飛騨国分寺の大イチョウ
飛騨国分寺の境内に大イチョウがあって、その幹にお地蔵様が据えてあった。元は幹に直接彫刻された仏像があったと説明書きがあったように思う(記憶違いかもしれないが)。樹木に直接に仏像を彫るのは圓教寺マニ殿の桜観音があった(今はない)。ほかに清水寺開基の延鎮が西山連山で活きた観音(薬師だったっけ)に出会う話があった。これも神のごとき大きな樹木のことだろうと思う。だからイチョウの大木に観音を彫ることもあるだろうと思った。
飛騨旅行は円空仏拝観が目的だった。飛騨国分寺の円空仏もよかった。大型のものは迫力があったし、小型のものはゴマの煤で黒光りしてなんらかの霊力が宿るように見えた。そして円空仏が今でもこうして信仰されていることに驚いた。
実は円空は樹木に直接仏像を彫っている。その木が枯れたとき円空仏は切り取られて今は飛騨高山まちミュージアムにあった。それを見てわたしは飛騨の国には古来より樹木信仰が篤かったのだろうと思った。樹木に対する信仰が仏教によって上書きされ、木造の仏像や塔の芯柱に成り代わったのだろう。そんなことを考えた。
2021.08.18、岐阜県高山市、飛騨国分寺
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