【色と五行説10】なぜ囲碁は黒が先手なのか
碁石が白と黒なのは陰陽に合わせているのだと思う。もちろん白が陽気で黒が陰気だ。囲碁は陰陽の交合を碁盤の上に再現している。上位者が白、下位者が黒を持つのも陰陽に合っている。強は陽気で弱は陰気だからだ。ところが陰気である黒から石を置く。先に打つ行為は陽気なので陰陽に従うならば白が先手となる。そうしないのは陰気が先手を打ったほうが陰陽が混じりやすいからだろう。
先に打たれた黒は本来の位置である後手に戻ろうとする。だから黒は白の後で必ず石を置かねばならなくなる。3手目で黒はようやく後手の位置に戻ることができるのだ。ただしこれでは黒のほうが1個多い。数を揃えて陰陽のバランスを取るために白はもうひとつ盤上に置く。これだと黒はまた先手に戻ってしまう(実は永遠に黒は先手なのだが)。そこで黒は白の後で石を置く。するとまた数が合わないので白を置く。この繰り返しで陰陽が交合するのだ。囲碁とはそういうゲームだろう。
陰陽の交合は世界の流転そのものだから、元は世界の流転を読むための占いだったのではないか。相撲のようなスポーツがもとは神事であったように囲碁もまた神事の一種だと考えられる。
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