2021年1月 9日 (土)

真夜中の近代建築(4)京都三井ビル

でかい列柱をジャイアントオーダーというが、これはライトアップによく似合う。スタイルによってライトアップの適否が分かれるのが興味深い。鈴木貞二の設計の華麗で巨大な銀行建築だったがあえなく解体され一部がこのように保存された。わたしとしては左右にあと4メートルずつ残してほしかった。

当時、三井家当主の三井八郎右衛門は京都市長にも推された有力者だった。また京都を都市改造する「三大事業」をまかなうための市債をパリで起債したのも三井だった。

烏丸通りと四条通りは京都の二大メインストリートである。四条通りは祇園祭の山鉾巡行の主軸であったし烏丸通りは京都駅から御所へ通じる行幸道路として三大事業で整備された。その交差点に銀行支店を構えることができたのは三井が京都の都市改造における立役者であったことを示している。

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2020.11.11、京都市下京区

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