2022年6月12日 (日)

小堀遠州の孤篷庵を見学した

特別公開していたので見学した。40分間のガイドツアーだったが分かりやすい解説だった。撮影スケッチとも不可だったので画像はないが印象に残ったことをメモしておく。

まず方丈前の庭が赤土のテニスコートのようで驚いた。赤い庭は初めて見た。刈込が波を表し赤土が海を写すと説明があったが、なぜ海が赤いのか。八卦では赤は悦びの色だが、五行では燃え盛る炎の色だ。火気を供えて土気を増すか、金気を滅ぼして木気を援けるか、そのどちらかだろう。孤篷庵を開いた理由と関連していると思う。ただの隠居所ではないような気がする。

ふたつめは茶室・忘荃(ぼうせん)席の明かり障子が美しかったこと。障子の下がにじり口になっているとは知らなかった。西向きであるので日除けの障子だと説明があった。障子に夕陽が映って真っ赤になるのではないか。障子のむこうには真っ赤な庭が広がる。赤土の庭と赤い光に染められた茶室、これは阿弥陀来迎の浄土を示すのではないか。

3つめは重ねられる月のイメージ。まず門の敷石が月の形に見えたこと。次に忘荃席の明かり障子の下に「露結」という臼型の手水鉢があること。露結耳とはうさ耳のことだそうだ。臼はウサギが餅をつく臼なのだろう。3つ目は忘荃席の床の間に月が描かれていること。これらの月は何を示しているのだろうか。忘筌席の月のなぞかけが解ければ赤い庭の意味も分かるだろうか。これから少しずつ考えてみたい。

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2022.06.09、孤篷庵への途

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