2022年5月 7日 (土)

タイルの100年(6)泰山タイルの裏を見よ

泰山(たいざん)タイルの裏が展示されていてさすがイナックスライブミュージアムだと思った。

みなさんはタイル産業の業態をご存知だろうか。常滑でも多治見でもタイルの産地を歩けばガス窯1基で稼働している小さな独立工房がたくさんある。

それらは茶器をメインとしながら副業としてタイルを焼いてきた。タイルメーカーは自社で作るばかりでなく受注状況に合わせてそうした独立工房に下請けさせるのが常だった。だから同じタイルでも違う窯で焼いたものが混じるのだ。

また受注したタイルが多岐にわたる場合、メーカーが問屋機能を発揮することもある。複数メーカーのタイルを取り揃えて納入することもあるのだ。だから納入されたタイルの一部が泰山タイルだとしても、全部がそうだとは言い切れない。

タイルメーカーの特定はさほどに難しいものがある。軽々と泰山と決めつけては当時活躍していた他メーカーをないがしろにすることにもなりかねない。その点、タイル裏の刻印を確かめることができれば決め手になる。さすがである。

展示は盛りだくさんで一度では見切れない。しかも3館巡回展のため途中で展示替えがあるようだ。何度でも足を運びたいものだ。タイルのお好きなかたにおすすめの展覧会である。

「タイルの100年」 2022/4/9ー8/30
巡回展示 イナックスライブミュージアム、多治見モザイクタイルミュージアム、江戸たてもの園
https://livingculture.lixil.com/topics/ilm/clayworks/exhibition/japanesetile/

Img_2839
2022.04.23、愛知県常滑市、イナックスライブミュージアム

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