2021年1月20日 (水)

武田的ディテール(7)傾斜する壁柱

栄光館のホール部分は鉄筋コンクリートのなかに鉄骨が入っている。武田は晩年に鉄骨鉄筋コンクリートに取り組んでいた。新しい工法に対して武田はどん欲だ。ここで注意しておきたいのは鉄骨の入ったこの壁柱が先細りになっていることだ。注意しないと見過ごすかもしれない。

先細りにすることで軽やかで動きのある印象を与えてくれる。これは意匠的な処理というよりも力学的に無駄のない形を追求した結果なのだ。武田は新しい工法には新しい様式が必要だという。これはそれを具体的に示したディテールなのである。

Img_7356
2016.06.02、同志社女子大栄光館(昭和3年)

|

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。