あしざまに言われることの多い新幹線駅舎だがわたしはよくできていると思う。京都駅などは何度も改修されてその良さは失われたが、新大阪駅は当初デザインをよく保持している。ステンレス製サッシュの外壁やアルミ製天井など素材の使いかたがていねいだ。天井高さを必要以上に高くして見通しを確保している。そのことで単調になりがちなまっすぐなロビーを魅力的な場所にしている。2階を一般乗降客用、1階を大型バス用に分けた計画もうまい。「大阪の建築ガイドブック」(1982第三版)によれば設計は国鉄大阪幹線工事局建築課、鉄道会館一級建築士事務所、施工は大林組、1964年竣工。
2017.09.20、JR新大阪駅
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