2023年6月 6日 (火)

池田の K 家住宅 (1930)その2

アーチがあるがそれは飾りアーチなのだ。アーチから下はタイルで装われている。タイル部分とアーチ部分とを玉子型の帯状飾りが縫い留めている。1階と2階の窓のあいだの小壁に楕円のメダルがはめられている。いずれも型押しのモルタル製だが、それがよい具合に風化したようすが愛おしい。タイルは小口サイズのボーダータイルで、ベージュ色が親しみやすい。細部へのこだわりが、施主と設計者、施工者とが楽しみながら作ったろうと想像できる良き建築である。

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2023.06.04、大阪府池田市

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