2023年10月24日 (火)

諏訪立川流研究(6)

十間廊(じっけんろう)昭和34年に再建された。長い建物で渡り廊のように吹き抜けている。風が通り抜けて気持ちよい。柱が丸いのも輪郭を優しくしている。奥に上段があり、そこだけ格子がはめられている。その場所だけ特別感があり、神事を行うための施設であることが分かる。

とくに彫刻があるわけではないが、美しい建物だ。春宮の下馬橋でも思ったが、プロポーションが美しいのが信濃建築の特徴かも知れない。

元は神原廊(ごうばらろう)と呼んだらしい。春に鹿の頭を75頭分を並べる御頭祭(おんとうさい)を行うという。金気を克して木気を援けるという春をことほぐ祀りなのだろう。

前宮(まえみや)は元、本宮があった場所だそうだ。古墳群のなかにあり、昭和になってから社殿が建てられた。それまで社殿はなかったのだろう。

Img_7467
Img_7470
Img_7468
2023.08.29、長野県茅野市、前宮

|

建築研究」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。