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2023年6月

2023年6月29日 (木)

天理市三島本通り商店街のアーケード

天理本通りの東側150Mほどは三島本通り商店街という別の商店街だった。天理本通りとアーケードが違う。三島本通り側は道がよい具合に湾曲していてアーケードが生きた龍のようだ。左右に取り付けられた反射板が上向きに曲がっているので、上が暗くて下が次第に明るくなっている。そのグラデーションのおかげで奥へ続く2筋のラインが柔らかく滑らかに見える。よくできている。

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2023.06.23、奈良県天理市

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2023年6月28日 (水)

釣りたぬき 小島漁港(2023.06.26)

およそ1年ぶりに釣行した。曇り空のため日射も強くなくしのぎやすかった。ニイニイゼミがもう鳴いていた。赤潮が出始めており海水はにごっていて透明度は低い。いつもの防波堤で12時から17時まで竿を出した。アジはぽつぽつ釣れているのが見えたが喰いが悪く釣り客も少なかった。

仕掛けは手持ちの2枝では針が大きくエサが取られるばかりだったので、釣り茶屋で買った針の一番小さな(6号)のサビキ仕掛けに変えたところ釣れ始めた。挿しエサはオキアミの中サイズを使った。釣果はスズメダイ10.5-14センチ4尾、ベラ12-16センチ3尾、計7尾だった。スズメダイの型が大きくて驚いた。

隣の関東弁のお父さんと「あれはカワハギだねぇ」「そうですね、カワハギですね」と言葉を交わしながら楽しく釣りができた。

お父さんがカワハギを釣ろうと撒き餌をするが、撒き餌は喰うが針には見向きもしなかった。20-30センチのウマヅラハギの群れだった。次回はカワハギ用の仕掛けを持っていくべし。

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Img_6752ベラとスズメダイ
Img_6754_20230628061301ベラ
Img_6762_20230628061001ササノハベラ
2023.06.26、大阪府岬町小島漁港

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2023年6月27日 (火)

生野の旧日下旅館をスケッチした

駅前に木造3階建ての旅館が残っていると聞いたので行ってみた。車で踏切をわたり細い道をしばらく進むと突然この建物の前に出て驚いてブレーキを踏むんだ。見上げてもフロントガラスからはみ出る迫力だ。あとで戻ってわくわくしながら描いた。暑すぎて立っていられないけど頭に浮かんだ完成形をスケッチブックに出し切るまでは手を止められない。

唐突に神楽坂のアユミギャラリーで毎年開かれていた「近代建築史への旅展」を思い出した。わたしは毎年のように参加していたが2013年に主宰の建築家鈴木喜一さんが亡くなって翌年を限りに中止となった。今も続いていたならきっとこれを出したろう。また鈴木先生にわたしのスケッチを見てもらいたいものである。

第22回 近代建築史への旅展 2011年
https://ayumi-g.sub.jp/ex11/kindaikenchikushiWEB/sketch01.html

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2023.06.17/ヴァフアール水彩紙粗目F6、グラフィックペン0.5、固形透明水彩 /兵庫県朝来市生野、旧日下旅館

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2023年6月26日 (月)

天理本通り商店街の洋館

玄関扉が古そうなので戦前のものに見える。木造かもしれない。いまはお使いになっていないようだ。商店街側は壁面装飾を取り除いたようだが、側面にはきれいに残っていた。X字のレリーフをモルタルで仕上げていていておもしろい。

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2023.06.23、奈良県天理市、天理市本通り商店街

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2023年6月25日 (日)

南海多奈川線深日駅東の架道橋(1944)

ラチス柱とアーチトラスの組み合わせがとても美しい。深日と書いて「フケ」と読む。フケ地名は湿地帯を差すことが多い。戦時中に多奈川に潜水艦工場ができて、それへの連絡用として敷かれた路線だという。

この鉄橋は深日駅の東側にあって駅とのあいだは鉄筋コンクリート製のアーチになっている。いつもバスから見るばかりなので詳細は不明だ。深日には洋館もありそうなので歩いてみたい。

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2023.06.24、大阪府岬町

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2023年6月24日 (土)

生野に導水橋があった

 これは掛樋(かけひ)だと思う。コンクリートと鉄骨の併用構造は珍しいだろう。昭和初期のものに見えるが詳細不詳。水路部分に鋼管を敷いているので、今でも水が流れているらしい。

水路両側の立ち上がり部分の上面にアンカーボルトが見えるので、さらになにかが載っていたようだ。フタがあったのかも知れない。

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2023.06.17、兵庫県朝来市生野

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2023年6月23日 (金)

生野は格子が美しい(2)

このタイプの町家が多いような気がする。右から土間(出入口)>格子>出格子の順だ。出格子の意匠がことのほか凝っている。こういう形式があるのだろうか? あるんだろうな。勉強します。

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2023.06.17、兵庫県朝来市生野

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2023年6月22日 (木)

生野のマルフク新聞舗

生野駅前を少し歩いたところの新聞屋さん。戦前のものに見える。表はモルタル仕上げだが、裏は下見板張りだった。もとは全部が下見板張りだったのかも知れない。2階に大きな部屋があるように見えるので、なにか教室のようなことをやっていたのかも知れない。

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2023.06.17、兵庫県朝来市生野

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2023年6月21日 (水)

生野は格子が美しい

生野は格子の美しい町だ。なかでも松田商店の格子は上部に切り抜き飾りがあって、ことのほかきれいだ。生野でもっとも美しい格子のひとつだろう。切り抜きは釣鐘型にも見えるし矢羽根のようにも見える。先端が二股に分かれた鏑矢が並んでいるようにも見える。いつまでも見ていられる。

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2023.06.17、兵庫県朝来市生野

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2023年6月20日 (火)

旧生野警察署(1886)

明治10年代の建物がこれほどの保存状態で遺っていることに驚く。丁寧な復元改修をほめるべきだろうが、それ以前にこの建物がいかに地域で大切にされてきたのかが分かろうというものだ。いまも生野一区公民館として日常的に使われている。

謎がある。なぜ扉が3つあるのか。しかも中央の扉にはドアノブがない。ドアノブのないドアを初めて見た。理由は分からないが江戸時代の代官所や奉行所の作り方と関連があるのかもしれない。

左右の小扉上のアーチ型庇がとてもよい。波型の軒飾りが愛らしい。よく見ると銅板の先端も半円形に切り込んでいる。銅板部分は復元だろうが元からこうだったのだろう。手が込んでいる。こうした細かい仕舞いが全体の密度の高さを生み出しているのだろう。とてもよい建物をみせてもらった。

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2023.06.17、兵庫県朝来市生野

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2023年6月19日 (月)

養父スケッチ教室は2度目の生野

先月に引き続き生野でスケッチ。明治19年竣工の旧生野警察署で実演をした。なかなか愛らしい警察署だ。この後わたしは駅前の旧日下旅館を描いた。暑かったが心楽しい一日だった。

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2023.06.17、兵庫県朝来市生野

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2023年6月18日 (日)

生野で美しい型ガラスを見つけた

生野駅前に散髪屋さんの建物があってガラスに金文字で「理髪館」とあった。大正モダンな感じの店構えで今も営業なさっているように見える。左右のショーウインドウにダイア形の型ガラスがあった。ショーウインドウに型ガラスというのも変なので後補かも知れないが、相当に古いもので美しい。

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2023.06.17、兵庫県朝来市生野

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2023年6月17日 (土)

新町通り三条の洋館

和館付属の応接間の2階建て。よく手入れされていて美しい。2階中央の窓の幅を両脇より大きくして正面性を増している。窓ランマに色ガラスが入っているのが楽しい。軒飾りが多いのでクラシックな感じが強いが、よく見ると直線を主体としたシンプルな飾りだ。大正時代のセセッションに見える。

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2023.06.15、京都市中京区

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2023年6月16日 (金)

石橋商店街のビニル天井が美しい

昼から晴れてたので石橋商店街の青いビニル天井が美しい。ここは以前にスケッチしたが、高角レンズで見たように描く方法もあると気づいた。今度やってみる。

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2023.06.14、大阪府池田市、阪急石橋駅前
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2020.02.16、大阪府池田市、阪急石橋駅前

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2023年6月15日 (木)

神橋たもとの建物

姫宮神社の神橋のたもとにある。昭和30年代のものに見える。小学校風の木造で窓が大きく明るくて使いやすそうだ。2階の窓下が低いので座敷なのだと思う。公民館のような建物だと思うが看板がないのでいまは使っていないのかも知れない。また今度行ったら聞いてみる。

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2023.06.15、兵庫県朝来市生野

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2023年6月14日 (水)

中津商店街あたりの風景がよい

最近、中津にコワーキングスペースを借りたので周辺をよく歩いている。ものすごくおもしろい。

商店街は屋根が失われて久しいようだ。店舗はほぼシャターが締まっているがところどころカフェやギャラリーや建築事務所などが入っておもしろくなっている。

建物はほぼ昭和初期の木造2階建てだ。しかも商店街を軸に1.5キロ四方ほどの街区全体が昭和初期のままの姿で残っている。これはもう街区全体を登録文化財にしてもよいと思う。

まだすみずみまで歩いていないので、これからゆっくり町の成り立ちをひも解いていきたい。楽しみである。

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2023.06.01、大阪市北区中津3丁目

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2023年6月13日 (火)

京都市動物園の最古の建物

噴水前のパーゴラが思いのほか古かった。今となっては園内で最古の建築だろう。見たところ昭和初期に見える。タイルがよい味を出している。床はクリンカータイルに見えるが磁器質タイルの模様貼りかもしれない。腰壁は布目タイルだった。

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2023.06.03、京都市動物園

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2023年6月12日 (月)

ヒョウタンの破風飾りがあった

伊居太(いけだ)神社のご神門の唐破風の破風飾り(兎毛通というらしい、うのけどおし)がヒョウタンだった。なぜヒョウタンなのか。池田は酒造りの町だったが、伊居太神社の宮水で酒造りをするのだろうか? ヒョウタンは宮水の象徴なのか?? それとも本殿が豊臣秀頼の再建なので、豊臣家に敬意を表して豊臣の家紋である千なりヒョウタンを掲げたか?

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2023.06.04、大阪府池田市、伊居太(いけだ)神社

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2023年6月11日 (日)

レンガ蔵を見つけた

レンガ造りの蔵があった。軒回りのレンガを斜めに使った飾り積みがよい。背が高いので醸造関係の蔵かも知れない。池田は思っていた以上に戦前の建物がたくさん残っていた。また歩いてみたい。

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2023.06.04、大阪府池田市

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2023年6月 9日 (金)

平板切り抜きの透かしランマを見つけた

池田市にある稲束家住宅を見てきた。横の路地の門上のランマがおもしろかった。いまは門はふさがれているようだがランマは残っていた。巾3センチほどの平板を隙間をあけて打ち付け、ところどころ三角形に切り抜いて模様にしている。とてもおもしろい。こうした透かしをわたしは大倉三郎設計の京大農学部演習林事務所でみた。大倉はこうした伝統的な意匠を知っていたのだろう。

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2023.06.04、大阪府池田市、稲束家住宅

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2023年6月 8日 (木)

京都岡崎の I 邸

岡崎公園あたりは洋館がまだ残っている。ここは改修を重ねて丁寧にお使いのようだ。次の改修のときに外壁をドイツ壁風の吹付仕上げにしてはどうかと思う。「京都市の近代化遺産」に大正から昭和初期とあった。設計施工不詳。

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2023.06.03、京都市左京区岡崎

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2023年6月 6日 (火)

池田の K 家住宅 (1930)その2

アーチがあるがそれは飾りアーチなのだ。アーチから下はタイルで装われている。タイル部分とアーチ部分とを玉子型の帯状飾りが縫い留めている。1階と2階の窓のあいだの小壁に楕円のメダルがはめられている。いずれも型押しのモルタル製だが、それがよい具合に風化したようすが愛おしい。タイルは小口サイズのボーダータイルで、ベージュ色が親しみやすい。細部へのこだわりが、施主と設計者、施工者とが楽しみながら作ったろうと想像できる良き建築である。

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2023.06.04、大阪府池田市

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2023年6月 5日 (月)

池田の K 家住宅(1930)

山崎さんに教えられて一緒に見てきた。とても美しい洋館だ。丁寧な修理を重ねてらっしゃって保存状態が良好なのが頼もしい。中世主義風の作風で名のある建築家の作品と思ったところ「大阪府の近代化遺産」に小笠原建築事務所とあった。住友系の小笠原祥光のことだ。

昭和5年竣工だそうである。北側が木造の和風建築で南側が鉄筋コンクリート造りの洋館だ。洋館は事務所なのかも知れないが、けっこう大きいので集会所機能もあるのかもしれない。煙突があるので地下にボイラー室があって温水ラジエータが各室に備わっていたのだろう。池田を代表する近代建築と言って過言ではあるまい。

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2023.06.04、大阪府池田市

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2023年6月 4日 (日)

カトリック仁豊野教会生野分教会

7年前にもご紹介したように思う。木になっている建物なので今回も現認してきた。母屋が斜めなのでトラス構造であることが分かる。この緩い勾配のトラスなら新興木構造だろう。占領下におけるキリスト教会建築策のときカトリック系で新興木構造はよく使われたので、この分教会もそのころの建築なのかも知れない。旧浅田家住宅の2階から色ガラス入りの木製建具がよく見えた。内部もさぞや見事であろう。

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2023.05.20、兵庫県朝来市生野

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2023年6月 2日 (金)

パークプラザ北梅田(1998)

あまりにもきれいだったので撮った。バルコニーの下が平なので部屋の明かりがよく反射して軒先が浮かび上がっている。不動産情報によれば熊谷組の設計施工で1998年竣工。もっと新しいと思っていた。

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2023.04.26、大阪市北区中津

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2023年6月 1日 (木)

浅田貞次郎翁碑(1935)

浅田家住宅の主である浅田貞次郎の記念碑。セセッション風の幾何学的な銅像台座なので建築家の設計だろうと思うが記名はなかった。碑文によれば播磨鉄道、生野銀行、飾磨町の化学工業などの実業を起こし、同時に政治家として郡会議長から衆議院議員として活躍したとある。幕府直轄だった銀山の町が倒幕によって荒廃の危機にあったとき町の生き残りと再生に尽力した人物だったということらしい。建築家の名前はなかったが銅像は彫刻家堀進二の作品とあった。

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2023.05.20、兵庫県朝来市生野町


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