KDX烏丸ビル(1982)
学生のころ友人がこのビルがおもしろいと言っていて、そのときは何言ってんだ、と思ったが今なら分かる。これはおもしろい。
ピロティの低層部+主要外壁+最上階の3部構成は個展的だが、それぞれの部分が個性的だ。ピロティは大胆な柱張りの構成で外壁部の村野藤吾風の窓と対照的だ。最上階の大きな庇のようなデザインも珍しい。
不動産情報の平面図によればセンターコア方式なので驚いた(参照)。外壁がカーテンウォールであることは外から見ても分からなかった。デザインのおもしろさと構造の明快さが響きあった作品と言えよう。
ちなみに低層部右側のガラスボックスは改修した部分だったと思う。KDXのHPによれば1982年竣工、設計は松田平田坂本設計事務所、施工は竹中工務店。松平坂本事務所はあまり知られていないが商業ビルや公共建築を多く手掛けた中堅設計事務所。
2016.03.13、京都市中京区
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