湯之島館・娯楽棟がすごすぎる(12)
家族風呂その2 不老泉
家族風呂には何度も手が入っている。温泉旅館の場合、酸性の強いお湯まわりから壊れ始める。これはどうしようもないことで、定期的に修理を繰り返すしかない。普通ならば風呂場ごと改装して古いタイルなど残らない。そのほうが簡単だからだ。
でもここは最小限の変更にとどめてる。家族風呂も窓がアルミサッシュに替わったくらいで、ほかはほぼそのままだ。古い部分を残しながら修理するのは結構難し。手間がかかる分だけ工費もかさむ。それでも残しているのは、それだけ建物に誇りをもっているからだと思う。古いタイルそのものもすばらしいが、これを残してくださった湯之島館がすばらしい。
1 布目タイル。目地を新しくしたがタイルは元のままだろう。
2 壁と天井は小粒のモザイクタイル。モザイクタイル特有の清潔感があって温かみがある。
3 窓が入れ替わったが他はほぼそのまま残している。
2021.08.20、岐阜県下呂温泉
| 固定リンク
「建築探偵の写真帳」カテゴリの記事
- 森田慶一の作品を発見した(2019.02.04)
- 丸五薬品(宇治市)(2019.01.30)
- 会員制ホテルのデザインがおもしろい(2018.12.28)
- ハンズのパンチングメタルは夜がいい(2018.12.27)
- 大阪駅の溶接がすごい(2018.12.23)
コメント
ワー!素敵なタイルのお風呂!
深そうな浴槽に高い天井が良いです、素晴らしい。
もう目がハートになりました。
お写真で旅気分を満喫しています。
感謝感激アメアラレ。
投稿: oro | 2021年9月 3日 (金) 13時00分