2021年1月19日 (火)

武田的ディテール(6)扉の八角形

栄光館は八角形の元時計塔が特徴的だ。その八角形が扉にも現れる。武田作品は外観や内装や家具などに繰り返し同じモチーフが現れることがある。ここでは八角形が繰り返される。世界は7日間で創られたので世界の始まりは8日目からだという。8はキリスト教にとって大切な数字なのだ。

同女はジェームズ館(大正3年1914)、栄光館(昭和7年1932)、静和館(明治45年1912)の3棟が並ぶが、これは三位一体を象徴していることは明らかだろう。その中央にある栄光館のさらに中央にあるこの元時計塔がキャンパス全体の中心となっている。武田の幾何学的デザイン処理はキャンパス計画全体にまで及んでいることを思わせる。

このことは前久夫「武田五一の造形言語」(明治村編集「武田五一・人と作品」昭和62年所収)でとっくに明らかにされているが、わたしもそう思う。つい話がディテールから全体へ跳んでしまった。こういう素っ飛び方も武田作品のおもしろさである。

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2017.01.18、同志社女子大学栄光館(昭和7年)

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