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2022年3月

2022年3月31日 (木)

謝ビル

1階の左側が改造されているが旧状をよくとどめている。窓上や左右の付け柱上部にセセッション風の飾りがついていておもしろい。良質な大正モダンに見えるがリスト未掲載物件で詳細不詳である。壁が厚いのでレンガ造に見える。グーグルマップの航空写真で見ると屋根が掛けられているので鉄筋コンクリート造ではなかろう。もしレンガ造だとすれば中央区内でも残り少ない事例となろうがいかに。

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2016.03.03、神戸市中央区

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2022年3月30日 (水)

和栄ビル別館(解体)

岸本産業ビルの隣にあった。雑貨屋やカフェが入っていい感じの古ビルだった。2階の大窓が建物の特徴。明るくて気持ちのよい部屋だったろう。一見、鉄骨造に見えるが木造だとわたしは思う。わたしには戦前のものに見えたがネット上には戦後説もありなんとも言えない。階段を見れば時代推定ができたろう。中へ入っていればと悔やまれる。不明を恥じるというやつだ。
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2016.03.03、神戸市中央区

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2022年3月29日 (火)

釣りたぬき 小島漁港(2022.03.28)

良く晴れた穏やかな日和だった。心配していた風もなく安心して釣りができた。12時10分出竿し1時間ほどスズメダイを釣る。港のなかほどにウミウがいて盛んにアジを食べている。ただしアジは岸へは寄り付かず姿も見えない。

スズメダイが水深2メートルほどのタナで群れているのがよく見える。ときどき赤いものが混じるがそれはメバルの稚魚だ。底には大型のクサフグが原潜のように泳いでいるのが見える。水のなかが見えるのが楽しい。

2時をまわるころスズメダイのタナが4メートルほどに下がり喰いつかなくなった。引き潮と関係があるのかも知れない。アタリが無くなったので午後4時に納竿した。仕掛けはサビキにエビを付けた。釣果はスズメダイ10-12㎝5尾、メバル稚魚10㎝1尾。

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ほとんどがスズメダイ

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左)刺されると痛いオニカサゴ、右)クサフグ
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左)スズメダイ、右)メバルの稚魚
2022.03.27、大阪府岬町小島漁港にて

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2022年3月28日 (月)

KISCO(株)神戸営業所(旧岸本産業ビル)

ゴムの輸入販売業として創業した岸本産業の本社ビル。階段状にセットバックするフォルムが独特だ。ラインの入った壁手すりを傾斜させている。そのことが階段状のフォルムを引き立てている。ライト風にも見えるが工業用のゴムバンドをモチーフとしたのかも知れない。

「兵庫県の近代化遺産」(2006)には竣工年を昭和初期とするだけで設計施工不詳である。

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2016.03.03、神戸市中央区

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2022年3月27日 (日)

昭和ビル(1935)

昭和ビルの裏側。近代建築は裏側が良い。分離派建築と言ってよいだろう。とても不思議な装飾が随所に散りばめられていて見ていて飽きない。「兵庫県の近代化遺産」(2006)によれば1935年竣工、設計施工不詳。
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2016.03.03、神戸市中央区

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2022年3月26日 (土)

神戸市中央体育館(1965)

 おおざっぱに言えば8本の支柱で建っている。写真左右の色の濃い部分が支柱で各面に2本ずつある。これは東京ビックサイトやベルリンのナショナルギャラリーと同じ構造でスーパーストラクチャーなどという。この構造のおかげで最上階のスタジアムを広く作ることができる。1965年のスーパーストラクチャーは早い事例かもしれない。しかも構造を隠さずに積極的に見せる意匠は今でも新しい。公式HPによれば1965年竣工、設計施工不詳。

(追記)
日本免震協会のHPに興味深い文章があった。大梁の付け根が免震構造になっているそうだ。神戸大学の構造学者・尭天義久(1921-2013)が関わっていたという。

川口健一氏「地震が伝えるメッセージ、ある大スパン免震建築との出会い」
https://www.jssi.or.jp/bussiness/doc/057_foreword.pdf
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2016.02.29、神戸市中央区

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2022年3月25日 (金)

湊川神社前のシャチホコ

中央幹線に面した土塀の上にいる。陰陽の2種あり。いずれも柔らかい体に動きがあって力強い。夜な夜な謀議しているような怪しい魅力に満ちる。シャチホコの現代アートだと思うが詳細不詳。
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2016.02.29、神戸市中央区湊川神社前

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2022年3月24日 (木)

京橋(神戸市)1921

橋灯が復元されていてとてもよろしい。親柱に神戸市章をあしらっているのもおもしろい。こうしたささいなものでも残っているととてもうれしい。橋の先にある第1~3突堤の竣工が大正10年なので、そのときのものだと思う。

手すりには違和感がある。これも復元だが元通りなのかどうか不明。なぜ赤くしたのかも知らない。

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2016.02.29、神戸市中央区

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2022年3月23日 (水)

NTT神戸会館

窓も壁もパネル化されているように見える。そのパネルを上下階のコンクリート床のあいだに立て込んでいる。パネルの薄さのために軽やかなファサードに仕上がっている。建物の一部を工場製品化して工事を合理化するとともに、工業製品ならではのデザインを実現させている。1950年代に見えるが詳細不詳。

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2016.02.29、神戸市中央区相生町

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2022年3月22日 (火)

国産3号上屋・国産波止場共同住宅(1970)

同じデザインの建物が3棟並んでいる。1階が倉庫(国産3号上)、2階が事務所、3~5階が集合住宅だそうだ。3階以上に格子をはめて3棟並んだときの街並みの統一感を作り出している。2階を暗い色にして3階以上が軽く浮かんだように見せるのも上手い。1960年代建築はもっと評価されてよい。

神戸開港150年のあゆみ(神戸港関連歴史略年表)によれば3号は1970年竣工。
https://www.city.kobe.lg.jp/documents/7179/koubekounennpyou.pdf
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2016.02.29、神戸市中央区

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2022年3月21日 (月)

神戸港中突堤中央ビル(1962、1973)

ポートタワーに続いて建っている。奥(南館)と手前(北館)の2棟ある。最上階のバルコニーにたてルーバーを入れることで水平性を強調している。水平方向に伸びやかに広がるファサードは神戸港の風景によく馴染んでいる。ポートタワーの垂直性に打ち消されて目立たないが良質なモダニズム建築である。

「中突堤周辺地区の再整備事業、令和3年3月、神戸市港湾局」によれば南館が1962年、北館が1973年の竣工、設計施工不詳。再開発が決まっている。
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2016.02.29、神戸市

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2022年3月20日 (日)

ひみこの庭へ行った

古墳を見渡せるカフェテラス「ひみこの庭」へ行った。ときたま他の客がおらず、古代墳墓を眺めるだけの静かな時を過ごした。ひろびろとした風景が気持ちよい。

見えているのはひみこの墓として古代史ファンのあいだで取沙汰される箸墓古墳である。わたしは訪れたのは初めてだった。全長278メートルの前方後円墳を一周した。思っていたより大きかった。そして墓のすぐ後ろに三輪山がそびえるロケーションがよく分かった。また、箸墓を中心にするように纏向(まきむく)遺跡が広がっていることもよく分かった。纏向遺跡は集落遺跡ではなく祭祀場遺跡である。

ちなみに卑弥呼が活躍したのは3世紀中ごろ。箸墓古墳の推定造営年代は3世紀後半なので微妙にずれている。陵墓に比定されるほどの巨大古墳のなかで埋葬者が女性であるという伝説が残っていたのはここだけであった。そのことが卑弥呼説の契機だが、日本神話と中国史書と考古学資料である古墳とをどこまで重ね合わせてよいものか迷う。

とりあえず箸墓伝説と三輪山との関係、前方後円墳と古代祭祀との関係を考え直す必要があろう。箸墓を眺めながらそんなことを考えた。

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2022.03.13、奈良県桜井市「ひみこの庭」

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2022年3月19日 (土)

武田五一の部材が展示されていた

京都府立図書館の玄関ホールに旧図書館の部材が展示されていた。扉、階段手摺、天井飾りなど見どころ多し。圧巻は天上飾りで、欠けているため断面が見えて勉強になる。おそらくいくつかのパーツを現場で組み立て、継ぎ目をコテ仕事で隠しているのだと思う。次に行ったときにもっとよく見ておく。

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2022.03.18、京都府立図書館

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2022年3月18日 (金)

武田五一の街路灯が無くなっていた

噴水の両側にあった街路灯が無くなっていた。どこかに保存してあるのならいいのだが。これは小林さんが見つけたもので、わたしもできるだけ言い触らしてきたが及ばなかった。残念である。

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2022.03.16、京都市東本願寺前、工事中
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2021.04.22、電灯部分は失われておりポールだけ残っていた

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2022年3月17日 (木)

スケッチ日和りである

気温が20度を超す陽気で座り込んでスケッチするのが気持ちがよかった。美術館前の階段状の芝生ベンチはスケッチにちょうどよいな。これで1時間くらい。

コピック0.3を使った。スケッチブックをF3からF4に大きくしたが、描きなれたコピックで普通に描けるのだからF3もF4も大きさとしてはさほど変わらないのだろう。このスケッチブックが終わったら次はもっと大きくしてみる。

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2022.03.16/ヴァフアール紙粗目F4、グラフィックペン0.3、固形透明水彩/京都市岡崎公園

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2022年3月16日 (水)

人間のマスク

毎朝マスクを着装するとき、人間の耳が顔の両側にあってよかったと思う。もし猫や馬のように耳が頭の上にあれば、マスクがずり落ちないように頭の上にもヒモが必要だろう。でも、それだと目のあいだをヒモが通ることになってうっとしいと思う。まさに人間の耳は、簡便にマスクを装着できるともに、装着後もヒモのことをあまり気にせずにいられる絶妙の位置にある。人体を造りたもうた神の妙技といえよう。毎朝マスクを着装しながらそんなことを想う。
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2022年3月15日 (火)

読売新聞京都版に載ったよ

読売新聞の京都総局がまいまい京都のツアー紹介をしていて、わたしのフォーチュンガーデンツアーが掲載された。掲載は3月8日(火)の朝刊だが、ネットのアーカイブには残っている。ツアーのようすを丁寧に紹介してくださった。布施さんありがとう。

読売新聞 まいまいと歩く京都 武田五一作品ツアー
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyoto/feature/CO053332/20220311-OYTAT50034/

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2022年3月14日 (月)

石上神宮楼門をスケッチした

奈良県の石上神宮の楼門をスケッチした。鎌倉時代末の建築だそうだ。2階が鐘楼になっていたという2階が1階よりも小づくりだ。屋根が大きくて軒先が深いのがかっこいい。2階のバルコニーも気持ちよさそうだ。

油性マジックで描いた。これで30分くらい。今回からスケッチブックをF3からF4へ大きくした。油性マジックならコピック0.3より太いのでF4くらいの大きさが描きやすい。いろいろ描いて試してみたい。

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2022.03.13/ヴァフアール紙粗目F4、油性ペン極細、固形透明水彩/奈良県天理市石上神宮

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2022年3月13日 (日)

神戸サンボーホール(1969)

背後に見える神戸商工貿易センターの見本市会場としてセンタービルと同時に竣工した。構造とデザインとが一致しているのでリズミカルな美しさを得ている。50年たっても古さを感じさせないのはすごい。なかもさぞかい良いだろうと思うがまだ見ていない。

手許の「建築ガイドブック、西日本編」(第3版、1980)ではビルのデータとして竣工1970年、設計は日建設計とある。センターHPによれば竣工は1969年。ウイッキによれば施工は鹿島建設。
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2016.02.29、神戸市中央区

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2022年3月12日 (土)

神戸レガッタ・アンド・アスレチック倶楽部

運動場側から見た構成がユニークというかユーモラスだ。基本モダニズムなのだが、四角い小窓の連続や3階以上のボックス部分の角の縁取りが個性的だ。設計者は日本人じゃないのかもね。工場風と言えば悪く聞こえるかも知れないが、本当の意味での機能主義建築とはこういう楽しいものをいうのだろう。わたしは好きだ。クラブHPによれば1962年に現在地に移転。建物竣工はそのころだろう。

居留地時代に設立されたスポーツクラブ。日本人も利用できる。レストランは一般も利用可能だそうだ。一度行ってみたい。ちなみにウイッキではレガッタではなくリガッタと表記しているがクラブのHPにはレガッタとある。そりゃそうだろう。レガッタとはボート競技のことで日本で最初期のレガッタ競技はこのクラブで行われていたそうだ。
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2016.02.29、神戸市中央区

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2022年3月10日 (木)

NTT西日本兵庫支店葺合別館

1970年前後のものに見えるが詳細不詳。設計はもちろん電電公社建築局だろう。逓信省らしい正統派のモダニズムである。電話局独特の大きな箱は後ろにある。それと対照的に前面にはバルコニーを巡らせて開放的な扱いとなっている。バルコニーの手すりが太いのはモダニズムを意識しているからだ。屋上の塔屋部分のデザインが特におもしろい。
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2016.02.29、神戸市中央区

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2022年3月 9日 (水)

日本キリスト教団神戸東部教会

きれいに改修してお使いになっている。詳細不明だが、わたしには1950年代の建物に見える。八角形平面の鐘楼を四角形平面の塔の上に据えたのがうまい。こうすることで構造が明確になり、さらに効果的な防水を施すことができる。塔から左右に大屋根が下がるシルエットも美しい。
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2016.02.29、神戸市中央区

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2022年3月 8日 (火)

東灘区の現代住宅

通りがかりに「いいなぁ」と思って撮った。そのとき築後10年は経っていないと思った。この近代建築ヲタクのわたしに築後10年以内の真新しいものを「いいなぁ」などと思わせるとはよほどの手練れである。

大きなガラスの木製サッシュや1階の下見板張りの素材感がよい。ライトを思わせる端正なプロポーションの外壁が、気持ちよく伸ばされた庇の下に納まっている感じがとても勉強になる。往年の小川守之の住宅作品を思い出した。

追記 / 堀部安嗣の「住吉の家」(2015)だそうです。ご教示ありがとうございます。中もおもしろい。
堀部事務所のHP https://horibe-aa.jp/work_089.html

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2016.02.29、神戸市東灘区

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2022年3月 7日 (月)

東灘区の洋館

中世風の木造本格洋館である。スレートを葺いて山折れ部を銅板で巻いている。その巾や形が大正時代の洋館テキストそのままだ。屋根窓の破風板が幅広なのもよい。相楽園の厩舎を思い出す。

六甲ライナーからよく見えるので降りてみたのだが、保存状態が超絶良いのでさらに驚く。何度も修理なさっているのだろうが、細心の注意で元のかたちを維持なさっている。なかなかできることではない。すばらしい。

「兵庫県近代化遺産一覧」(2006)には未掲載だった。

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2016.02.29、神戸市東灘区

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2022年3月 6日 (日)

甲子園口のハーフチンバー

輸入住宅だと思う。柱と横材との接合を長ホゾ差し込み栓留めにしているので驚いて足を留めた。西洋の伝統木構造を正しく再現している。出窓の下支えや軒下の方杖などの意匠も古風でよろしい。わたしもハーフチンバーを設計したいよ。
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2016.02.28、兵庫県西宮市甲子園口

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2022年3月 5日 (土)

甲子園グリーンビル(1969)

1階の居酒屋「とん平」がよい。ここは甲子園球場前なので、いかにもタイガースファン御用達という雰囲気もよい。

ビルはご覧のような典型的な戦後の駅前再開発ビルで、角の丸いところや2階の角に出窓を巡らせるあたり技の利いた秀作である。不動産情報によれば1969年竣工。

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2016.02.28、兵庫県西宮市、阪神甲子園駅前

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2022年3月 4日 (金)

住江橋

橋の中央に照明塔のあるタイプ。普通なら両側に腕が伸びてランタンを掲げるが、四角い穴が開いているので、そこに照明が仕込んであったのかも知れない。尖頭アーチ風にとがった塔のかたちがかっこいい。

昭和10年ころのものに見えるが詳細不詳。反対側は新しい手すりに代わっているので、拡幅時に照明塔を失ったのだろう。西宮市のHPにある「西宮市橋梁点検結果(令和3年度)」によれば竣工は1954年とあるが、それは拡幅時の年代だと思う。

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2016.02.28、兵庫県西宮市

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2022年3月 2日 (水)

堺市営大仙西町団地(1971-2019移転)

共用緑地帯をはさんで住棟が並ぶ。低層の住棟は張り出しやバルコニーが複雑に入り組んでいるため、たくさんの建物が建っているように見える。したがって緑豊かな街並みの風景を作り出している。1960年代から1970年代にかけての集合住宅は。今見ても新しさを失わないのはなぜだろう。
 
よく管理されていて良さそうな町に見えたが、ストリートヴュ―で確かめると解体準備の仮囲いに取り囲まれていた。
 
手許の「大阪の建築ガイドブック」(第3版、1982)によれば、設計は堺市同和地区総合開発事務所・三座建築事務所、施工は榎並・熊谷・田中土建・奥村・福井土建共同事業体。
 
三座建築事務所のHPによれば、同事務所は早稲田の佐藤武夫門下の3人で1941年に大阪で創業し、建築のほかに団地や住宅地開発などまちづくりで業績を残している。作品集に大仙西町団地も載っていて、大阪府知事賞受賞とあった。

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2016.02.24、大阪府堺市

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2022年3月 1日 (火)

岸和田城(旧岸和田市図書館、1954)

岸和田市の公式HPによれば、元の天守閣は秀吉の根来討伐のあと小出秀政によって1585年に築かれたという。1827年に落雷により焼失したが、戦後に鉄筋コンクリート城として再建された。そのとき本来5層だったものを3層に改めたという。ご覧のような華麗な桃山様式で、戦後の城郭ブームの火つけ役となった。図書館として建てられたがいまは博物館となっている。

ご覧のように国宝彦根城(1622)をモデルにしていることは明らかだ。元の天守閣は国立公文書館のアーカイブにある絵図によれば松本城(1590年代)に似た飾り気のないものだったようだ。わたしは池田谷の天守閣のほうがよいと思う。

国立公文書館アーカイブ 和泉国岸和田城絵図 https://www.digital.archives.go.jp/gallery/0000000448

設計者の池田谷久吉は以前から気になっている建築家のひとりだ。わたしのガイドブックには岸和田城のほかに大阪市生野区の弥栄神社を載せている。ほかに大阪市西区の金光教玉水教会会堂もある。大阪府の技師として古建築の修理設計を手掛け、その後独立して数々の戦災文化財の修復や復元を手掛けたということらしい。「池田谷久吉の生涯」(2019)という小冊子があるようなので探してみる。泉佐野出身で生家は登録文化財となっている。
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2016.02.24、岸和田城
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(左)岸和田城 ー (右)彦根城(2016.02.24)

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