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2023年7月

2023年7月30日 (日)

天理図書館の避雷針の根本も読めるのか

特別に屋上へあげていただいた。ここは撮影可能エリアだった。書庫の上に避雷針が2本あり、その根元に不思議な飾りがついていた。これも読めるのだろうかと参加者と盛り上がった(もちろん誰も読めはしない)。外から見えにくい避雷針の根本を飾ったのは、屋上を休憩スペースとして開放していたからだろうと思う。

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2023.07.23、奈良県天理市

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2023年7月29日 (土)

天理図書館の照明格子は読めるのか

玄関階段の壁手すりに照明が埋め込まれている。その飾り格子が不思議なアールデコ模様なのだが、これが読めるのではないかと参加者と大議論になった。しかし誰も読めない。アルファベットでTENRIなどと書かれていそうなのだが判然としない。読めるかたのご教示を乞う。

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2023.07.23、奈良県天理市

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2023年7月27日 (木)

天理図書館のモザイクタイル文様はなにか?

まいまい京都のツアーで図書館へ行った。図書館のかたにお願いして玄関ポーチの泥除けマットをはずしてもらったところ見事なモザイクタイルワークが出てきて一同大興奮。ちょっと不思議な文様。どんな意味があるのだろう。

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2023.07.23、天理図書館

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2023年7月26日 (水)

中津の三角工場(2)

三角工場の別アングルを撮ってきた。もともと台形平面だった工場の片側に三角形の増築をしたことがよく分かる。とてもよくできている。

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2023.07.20、大阪市北区中津

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2023年7月25日 (火)

新しい仕事場から能勢街道を描いた

大阪中津に仕事場を借りた。その窓から能勢街道を見下ろして描いた。旧街道の曲がり具合がたまらない。これで5分くらい。

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2023.07.24 / A5ノート、ボールペン / 大阪市北区中津

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2023年7月24日 (月)

ルビノ京都堀川(1972)

2023年3月いっぱいで閉館した。前面が村野没後の増築だったようにも思うが定かではない。内外部とも村野ディテールにあふれた作品でおもしろかった。村野格子もあった。

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2023.07.21、京都市上京区

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2023年7月23日 (日)

昭和ビル北館の窓格子はアールデコなのか?

戦後に外観は改造されているように見える。南館はまがうことなき表現主義建築なので、北館も似たスタイルだったのではないか。窓格子だけ見るとアールデコに見えるが、おそらくこれも表現主義の範疇なのかも知れない。

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Img_5533北館
Img_55302南館
2023.03.21、神戸市、昭和ビル

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2023年7月22日 (土)

いまさらスクラップアンドビルドをするかな

左が新道小学校(1936-37)跡、右が宮川町歌舞練場(1916)跡。

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2023.07.16、京都市東山区

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2023年7月21日 (金)

「天然洗い出し仕上げ」を見つけた

コンクリート製の外部階段が風雨にさらされて、中の骨材が表面に現われていた。まるで小石混じりの砂浜のようで美しい。小石の粒が大きいので最初から洗い出し仕上げだったのかも知れない。そのほうが滑り止めにはなるだろう。こんど行ったらよく見てくる。

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2023.07.20、大阪市北区中津

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2023年7月20日 (木)

アンティックハウスめでたく上棟

設計を始めて足掛け3年、めでたく上棟した。棟梁はじめ職方衆には感謝しかない。

構造は在来工法だが木組みは伝統的な手刻みである。床梁は渡りアゴでクロスさせている。梁の継手は金輪継ぎだ。金物を付けなくてもしっかりしている。

元来、金物は木組みの補強用だったのだが、現代では緩い木組みを金物で締めあげる工法に変化してしまった。その点、ここでは木組みがしっかりしているので金物は補強としての役割を守っている。

いつかはわたしも伝統工法の木造を設計したいのだが、在来工法でもここまでできるという事例となればうれしい。

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Img_6576わたりアゴ
Img_6577_20230720074901金輪継ぎ
2023.06.14、上棟

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2023年7月19日 (水)

東魚屋(うおや)町の町内会設置型街灯の跡を見つけた

明治末の都市改造「三大事業」後に、各町内会(公同会)が競って街灯を設置した時期がある。町内の町家の2階から鉄パイプの棒を差し出し、その先に球形ガラス玉の照明が取り付くものが多かったようだ。その跡がいまでも市内に残っている。これはその事例なのだが、今でもライトを取り換えてお使いになっている。町内会設置型で活きた状態のものは極めて珍しい。

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2023.05.25、京都市上京区東魚町

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2023年7月18日 (火)

天沢履(てんたくり)の祇園祭

薙刀鉾(なぎなたぼこ)をスケッチして気がついたことがある。赤いのである。たまたまかとも思ったが、描いているうちに、これはわざと赤く見せているのだろうと思い至った。なぜ赤いのか。最初、五行説の火気の赤かと思ったが、それでは成り立たない。なぜなら祇園神である牛頭天皇は金気と言われており、火気を嫌うからだ。ではなぜか。

柱の上方に縄の結び目がある。数えてみると7つだった。ようやく、ああそうか、と気づいた。これは七赤(しちせき)金星の沢(たく)なのだ。だから赤くなければならないのである。薙刀鉾は名前のとおり金気の車で、それは八卦の沢をしめしている。金気の神様・牛頭天皇に奉仕する。ここに天沢履(てんたくり)の易のかたちが成立する。

天沢履は虎の尾を履んでも大丈夫という意味だ。この場合の虎は疫病をさす。天沢履は最上の疫病除けの呪いなのだ。

描き終わって四条通りを見渡すと函谷鉾(かんこぼこ)が目に入った。赤い。そして縄の結び目が7つ。遠目に見ても長刀鉾そっくりではないか。函谷鉾は長刀鉾と表裏なのではないか。これはまた別の謎である。

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2023.07.13/ヴァフアール水彩紙粗目F4、グラフィックペン0.5、固形透明水彩 /祇園祭

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2023年7月17日 (月)

新京極通りの近代建築、池田屋

文具店だった池田屋さんには「雲州元祖、亀高算盤」の看板が残っている。雲州算盤とは出雲(島根県)で作っているソロバンのことで亀高算盤合名会社は今もある。亀高と書いて「かめだけ」と読むそうだ。HPによれば大正11年創業。

その看板の上に電灯付看板の跡も残っている。上部に球型電球、下に行灯型の看板照明があったらしい。こうした装置が残っているのは珍しい。

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2023.07.08、京都市中京区、新京極通り

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2023年7月16日 (日)

高原でスケッチ教室を開いた

養父のスケッチ教室で名草神社へ行った。市役所前に集まったときは蒸し暑かったが、妙見山の名草神社へ上がると涼しかった。樹齢300年ほどの妙見杉の群生地でヒグラシが大量に鳴いていた。まるで別世界である。神社はほぼ貸し切り状態で3時間ほど気持ちよくスケッチできた。本殿の軒下に満載の彫刻が見事だった。

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2023.07.15、兵庫県養父市、名草神社

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2023年7月15日 (土)

新京極通りの近代建築、野沢屋(?)

よく似た近代建築が2棟並んでいる。七条通りの村瀬本店肉店によく似ている。端正なシカゴ派風のスタイルでなかなかよい。

「京都市の近代化遺産」2006には木造2階建てとある。実際には北側は3階建てだ。2棟とも陸屋根なので鉄筋コンクリート造にも見えるが、これは木造なのだと思う。昭和はじめの木造2階建ての陸屋根建築は住宅付属洋室などいくつも残っているので珍しくはない。

おそらく南側が古くて北側へ増築したのだろう。南側は池田屋の看板が残っている。北側は30年ほど前までは文具店だった。北側が野沢屋だったような気がする。同書は池田屋、野沢屋とも住所を「新京極通り蛸薬師下ル東」としているが、これは「新京極通り蛸薬師下ル東側町」の誤記だろう。

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2023.07.08、京都市、新京極通り

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2023年7月14日 (金)

恒例の祇園祭のスケッチ授業をした

鉾立のスケッチに出た。組み立てるときの大工方のようすは見ていて楽しい。わたしは長刀鉾をスケッチした。すでに飾りつけも終わっていて華麗な姿を見せている。形といい色といい室町時代の美意識はぶっとんでいる。これが「かぶき」なのだろうか。

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2023.07.13、京都市祇園祭

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2023年7月13日 (木)

1928ビルで斜め描きスケッチの練習をした

パースの手法は画面周辺がゆがむのでスケッチ向きではない。ただし、どう描けがよいのか分からないときのヒントにはなる。そう断ったうえで二点パースの仕組みを説明して実演した。斜め描きは正面描きよりも形がよく分かるという利点もある。1時間ほど暑いなかでスケッチしたあと1928ビル地下のアンデパンダンで講評会をしながらビールで涼んだ。

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2023.07.08、京都市三条通り1928ビル

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2023年7月12日 (水)

家庭料理おひるや

地下鉄中津駅を上がったところにある。木造下見板張りの建物で1階は食堂だ。板張りがよい味を出していてなかなかよい。一度中へ入ってみたい。戦後すぐの建物に見えるが戦前かもしれない。

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2023.04.27、大阪市北区豊崎

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2023年7月11日 (火)

寺町通りの伊藤組紐店

鉄筋コンクリート造りに見えるが確信が持てない。スチールサッシが古そうだが引き違いなので戦後かもしれない。端正なモダニズムであることは間違いない。

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2023.07.08、京都市寺町通り

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2023年7月10日 (月)

中津で三角工場を見つけた

三角形の三角形平面で建っている。木造ならなんだってできるという心意気がよい。左側に増築したようす、古びた下見板、屋根の上の小さな腰屋根、どこも見てもとてもいい。わたしの理想の建築である。

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2023.07.06、大阪市北区中津

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2023年7月 8日 (土)

木之本町のテグス工場

町歩きマップにレトロ工場とあったので見てきた。トタン屋根が長く続いて存在感がある。いまもお使いになっているようだ。土壁に雪避けの板張りで、板張りがトタン張りに取り換えられたようすも風情があってなかなかよい。テグスとは釣り糸やビーズ飾りの芯にするような細い糸のことで、元は蚕糸だったそうだがいまはビニール製だ。蚕糸にしろビニールにしろ端をつかんで長く伸ばすので工場も長くなる。これだけ長いのだからギャラリーにすればとてもよい。常滑の暮布土通りと同じことがここでできよう。

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2023.07.02、滋賀県長浜市木之本町

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2023年7月 7日 (金)

きのもと交遊館(旧湖北銀行木之本支店、1935)

なかなか見ごたえのある様式建築だ。この列柱が石ではなくテラゾーなんだよな。驚きだよ。テラゾーとは人造積研ぎ出し仕上げのことで、大理石の粒を混入したモルタルで成形し、表面を研磨して大理石粒の断面を光らせて大理石風に見せる仕上げのことだ。結構古くからある仕上げだが、これだけ大きいのは珍しい。わたしは池田銀行本店で同じ仕上げを見た。館のHPによれば京都の川端組施工、設計者不詳、1935年竣工。前面から5メートルほどを保存し後ろ側は既存部を解体して増築したそうだ。ほとんど外壁保存である。わたしが担当したらなんとしても内部を残すだろう。もったいない。

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2023.07.02、滋賀県長浜市木之本町

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2023年7月 6日 (木)

天理大学1号館(1926)

天理教の海外布教を目的にひとつとして開校した天理外国語学校の本館。全体的の装飾を抑えているが三連アーチまわりの派手な帯飾りや玄関脇の門灯などおもしろい。正面を3分割して左右を15センチほど前に出している。3分割したのはリズム感を出すためだ。さらにそこから1.5メートルほど門構えを前に出して積み木のような構成美を作り出している。

門灯は銅の切金細工でできている。花びらのように薄い切金と小人の帽子のようなとんがり頭とがよく響きあっている。玄関ポーチには淡いベージュ色の砂岩が貼られていて、玄関からの光を柔らかく受け止めていた。なかなかよくできている。

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2023.06.23、奈良県天理市

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2023年7月 5日 (水)

天理図書館は正面がおもしろい

2階が入口なのは中之島図書館と同じだ。1階には下足室のほか食堂もあったらしい。階段まわりがよくできている。両脇に大きな花鉢を配し、手すり壁には埋め込み型の照明が仕込んである。

石を削りだした串ダンゴのような装飾はライトが帝国ホテルで行っている。この図書館がライト風と言われるゆえんだ。

ライトっぽいのはここだけで、ほかはロマネスク調だ。玄関ポーチの片隅に石造りの噴泉があった。いかにもロマネスクの修道院のようである。

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2023.06.23、奈良県天理市

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2023年7月 4日 (火)

木之本町のたばこや呉服店

きれいに修理されているので大切にお使いになっているのが分かる。昭和7年ごろに見える。軒下、窓回り、窓下に左官仕事のモルタルレリーフがある。窓下の菱形は何のマークだろう。アールデコっぽくておもしろい。

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2023.07.04、滋賀県長浜市木之本町

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2023年7月 1日 (土)

天理図書館のモザイクタイル(1930)

玄関ポーチのモザイクタイル。さわやかな美しさがある。なかなかよい。緑の枠のなかに葉っぱのような菱形模様がある。言葉の「葉」なのかもしれない。川島智生著「岩崎平太郎の仕事」によれば島田良馨(よしか)の設計。

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2023.06.23、奈良県天理市

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