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2021年10月

2021年10月31日 (日)

武田的ディテール(43)フォーチュンガーデンの扉飾り

島津製作所のマークが丸に十字なので、それを法輪になぞらえたデザインだろう。法輪は剣を円盤状に並べた武器で、これを回転させながら投げて仏敵をやっつける。法輪は武田グループの和洋混淆によく出てくるモチーフだ。

よく見るとコンパスで描いたことが分かる。

1.8つの小さな円を描く。
2.隣接する小円どうしの交わる点をつなぐ
  2つの同心円を描く。
3.8つの小円と2つの同心円をガイドラインとして
  模様を描く。

武田はコンパスを使っってデザインすることが多い。荒川が師匠をまねてコンパスを使ったのかも知れないが、わたしは武田自らがデザインしたのだろうと思う。正面玄関の扉に島津のマークをアレンジした飾り格子を入れる大仕事は師匠にお願いするのが筋ではないか。

じっと見ていると原子構造の模式図のようにも見えてくる。レントゲンをはじめとする科学測定機器メーカーの島津にふさわしい。図案に分かりやすい意味をシャレとして盛り込む武田らしいディテールである。

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2021.08.25、京都市、フォーチュンガーデン(旧島津製作所本店)

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2021年10月30日 (土)

武田的ディテール(42)フォーチュンガーデンの丸タイル

丸タイルで愛らしい模様を作り出している。丸い磁器タイルがいつどこで発生したのか知らないが、これは日本では早い時期の使用例だと思う。

旧島津製作所本店は昭和2年竣工で荒川義夫設計、武田五一設計顧問である。武田は京焼のみならず常滑や多治見などの窯業地域での国産タイルの生産に尽力した。これもそうした成果のひとつだろうと思っているが裏をとったわけではない。

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2021.08.25、京都市、フォーチュンガーデン

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2021年10月29日 (金)

ガーディナーの設計術

数年前の台風で木が倒れたので教会がよく見えるようになってうれしい。この立面は屋根の斜めのラインの途中に四角い飾りが突起しているのが特徴だ。他ではあまり見たことがないが、それがあることで立面が引き締まって見えてかっこいい。

帰って写真を眺めていて気が付いた。これは正方形をもとにして描いている。ステンドグラス窓の左右にある丸窓も正方形の対角線上に載ってくる。おもしろい。

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2021.10.21、京都市、聖アグネス教会(1923)

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2021年10月28日 (木)

武田的ディテール(41)栄光館のテラコッタ

正面のバルコニーと庇のにテラコッタ飾りがある。よく似ているが少し違うのがおもしろい。武田的には両方同じものを使いたかったろうが、そこは担当した弟子筋ががんばってデザインしたのだろう。そう思うと微笑ましい。

手すりのX字模様は武田もよく使う古典的なデザインだが、これは和風の麻の葉模様が混じっている。このあたりにも和洋混淆を楽しむ武田的ディテールが表われている。

栄光館は昭和7年竣工なので昭和13年に武田にとって晩年の作品ということができる。晩年の作品のわりには武田っぽさが濃い。けっこう細部までこだわっているのが分かる。武田と関係が深い同志社女子大だということもあろうが、このころは実施設計を担当する弟子たちとのコンビネーションがよかったのだろうと私は思っている。

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2021.10.27、京都市、同志社女子大栄光館

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2021年10月26日 (火)

武田的ディテール(40)栄光館のバルコニー下

庇とバルコニーに貼られたテラコッタもおもしろいが、なによりバルコニー下の天井模様が楽しい。柱型のところでギザギザになるのが模様としてよくできている。単純な模様でありながら見上げたときの効果は抜群だ。バルコニー下までデザインする建築家は少ないが、実はとてもよく見える場所だ。それを逃さず意匠に取り込むあたり、さすが武田である。

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2021.10.20、京都市、同志社女子大栄光館

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2021年10月24日 (日)

スケッチ授業で御所へ行った

京都建築専門学校の授業で2ヶ月に1回ほどスケッチに出る。最近は京都御所に行くことが多い。1時間ほどスケッチにいそしむ。絵の具を広げておくと次第に集まってきた学生たちが懸命に色を塗っている。ほんの数十分でも自分の表現に夢中になれる時間は大切だと思う。授業の目的はスケッチを楽しむことだが、これは建築家・鈴木喜一さんの教えでもある。

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2021.10.21/ヴァフアール紙粗目F3 、グラフィックペン0.3、固形透明水彩 /京都御苑

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2021年10月23日 (土)

摂南大でスキャンパスケッチ授業を開いた

毎年恒例のスケッチ授業を開いた。ハガキサイズのワトソン紙にスケッチした。絵の具を出しておくとみな集まってきて思い思いに色を付けている。最後に全員講評を小1時間ばかりして終了。お天気もよく楽しいひとときだった。

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2021.10.15、摂南大学
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2021.10.15/はがきサイズワトソン紙、グラフィックペン0.3、固形透明水彩/摂南大学

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2021年10月22日 (金)

イノダコーヒ三条店をスケッチした

イノダコーヒ三条店の名物である円形カウンターをスケッチした。ここへ来るとむかし片岡義男が話していたことを思い出す。河原町通りで買った本をここで開くのだそうだ。いつも常連さんがスポーツ紙を開いているこの場所に、片岡義男が来ていたのだと思うと不思議だ。

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2021.10.20/ヴァフアール紙粗目F3 、グラフィックペン0.3、固形透明水彩 /京都市イノダコーヒ三条店

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2021年10月21日 (木)

旧島津本社をスケッチした

12月にまいまい京都でフォーチュンガーデン(旧島津本社)へ行くのでランチしてきた。2500円のコースランチがとてもおいしかったので幸せな気分になった。デザートをいただきながらスケッチした。とてもにぎわっていて武田五一もうれしかろうと思った。

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2021.10.20/ヴァフアール紙粗目F3 、グラフィックペン0.3、固形透明水彩 /京都市「フォーチュンガーデン

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2021年10月20日 (水)

養父市の諏訪地区公会堂

スケッチでも紹介したが写真も上げておく。下見板張りの洋館風なのグンゼ八鹿工場事務所の影響だろう。グンゼ事務所が昭和3年なのでそのころのものに見える。ただし建物の前後に袖壁補強が施されているので北但馬地震(大正14)か北丹後地震(昭和2年)以前の建物かもしれない。玄関ポーチがむくりのある和風なのがおもしろい。何度も手を入れた跡があり建物にゆがみはない。大切に使われていることが分かる。

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2021.10.16、兵庫県養父市八鹿町諏訪地区

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2021年10月19日 (火)

養父スケッチ教室を再開した

昨年も10月~12月の開催だったが、今年も同様だ。久しぶりに親しい顔ぶれと出会えてうれしい。今回は八鹿町の立誠舎を案内していただいた。西村潜堂、池田草庵らの教えた私塾だそうだ。わたしは知らなかったが、池田草庵は幕末の但馬を代表する思想家として有名らしい。

立誠舎は吉田松陰の松下村塾に似たこじんまりとしたたたずまいで、こんなに小さな場所が明治維新を準備したのかと思うと不思議な気がする。幕末の時代の空気をもっと知りたいものだ。

それぞれのスケッチは初回から絶好調でおもしろかった。最後に私がかんたんな講評をする。講評というより感想だな。それぞれがどんな工夫をし、何を思って描いたのかを聞くのも楽しい。

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2021.10.16、やぶ市民交流広場にて講評会

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2021年10月18日 (月)

江戸時代の私塾・立誠舎をスケッチした

安野光雅の画集を見ていたらエンピツ描きがしたくなった。もやっとした感じがするのはペン描きのほうに慣れたからだろう。もっと芯を細くしたほうが描きやすいかも知れない。今度画材屋さんで探してみる。

立誠舎 https://www.city.yabu.hyogo.jp/soshiki/kyoikuiinkai/shakaikyoiku/1/1/1981.html
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2021.10.16/ワトソン紙はがきサイズ、4B芯ホルダー、固形透明水彩/兵庫県養父市八鹿町

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2021年10月17日 (日)

諏訪町区公会堂をスケッチした

見たところ昭和10年くらいだが、耐震補強されているので但馬震災(大正14年)より前の建物かもしれない。何度か改修された跡が見て取れる。大切にお使いになっているようすが好ましい。玄関庇が丸みを帯びているのがかわいい。

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2021.10.16/ワトソン紙はがきサイズ、グラフィックペン、固形透明水彩/兵庫県養父市八鹿町

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2021年10月16日 (土)

まっすぐな梁は城造りが由来か(2)

戦国時代の飛騨は木材の既製品を技術指導込みで供給していたことを前回考えた。続きをメモしておく。

飛騨で木材の規格化が進んだのは全国で都市化が進んだためだろう。経済発展と木材の大量供給が背景にある。これは飛騨の隣国・木曽でも同様だったろう。三大美林と称される木曽ヒノキも戦国時代に流通を拡大させたのではないか。

木材の輸送は水運である。飛騨からは飛騨川を、木曽からは木曽川を下った。ふたつの川は美濃でひとつになり、羽島で長良川と合流し桑名で揖斐川と合流する。この河川沿いの武将たちが戦国時代に優勢なのは、木材を中心とした物流を抑えていたからだろう。経済力を背景に相場を操り旧来の支配階級を駆逐したのが戦国時代だったと思う。

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2021年10月15日 (金)

まっすぐな梁は城造りが由来か

飛騨の工(たくみ)について少し考えたのでメモしておく。

1.小屋組みの貫

まず、小屋組(屋根の骨組み)の貫について。

伝建地区の旧村田邸(村半、明治期)には小屋組に貫はなかった。小屋組に貫が入るのは関西では江戸時代後半とされている。村半には貫の入る前の時代の様式が残っているのだろう。

一方、桃山期の高山御蔵には貫が入っていた。これは高山城の遺構なのだから、高山城天守閣の小屋組みには貫が入っていたのかもしれない。

2.まっすぐな梁

ふたつめは、まっすぐな梁について。

村半も御蔵も梁はまっすぐだった。そして姫路城の梁もまっすぐなのだ。おそらく高山城や姫路城のような桃山期の城造りの現場では、まっすぐで太い梁が使えるようになったのだろう。

そうした木材の一大供給源が飛騨であった。「まっすぐ」というのは規格材、ようするに既製品であることを示しす。つまり発注時に長さと太さと本数を指定するとき、形はまっすぐであることが前提となる。まっすぐな材は桃山期に飛騨材が既製品として流通していたことを示すのだろう。

元来、木挽きも大工もひとりで行った。鎌倉時代の重源は東大寺再建のための材を探して山口県まで杣(そま)入りした。杣入りとは山で用材を探すことだ。材は製材されたうえで奈良へ運ばれた。伐採>搬出>製材>運搬>現場という流れのすべてを重源が行ったということになる。ところが桃山期には伐採>搬出>製材>運搬までを産地側が担っている。城下町造りによる木材の大量消費が流通形態を変化させたのだろう。

3.日本建築の継承者

ここからは私の仮説である。

建築工程が製材と建築に分かれたとき、重源の保有していたような建築技術は産地と都市のそれぞれに分かれて受け継がれたろう。産地側で建築技術を受け継いだのが飛騨の工だったわけだ。

もちろん飛騨以外の産地にも工はいたろうが、地方ではそれほど都市と産地の分離は進んでいなかったのではないか。飛騨と同様の産地として分離したのは奈良県の吉野などがそうだったかも知れない。

飛騨には重源以来の日本建築の伝統が残ったわけだ。それを飛騨の工と称したのではないか。城造りの際に飛騨の工は木材供給だけではなく技術指導も行ったのではないか。江戸期になって城造りは禁止され飛騨の工は幕府直轄となった。高山陣屋は飛騨の工の取り締まりの拠点として整備された。幕府は木材供給の独占だけではなく、城造り技術の独占をもくろんだように見える。

大きな材を吊ったり建てたりする高い技術を飛騨の工はもっていた。古くから伝えられた日本建築の技能の継承者として飛騨の工は尊敬されていたのだろう。

長くなったので続きは次回に。

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2021.08.18、岐阜県高山市、若者等活動事務所「村半」
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2021.08.19、岐阜県高山市、高山陣屋御蔵(旧高山城遺構)
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2021.07.23、兵庫県、姫路城天守閣

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2021年10月14日 (木)

同志社弘風館のレンガタイル

前を通るたびに見とれる。

小口サイズのタイルでレンガ調の温かい素材感がある。エッジもレンガのような切り放ちで角が立っている。角が立つことで目地の影が際立って印象がシャープになる。4~5種類の色を混ぜ貼りしているので表情に深みが出る。

設計は大倉三郎だろうと勝手に思っている。隣接する大倉設計の徳照館と似ているからだ。でも設計者を確かめたわけではない。タイルが芋目地なのも武田グループ(武田五一の教え子たち)のよくやる手だ。そのうち調べてみる。

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2021.09.29、同志社大学今出川キャンパス「弘風館」

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2021年10月13日 (水)

飛騨の御蔵は築400年だそうだ

床柱になりそうなまっすぐな梁を使っているのは伝建地区の村半と同じだ。あれは明治だったが、これは高山城の遺構で築400年は経っているらしい。飛騨の梁はまっすぐなのが初期設定なのかも知れない。

土壁のようす、板葺きの屋根、シンプルな構造などわたしの理想の建築に近い。御蔵を見ることができて、ここまで来たかいがあったというものだ。

ひとつ不思議なのは小屋束に貫が入っていることだ。関西でこれが耐震補強として普及するのは江戸時代後半と聞いていた。飛騨ではすでに桃山時代に使われていたのだろうか。それともある時期に付加されたものなのだろうか。だれか教えてください。

1 まっすぐな梁、束を貫で固めている
2 やりがんなの跡
3 美しい土壁

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2021.08.19、岐阜県高山市、高山陣屋御蔵(おんくら)

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2021年10月12日 (火)

飛騨高山の御蔵の壁は斜めである

よくご覧になってほしい。庇を支える柱は垂直に立っている。その横の土壁との隙間が上にいくほど広がっているのがお分かりだろうか。古民家などはわざと柱を斜めにして安定を増すと聞いたことがある。聞いたことがあるが見たのは初めてだった。ほんとだろうかと驚いたが、現地説明でもそう書いてあった。 さすが飛騨工(たくみ)の国である。

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2021.08.19、岐阜県高山市、高山陣屋御蔵(おんくら)

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2021年10月11日 (月)

京菓子處「鼓月」四条烏丸店のタイル

人通りが多いのでなかなか撮れなかったが、たまたま人がいないときに通りがかったので写真に納めた。やっぱりきれいだ。白タイルは色むらが大きいために均質には見えず柔らかい印象を与えてくれる。ところどころ混じる緑タイルは窯変を起こし始めており見ごたえがある。

深目地である。壁体内に水が入りやすいので難しい貼り方だ。この時代(1970年前後)に流行ったようでたまに見かける。よく見ると目地材に白い粒が入っている。なんだろう、これは。1969年開店、富家建築事務所設計。

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2021.09.26、京都市中京区

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2021年10月10日 (日)

東華菜館で二重星型の天井装飾を見た

5階で星型装飾を発見。照明器具のシーリングカバーが大きいので半分隠れているが、内側にもうひとつ星型がある。輪郭がシャープできれいだ。

むかしは照明から上へも光を当てて反射光で部屋を均一に明るくした。そのときに照明器具の吊元の天井装飾が美しく見えるのである。いまの器具はルイスポールセン社製だと思うが、これなら天井へも光が当たるだろう。きっと夜も美しい。

東華菜館は各種天井装飾が豊富だが作り方がよく分からなかった。でもこれを見ていると石膏で作るのではないかと思い始めた。ひょっとすると板状の下地があって、それを天井にねじ止めしているのかもしれない。そうかもしれない。

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2021.10.03、京都市、東華菜館

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2021年10月 8日 (金)

東華菜館で国産ヴィクトリアンフロアタイルを見つけた

5階の元パーラーの床にきれいなタイルがあった。ここを見たのは初めてだ。とてもうれしい。五角形タイル4枚で六角形を作る貼り方がおもしろい。色目はパステル調で世紀末のヴィクトリアンフロアタイルを模しているのだろう。東華菜館は1926年竣工なのでこれは国産タイルだと思う。カウンターは青緑のタテライン模様のタイルで大理石の天板が載っていた。ガイド中だったので写真はない。今度撮ってくる。

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2021.10.03、京都市、東華菜館

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2021年10月 7日 (木)

まいまい京都で東華菜館めぐり(食事付き)をしてきた

まいまい京都で東華菜館ツアー(食事付き)をしてきた。東華菜館さんは旧い部分を大事に遺してくださっているので毎回発見があって楽しい。今回も新しい発見があり参加者さんとともにワクワクしてきた。東華菜館さんありがとう。

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2021.10.03、東華菜館

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2021年10月 6日 (水)

たまご春巻きの包装紙がヴォーリズのパース図である件

春巻きの箱の包装紙は、なんと!ヴォーリズのパース(透視図)だった。四条大橋も先代のもので、軽やかなアイアンワークの橋灯がヴォーリズ建築とよく響きあって美しい街角を作り出している。すばらしい。

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2021.10.03、東華菜館名物「たまご春巻き」

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2021年10月 5日 (火)

東華菜館の紙袋がヴォーリズの図面だった件

まいまい京都で東華菜館コース(食事つき)は建物と料理の両方を堪能できるので楽しい。おみやげに名物「たまご春巻き」を参加者さんがあって、なんと!紙袋がヴォーリズの手描き図面だった。わたしも欲しくなっておみやげを買った。立面図は東西南北の4面が袋の各面に刷られている。すばらしい。みんなも東華菜館のたまご春巻きを買うといいよ。

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2021.10.03、東華菜館名物「たまご春巻き」

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2021年10月 4日 (月)

飛騨の高山御蔵でクレ葺き屋根を見た

ようするに「板葺き」なのだが「こけら葺き」のように見える。なんだろうと思ったが、これは「くれ葺き」というそうだ。こけら葺きのようにきっちり先端を揃えた葺き方ではなく、もっとおおらかに重ね並べた上に横桟を敷いて重し石をのせている。この小板のことを「くれへぎ」というが、いったいどうやって屋根に留めているのだろうか。釘を使っているのだろうか?

飛騨の現在の街並みはほぼトタン屋根なのだが、高山御蔵(おんくら)の屋根を見れば飛騨の元の風景を想像できるのがうれしい。農業国なら農産物のワラ葺き屋根、林業国なら林産品のクレ葺き屋根と地域産業によって風景が変わるのが興味深い。

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高山御蔵のくれ葺き屋根
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新旧混じっている「くれへぎ」
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ストックされている「くれへぎ」

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2021年10月 3日 (日)

一消点で平面パースの演習(2)

前回と同じ演習をした。壁を描いてそれを立体化する。簡単に描けてなおかつ一消失点のルールも覚えやすい。しかも実務でも使える。学生が取り組んでいるあいだに自分も描いてみた。楽しい。次回はこれのバリエーションを考えてみる。

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2021.09.30、一点平面パース(京都建築専門学校「工学基礎2」課題)

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2021年10月 2日 (土)

飛騨の高山陣屋で真向きウサギの釘隠しを見た

長い耳と短いしっぽでこっちを見ている。なんと愛らしい。公式HPによれば高山陣屋の釘隠しがなぜウサギなのかは不明だとか。陣屋は裁判所でもあったので証言を「長い耳」でよく聴く、という意味ではなかろうか。

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2021.08.19、岐阜県高山市、高山陣屋(許可を得て撮影しています)

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2021年10月 1日 (金)

飛騨で千鳥模様の透かし彫りを見た

門の袖部分の透かし彫りが千鳥だった。かわいい。千鳥は波とセットで描かれることが多いから、波=水を想起させて防火の願いをこめたのかも知れない。明治37年の古川大火後の建物だそうだ。

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2021.08.19、岐阜県飛騨市古川町、本光寺

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