2022年6月17日 (金)

奈良女子大記念館のディテール(6)

長椅子も当時のものだろう。昔の女子学生用なので座が少し低い。冷えないように座面に綿が入っている。それに合わせて窓の下も低く、座った状態で外が眺められる寸法になっている。窓下のパネルは階段手すりと同じゴシック風の模様だ。どことなく不思議の国のアリスに出てきそうな建物である。

2階の講堂には古いグランドピアノが置いてあった。この日は卒業生の見学者も多かったようで、このピアノをおもいおもいに弾くかたも多かった。それがいかにも女子師範学校という感じがした。

山本は学校校舎を生涯作りつづけた建築家だが、そこで学ぶこどもたちのようすを思い描いて設計したのだろう。ここは女の子たちが学ぶ場所だ。だからこの校舎はアリスに出てくるような楽し気な模様で満ちているのだろう。

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2022.05.04、奈良女子大学記念館

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