2021年6月13日 (日)

武田的ディテール(37) 復元された舞台(2)

興味深いのは舞台を支える柱が八角形であること。元がそうだったのかも知れないが八角形好きの武田っぽい。ちなみに8は木気の数なので観音を象徴しているのかも知れない。摩尼殿のご本尊は如意輪観音だが、観音は生命誕生を意味する木気であることが多いのだ。京都の清水寺のご本尊も観音だが舞台の柱は円形である。八角形の柱の舞台は奈良の二月堂がそうだ。ご本尊はもちろん観音様である。舞台と観音とは関係があるのかも知れない。

清水寺の舞台は柱筋から外への張り出しは小さいが、摩尼殿は写真のように2メートルほど張り出している。これも二月堂と同じだ。張り出しを支える3段の挿し肘木の構造も同じだ。これは大仏様なのかも知れない。大仏様の挿し肘木は一部が貫になっていて奥の柱列とつながっている。張り出したバルコニーを支える構造として合理的だ。この合理性も武田っぽい。

摩尼殿と二月堂はよく似ているわけだが、もともと似ていたのか、それとも復元にあたって二月堂を参考にしたのか分からない。やはり報告書を探すべきだな。


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八角形の柱 (左)摩尼殿、(右)二月堂
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3段の肘木 (左)摩尼殿2011.05.11、(右)二月堂2018.07.01

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