明治村の鉄道工場(新しいほう)
新しいほうは16年後に建てられた。よく似ているが、こちらは国産だと言われている。すべてが国産なのか部分的に輸入品も使ったのか見ただけでは分からない。
下弦材は1本から2本に変更されている。これは強度的に英国製に及ばなかったからか。もしくは積雪に備えて屋根を強く作る必要があったからか。部材寸法も小さく分割されている。英国製のような長いものが作れなかったからなのだろうか。
下弦材の継手には束材と斜材も同時にはめこまれてボルトで締められている。部材が増えてトラスは複雑にはなったが、それでも軽やかな美しさは失っていない。その軽やかさは、このボルト1本の継手のシンプルさに起因すると思う。
2023.11.19、岐阜県犬山市
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