雷雨の修学院離宮を参観した(2)
隣雲亭の開け放した軒先が見たかった。雷雨のなかにいると名前のとおり雲の隣りのように感じる。軒桁はまっすぐな丸太で柱も丸太だった。古びた丸太であるゆえに、肩肘張らない自然で優しい回廊となっていた。
雨に煙る浴龍池が見下ろせた。まさに龍が水浴びをしているように見える。隣雲亭から池までの斜面に大きな樹木はなく大刈込としているので景色がよく見える。この庭園は今まで見た庭園とはまったく似ていない。見通しを大事にする英国風景式庭園が近いと思う。
一二三(ひふみ)石のオリジナルも見た。赤と黒なのがおもしろい。赤は鞍馬石だという。これはチャートだろう。赤と黒は五行説でいうところの陽気と陰気を示す。
2023.08.24、京都市、修学院離宮、隣雲亭
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