刻みは19年に終わっていたと思う。だからこの牟礼駅は亀崎駅とほぼ同時と言って差し支え無かろうと思う。

Img_7650 Img_7672_20240207093301 Img_7656_20240207093401 
2023.08.30、長野県飯綱町

|

建築探偵の写真帳」カテゴリの記事

建築研究」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。