2023年3月 1日 (水)

30年前の町が残っている

旭区を歩いて気づいたことがあるのでメモしておく。

1 商店街の活気
古い用品店や荒物屋がいまも営業している。店主も客筋も高齢者が多いがまだ活気が残っている。これは無人化の進む大正区とは対照的だ。旭区は大正区よりも30年遅れで過疎化が進んでいる。つまり30年前の風景が残っている。

2 大宮八幡宮の玉垣
玉垣に書かれた企業は鉄工所や製紙場などさまざまな業種の中小企業が名を連ねる。玉垣を新しくしたときの氏子エリアに存在した企業一覧が作れるだろう。旭区は中小企業の工員町だったのだ。

3 残った人々
町工場の多くはもう操業していないかも知れない。操業をやめたとき若い工員は転職しただろう。年金生活のできる熟練工はそのまま町に残っただろう。いま大宮の商店街を歩いている70~80代の高齢者はそうした人々ではなかろうか。そうだとすれば町工場が閉鎖されたのは10ねんから20年ほど前だといえよう。

4 想定される年表

  旭区 大正区
1960年代

開発が進み多数の町工場が操業する。
工場主は30代。
工員のための商店街を備えた借家街の形成。

高度成長期に入り、戦前に創業していた大手メーカーと下請けの町工場が再稼働する。
1970年代 中小企業は海外移転もできず経営難に陥る。 オイルショックを契機に大手のメーカーは生産基盤を海外へ移した。
大手の下請けをしていた町工場の閉鎖が続く。
これは経営者の高齢化が原因のひとつかもしれない。
若年工員が転職し町には年金生活者が残る。
2000年代

工場主の多くが70才を超える。
後継者がいないため閉鎖される町工場が続出する。
若年工員は転職し町には定年退職した元行員が残る

年金生活者が減り街の無人化が進む。
借家街が崩壊し商店街が役目を終える。
長屋がマンションに建て替わる。
2020年代 元行員の年金生活者の高齢化が進む。
借家街の無人化が進み、長屋がマンションに建て替わる。
転入するマンション住民が増え始める。
     


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2023.02.16、大阪市旭区、大宮八幡神社の浪速型狛犬

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