2022年5月13日 (金)

堀口捨巳の常滑陶芸研究所を見た(5)

突然訪問したにもかかわらず応接間も開けてくださった。建物の見学者に慣れてらっしゃる。どこを見てもよいという。ヲタク用語でいうところも「野放し」だ。うれしい。写真も撮ってよいと許可をいただいた。ありがたい。

応接間はなぜか真っ赤だった。床のPタイルもソファーも赤い。緋毛氈を敷いた野点の気分を表しているのかも知れない。茶室が付随しているが、わたしには何の写しなのかさっぱりだ。茶室の左側の棚には常滑焼の茶器が飾られている。だから茶室も茶器と同様展示物扱いなのだろう。

おもしろいと思ったのは天井だ。高いところと低いところがある。応接セットの上は少し低くてアルコーブ風の落ち着いた感じにしている。

応接セットと茶室のあいだは天井が高い。ここは展示物を見るための通路に当たるので高くしたのだろう。その部分は天井板を市松貼りにしている。天井の段差の部分に照明を仕込むあたり芸が細かい。こういう天井をわたしも作ってみたい。

Img_2858
Img_2859
Img_2860
2022.04.23、常滑陶芸研究所

|

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。