教育塔(島川精設計、1936竣工)
室戸台風の犠牲者を悼むために建てられた。以来、教育関係者の廟となっている。現在は日教組が管理している。
設計者はコンペで選ばれたそうだ。そういえばそんなコンペ応募案の作品集をどこかで見た(というより自分の家にある気がする)。
日教組の作ったHPによれば設計は島川精、レリーフは長谷川義起(よしおき)とある。どちらもわたしはよく知らない。手許の「近代建築ガイドブック」(1984)によれば島川精は大阪市営繕課所属とある。長谷川はウイッキにあった。東京美術学校1915年卆の彫刻家である。
島川案はすっきりとした清潔感があって廟としてふさわしいと思う。木立に囲まれたロケーションもよい。全体の構成は様式主義的だが、ディテールはほぼ建築家のオリジナルなのがおもしろい。
2016.02.16、大阪城公園
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