中沢佐伯記念野球会館(1968)
スタッコのような小さな凹凸のある外壁仕上げが陰影を生んで奥ゆかしい。最上階の窓には枠が付いている。だから最上階の窓まわりの影が濃くなる。2階窓をバルコニーにしたのも陰影をつけて3階から上を軽く浮いたように見せたかったのだろう。シンプルで端正な建物は表情が硬くなりがちだが、そうならずに軽やかでやさしい柔らかさを獲得している。相当できる方の設計をお見受けした。
朝日新聞デジタル1968年5月30日付け記事「大阪の50回大会史」によれば竣工は1968年。
2016.02.17、大阪市西区江戸堀
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