飛騨古川の旅館「八ツ三館」に洋間があった
飛騨古川の旅館「八ツ三(やっさん)館」に美しい洋間が遺されていた。セセッション風の幾何学的な割り付けの格子天井がおもしろい。内装やカーテンも古いままだったと思う。
古川は明治37年の大火で燃え抜けて、その後土蔵造りを並べた防火都市を造ったことで知られる。八ツ三館も古い客室は大火後すぐのもので、この洋間を含めた玄関まわりは大正期の増築部分だそうだ。いまは鉄筋コンクリート造りの新館があるが、古い部分も丁寧に修理してお使いになっている。
玄関欄間に笹にスズメのすりガラスがあった。なかなかかわいい。上下のダイヤ型の型ガラスが光を散らしているのもきれいだ。
2021.08.19、岐阜県飛騨市古川町「八ツ三館」(※許可をいただいて撮影しています)
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