2022年6月28日 (火)

旧乾邸のディテール(1)

初見の印象は思ったよりモダニズムだということだ。まだよく分からないところもあるが、気になったところをメモしておく。

その前に保存のいきさつを紹介しておこう。

この建物は保存運動の結果、相続から物納の流れを変えて神戸市所有になったと理解している。ウイッキでたしかめたところ震災前に市の購入が決まっていたそうだ。そういえばそうだったような気もする。

震災の結果、購入計画が宙に浮き物納の流れになったところを巻き返したということのようだ。よく遺せたものである。保存運動にかかわった方々には感謝しかない。

保存が決まった2010年ころから見たいと思っていた。しばらく改修工事で閉まっていたと思うが、そのうち抽選式の公開が始まった。でもハガキを出すのが億劫で伸ばし伸ばしになっていた。今回初めて応募したところ、めでたく入選し見学することができた。

当日は保存運動が形を変えた旧乾邸管理会が案内しくてくださった。日頃からお庭の草引きなどをボランティアでなさっているそうだ。頭が下がる思いである。建物も幸せな老後を過ごしているようで見ていて気持ちがよかった。

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2022.05.19、神戸市東灘区住吉

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